話題のChatGPTに桃太郎のアナザーストーリーを考えてもらった
日本語OK、精度が高い会話が成立する、活用方法が多岐にわたるなどの理由で人気の「ChatGPT」。試しに使ってみたのですが、仕事にもちょっとした暇つぶしにも使えてかなり面白いです。
今回は、そんなChatGPTに桃太郎のアナザーストーリーを考えて貰いました。
ChatGPT:https://openai.com/blog/chatgpt
■ChatGPTの使い方
ChatGPTにアクセスし、メールアドレスを登録してアカウント登録します。
あとは好きに質問すれば、AIが回答してくれます。
■桃太郎のアナザーストーリー
最初、「桃から生まれた少年のおとぎ話」をリクエストしてみました。すると、ほぼ桃太郎の話が返ってきました。桃太郎と違うのは、犬、猿、雉が登場せず友達と表現されている事くらいです。
これでは面白くないので、鬼を主役にした話を考えてもらいました。
回答が長文だったので、要約してご紹介します!
『鬼の復讐』
昔々、桃太郎が村を守ったことで有名な鬼がいました。鬼は桃太郎に退治され、桃太郎は英雄として崇められました。
しかし、鬼は本当の悪者だったわけではありません。
鬼は自分たちが住む村を村人たちに侵略され追い出されていました。これが原因で鬼たちは村人たちへ復讐を誓います。
鬼たちは村に攻め込み、村人たちを襲いました。村人たちは鬼たちの攻撃に手も足も出ず、鬼たちは容易く村を占領しました。しかし、鬼たちは互いに仲が悪く、次第に争いを始めました。最終的に、鬼たちは内部抗争によって滅びました。
しかし、鬼の王であった「オニキング」だけは生き残りました。
オニキングは他の鬼とは違い、村人を憎んではおらず、ただ自分の村を返して欲しいと願っていました。
オニキングは再び仲間を集めて、桃太郎を探しだし村を取り返すために襲撃しました。
桃太郎は自分の力だけでは対抗できず、仲間たちを集め、共に鬼たちと戦いました。
長い戦いの末、桃太郎たちは勝利を手にし、鬼たちを退治しました。しかし、オニキングは最後まで抵抗を続け、自らの命を絶ちました。鬼たちの復讐は果たされ、彼らは自分たちの故郷を取り戻すことができたのです。
■主役が鬼でも桃太郎が勝つ
ところどころ想像力で埋めないといけない部分がありましたが、なかなか壮絶な物語です。
鬼が主役というリクエストをしても、桃太郎伝説の大筋は変わりませんでした。
村人が鬼の住処を侵略したのが始まりと考えるとなんとも言えない気持ちになります。
せっかく村を取り戻しても仲間割れで再び故郷を失うというのも、鬼が潜在的に悪である事の証明な気がします。
■そして壮絶な最後
注目すべきはラストシーン。オニキングは自害してしまいます。
命を落としているのに、「故郷を取り戻した」という描写。まだAIの精度が足りないせいかもしれません。しかし、考え方によっては戦国時代や戦時中の日本の考え方に似ています。
殺されるくらいなら自害する、自害は負けじゃない、という。
深読みすると、「故郷で最期を迎えた=故郷を取り戻した」としているのかもしれません。
ハッピーエンドで終わると思っていたので、壮絶な最期に驚きました。
おとぎ話ではほとんどの場合、鬼を悪役としている故にこうなってしまうのかもしれません。鬼は元々故郷を奪われた被害者なのになんとも言えない気持ちです。
2013年に日本新聞協会広告委員会が実施した「新聞広告クリエーティブコンテスト」の最優秀賞を思い出しました。
■平和に終わるには
さすがに鬼が不憫なので、村人が悪役という指示を追加してみました。
すると
- 村人が鬼の宝を奪う。
- 鬼が宝を盗まれたことに気づく。宝を奪われるなんて自分は弱い存在なんだと悲観する。→桃太郎に相談する。
- 桃太郎が鬼を勇気づける。
- 鬼と桃太郎が村人に立ち向かい正義を貫く。
- 村人が謝罪する。
かなりまろやかなエンディングとなりました。誰も命を落としていません。「正義を貫く」と表現されている箇所は、武力行使していない事が伺えます。力関係で1番弱いのは村人なので、武力行使だと村人が命を落とす危険があります。謝罪で終わるなんて鬼も桃太郎も優しいですね。桃太郎と鬼が友情関係にあるのも良い感じです。鬼の性格が優しいのも大きな特徴です。
本家桃太郎とは別物になってしまいましたが、平和に終わるという意味で最も現代的なストーリーに仕上がりました。
■最後に
今回はおとぎ話を作って貰いましたが、本当にあった怖い話や感動の実話なども教えてくれます。お悩み相談にも的を得たアドバイスをくれるのでぜひ活用してみてください!