53時間でMacBookを修理したお話
もう10月。秋ですね。
かたわらに目をやると、
秋の陽射しをたっぷりと浴びて、ふっくら熟した俺のMacBook。。。
違う、そうじゃない。
異変に気がついたのは9月15日の朝でした。
いつもと違うテーブルへ持って行ってメールを打とうとしたら
右へ左へグラグラと傾ぐ。おかしいなテーブルが歪んでいるのかな。
底を覗いてみると4つのゴム脚のうち手前の2つが明らかにテーブルに着いていない。
代わりにトラックパッドの下周辺が膨れ上がって本体を支えていました。
バッテリー膨張だ!
私の仕事のお供、MacBookPro15インチは2015年のMidモデル。
マークが光っていた最後のモデルです。
それをお求めやすい「整備品」で2018年に買って、すでに3年半。
1年ほど前から底面のパネルがうっすら膨らんでいるな、、、とは
気づいていたんですが、ゴム脚に100均の隙間テープをちまちまと重ねて
カサ上げをしてしのいできました。
が、いよいよ本格的に膨張してきた。
写真を撮るのを忘れてしまったのですけれど、
「どれくらいふっくらしているか」というと、
「ヤマザキのランチパック以上、どら焼き未満」。それくらい。
可愛いと思えば可愛い。
違う、そうじゃない。
万が一破裂したら大変だし、修理へ出す決心をしました。
1日目 9/15(水) 午後5時
ネットで手順を確認すると、Apple Storeへ持ち込むのと、
修理センターへ直接送るのと、2種類があるみたいでした。
どちらも所用日数は5日~7日(営業日)とのこと。
最長で1週間も無いのか。ツラいなぁそれは。
調べた末、Apple Storeへ持ち込むことに決定。理由は2つ。
- 代替機が借りられるかもしれない。
- バッテリー交換だけで済むという「お墨付き」がほしい。
1については言わずもがな。私のパソコンは1台こっきり。
修理に出すタイミングは見計らうものの、もしも丸腰のときに
急な原稿の修正が来たら困ってしまう。
2についてはネットの体験談を掘ってみると、現ブツの状況を
Apple(ジーニアスバーのプロ)に見てもらって故障箇所を特定して
もらってからのほうが修理費用が拡大しなくて精神的に良いらしい。
AppleIDでログインしてAppleStoreの予約状況を見てみると
幸いApple表参道で明日の13:30に予約が取れました。
仕事をくれている方々に「5日間くらい少しご不便おかけするやも…」
とメールを送信して、MacBookProのバックアップを取って、就寝。
2日目 9/16(木) 午後1時30分
シルバーウィーク直前のApple表参道に到着。
入り口の番人(?)の人に予約の旨を告げてiPadで確認~検温~2回の
消毒を経て地下1階のジーニアスバーへ。感染対策が徹底しています。
スツールに座って待っているとほどなく女性のジーニアスが来ました。
現物を前にこれまでの経緯を説明すると、底面を覗き込んで
「バッテリー膨張ですね、はい」
そして少し申し訳なさそうに「バッテリー交換ですと税込みで21,780円かかりますが
よろしいでしょうか?」
よろしい、大いによろしい!
これには理由があって実はすごくお得なのです。金額だけを聞くと高いと思って
しまうのですけれど、近年のMacBookProはバッテリーとキーボードが接着に近い感じで
組み上げられているため、バッテリーを交換すると自動的にキーボードも新品に
交換してもらえるのです。
キーボードもだいぶくたびれてきたし。新品のキーボードはとても魅力的。
修理代金をカードで支払うと同時に手元のiPhoneに見積書が着信します。
「修理のスタートと発送時に、それぞれ修理センターからメールが来ます。
あとはWEBで修理のステータスも確認できますので」との説明を受けて、退店。
残念なのは代替機のサービスが昨年で終わってしまっていたこと。仕方ないですね。
わずか15分で修理依頼は完了しました。
3日目 9/17(金) 午前8時3分
メールが着信。開けると修理センターからでした。
「製品の修理を開始いたします。」
おぉ早い。自動メールなのかもしれないが、これは期待してしまう。
夜、午後7時16分。ふたたび修理センターからメールが着信。
「発送のご案内」
!? 早い!! 製品の到着から発送まで11時間しかかかっていない。
見積書に記されている当初の発送日が19日ですから、2日も早まっています。
4日目 9/18(土) 午前7時5分
起きて、ヤマト運輸の荷物番号を追跡してみると、今朝製品が発送されていました。
てっきり前の晩に発送が済んでいると思ったのですが、まぁいろいろと企業間契約の取り決めが
あるのでしょう。
ということは、受け取れるのは明日の日曜日か。。。
と、ここでひとつ裏技を使います。それは「当日便」サービス。
あまり知られていませんが、発送地と到着地がそれほど離れていない場合、
当日中に届けてもらえるサービスがあるのです(必ず可能というわけではない。要相談)。
Appleの修理センターがあるのは神奈川県の厚木市。こちらは東京の都下、国立市。
たいして離れていませんし朝イチで発送されている荷物。イケるのでは。。。
手続きは、ヤマト運輸のお客様サービスセンターに電話をかけます。
オペレーターの人に荷物番号を告げ、仕事の道具なので可能なら当日便で受け取りたいのですが
と相談すると、問題ありません可能です、とのこと。
4日目 9/18(土) 午後6時22分
MacBookProが戻ってきました。Apple表参道に預けてから、わずか53時間です。
段ボールをあけると、マークのクリアファイルに入った修理明細書と、
傷防止フィルムに包まれた本体が。
底面は買った当時と同じくフラットに戻っています。これはもちろん当然。
期待のキーボード。新品になっていました。弾力がヘタっていない綺麗なキーボードの
打ち心地は最高です。さらにトラックパッドまわりの本体ボディも外装も綺麗。これも
新品に交換されたようです。底面のカバーはシリアル番号がそのまま残っていたのでこちらは
変化ナシのようでした。ハードディスクは初期化されず元のデータが残っていました。
というけわけで、53時間で修理してもらえた純正サービス。素晴らしいと思います。
町場の修理ショップでもバッテリー交換(のみ)は受け付けていますが、値段は殆ど変わりませんし
キーボードまで新品になることを考えるとやはりメーカーへの修理依頼がいちばんと感じました。
ちなみにバッテリーの寿命は、画面いちばん左上の「」マーク→
「このMacについて」→「システムリポート」→「電源」へと進み
「充放電回数」を確認します。
この数字が1,000で、ほとんどのバッテリーはご臨終だそうです。
私のは修理に出す時は600近くになっていましたからいいタイミングでした。
以上、MacBookProの修理が53時間で終わったお話でした。気になる方は、ぜひ!
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