無料で攻めの仕事相談「Bizモデル」に期待
コロナで良かったと思えるほんのわずかな事のひとつに、
地元で働く人々をじっくりと観察できた、という発見がありました。
意外と知らないですよね地元の店。知っていたとしても
疲れて駅の改札を出て、もう早く家に帰って風呂に入ってビール飲みたい。。
なかなか寄り道をしようという気になりませんでした。
それが外出自粛の日々で、散歩のついでにちょっと寄ってみようかと
テイクアウトを買って帰ったらすごく美味しかったり。
飲食店だけではなくて、手作りの帽子工房やら腕のいいバッグの修理屋を見つけたり。
どれも小さな店だけど、なんだ俺の地元いい街じゃん! と地元愛が深まった次第です。
そしてそんな時、頭の隅をかすめたのが「こういうお店と仕事ができたらいいな」。
前置きが長くなってしまいました。「Bizモデル」という言葉をご存じでしょうか?
「Bizモデル」とは、全国27自治体(令和3年11月現在)に広がる自治体主導による
中小企業支援の取り組みです。何をしているのかというと、 地元の中小企業を対象に
無料のコンサルティングサービスを行っています。企業支援家として1,000件以上の
新規ビジネスの立ち上げを行ってきた小出宗昭氏の提唱により、2008年 静岡県富士市の
「f-Biz」を皮切りに全国へ広まっていきました。
これまで中小企業への自治体の支援といえば資金繰りの相談をはじめとする
「守りのサポート」だったのに対し、Bizモデルでは、販路の開拓や商品開発といった
売り上げアップのための「攻めのサポート」を行っています。
相談を聞くスタッフは全国公募で選ばれたさまざまな分野のエキスパート達で、
1回60分の中でPR・情報発信、販路開拓、新商品・サービス開発、創業など
経営に関するあらゆる相談を聞いて具体的な方法を一緒に考えてくれるのだそう。
相談は1回のみではなくて、何回でもOK。
事例を挙げると、従来はシブいパッケージだったうにの加工品をターゲットを明確に
女性にしぼり容器やパッケージデザインを変えて売り上げアップにつなげたり、
自動車部品に文字を彫る工場の技術を小学校の名札のプレートづくりに転用したり、
おつまみの輸入会社では健康をテーマに絞ったヘルシーおつまみを開発したり、などなど
全国で実績を上げはじめています。
このBizモデルの動きを知った時、私のような広告や販促ツールの制作を仕事とする者が、
PRに困っている地元の商店さんや工房と出会うことで新しい仕事のスタイルが生まれる。
そんな可能性に期待しました。
広告代理店や制作会社さんから仕事をもらうルートとはまた違う、ライフワークに近い
充実感が得られるんじゃないでしょうかコレ? 実現したらきっと楽しいはず。
春先の仕事がいち段落したらちょっと話を聞いてもらおうと思っています。
「関東Bizネットワーク」(東京都国立・埼玉県狭山・千葉県木更津)
プレスリリース ※本記事メイン画像の全国地図は下記サイトより使用させていただきました。
https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/2/20211105_press.pdf
Kuni-Biz くにたちビジネスサポートセンター(東京都国立市)
Saya-Biz 狭山市ビジネスサポートセンター(埼玉県狭山市)
らづBiz 木更津市産業創業支援センター(千葉県木更津市)