【ラベルデザイン第三弾】巴文様のビンテージラベルデザインしてみました
「日本の伝統文様を使って、海外の酒瓶にみられるようなデザインをしてみよう!」シリーズ第三弾でです。
これまで、「水」「霞」を使ってデザインしてみました。
過去記事はコチラ。
今回は「巴(ともえ)」文様を題材にしてみました。
巴文は比較的メジャーなので、見た事がある人は多いと思います。
和太鼓に描かれているのもよく見ますし、屋根瓦に施されているお家もあります。
巴文は水と関係が深い文様で、「家を火災から守る」という意味で瓦に使われています。
巴文の成り立ちは、「水が渦を巻いている説」や「中国の蛇の象形文字が変化したもの説」など諸説あります。
日本では水の方が馴染みがある気がします。
さて、前置きはこの辺りにして、こんなデザインになりました!
細かすぎて潰れる・・・!
今まで、Adobe Illustratorを使って制作していたのですが、今回はじめてAFFINITY Designerというソフトを使ってiPadで制作してみました。
買い切りソフトなので、イラレと使用感が変らなければAFFINITYの方がお得では?と思って購入しました。
結果、ビンテージデザインに関してはイラレ圧勝ですね。。。慣れないのもあり大変だった。。。
私のデザインは等間隔の直線を多用しています。Illustratorの場合、ブレンドツールを使えば簡単に作成できます。
例えば、これは水文の時に作った素材です。細かい線が沢山入ってますよね。簡単にできます。
それが、AFFINITY Designerには無かった!!!代替え方法があるのかもしれませんが、良く分からず。
今回の巴文でも線を多用しているのですが、全部手作業で入れる羽目に。
この直線全部手作業で入れているので、苦行かと思いました。間隔が均一では無いので、アナログ風の味という事にしましょう。
今回のデザインは、「巴」→「太鼓」→「風神・雷神」とイメージを膨らませました。
なので、巴文の他、雷文も使ってみました。
左の渦を巻いているのが巴文です。巴文二つ使用しているので、二つ巴とも言います。3つになれば、三つ巴と言います。
右が雷文です。稲妻文と呼ばれる事もあります。ラーメンの器でお馴染みですのアレです。
今回も入れるテキストに迷ったので、そのままTOMOE MON。途端にダサくなってしまいました。
日本ではシンプルなデザインが主流なので、ゴテゴテしたものはあまり見ませんが、海外向けに作るのも楽しそうだなと思いました。
海外の方のラベルデザインを見ていると、まず手描きで仕上げてデジタルも描く人が結構いらっしゃいました。
手描きは気が遠くなる作業ですが、完成したものは圧巻です。
シンプルにカッコいいので私も手書きでタイポグラフィを勉強してみようかと思っているこの頃です。
以前、コンパスを使って巴文を描いたところ、海外からのウケが良かったのでアナログ技術も伸ばしたいと思っています。
アナログ版を紹介できる日が来るよう頑張ります!