飲みいかない? 水。
「東京の水」と聞いて何をイメージしますか?
おそらく「マズそう」だと思います。
東京に40年暮らしている私もそういうイメージです。今回は水のお話。
1980年代の終わり、就職をして最初に勤めた会社の水道水はたしかに生臭かった。
古いビルで水道管が劣化していた事もあるのでしょうけど、とても飲めたものではなかったです。
それから数年後に結婚をして、当たり前のように浄水器を使う生活へ。
今でも3か月ごとに浄水器のカートリッジを取り替えています。けれど最近
気づいたのはそのまま飲んでも苦にならない、いや、もしかしてワリとイケる?
そんな折、東京都が一般家庭や企業に水道水のアンケートを行っていることを知りました。
質問は「あなたは水道水をどのように飲みますか?」
結果は「そのまま飲む(冷やして飲む、または沸かして飲むを含む)」が53.8%。
過半数が浄水器ナシです。昔よりだいぶ美味しくなったと聞かされてきましたが
ちゃんと数字で成果が出ているのですね。
さらに興味深いのが、恐れ多くもミネラルウォーターとの飲み比べ。
東京の水道水とミネラルウォーターでどちらが美味しいか飲み比べを行ったところ
約半数の人が「東京の水道水が美味しい」と回答をしています。
嘘かと思った。だってミネラルウォーターとほぼ引き分けですよ?
某CMの「急須で淹れたお茶と●鷹の違いがわからない料理人」を内心小馬鹿にしてきた私ですが
ごめん、私のほうが思い込みでした。ミネラルウォーターに勝てるわけないと思ってたから。
そんなMajiでKoiする5秒前な東京の水道水。ブランド化にも力を注いできました。
名前は「東京水」。東京都水道局が安全でおいしい水をPRするために立ち上げた水の名前です。
平成16年(2004年)からはペットボトルに詰めた水道水500mlをイベントで配布したり
都庁や都内の主要駅で販売してきました(※令和3年10月で製造販売を終了)。
特にペットボトルの東京水は(超地味な)東京みやげとして話題になったっけ。
最近は都内のあちらこちらで、また新しい動きを見せています。
それが「Tokyowater Drinking Station」。公共性の高い場所に水飲み場をつくり続けています。
水飲み場? と思うでしょ。でも公共の水飲み場ってすっかり減って近年はあまり無いのです。
水飲み場のタイプは、百貨店によくあるような冷水機タイプと、自販機のような見た目で
マイボトルや空のペットボトルに水を詰められる「ボトルディスペンサー型」。
写真は後者。なかなかカッコいいでしょ? よく行く公営プールや役所などにあります。
使い方は、トビラをひらいて空のペットボトルやマイボトルを置いたらボタンを押します。
ボタンを押している時間だけ水が出ます。蛇口と同じ感覚で誰でも扱えるシンプルな設計です。
出てくるのはあえて常温の水です。だが、それがいい。
冷えた水はすぐにぬるくなるワリに結露してしまうのでリュックやバッグが濡れしまうんです。
常温といっても16度~20度くらいなのでまぁ普通においしい。
筋トレにはげむ人たちはプロテインの粉末を後から入れて溶かしやすいと人気。
赤ちゃんを連れた親ママやパパも粉ミルク用の水を持ち歩かなくていいし、そのまま
赤ちゃんに飲ませるにもぴったりの温度です。
都内すべての設置場所がここから調べられます。現在約900箇所とか。
水をたくさん飲みましょう。健康にいいし、今どきタダだし。