WEB・モバイル2023.12.07

バリアフリー上映で映画を楽しもう!字幕ガイドを体験してみました。

東京
WEBクリエイター
日本文化×デザインあれこれ
いのうえ

映画を鑑賞する際に役立つ「音声ガイド」、「字幕ガイド」の存在をご存知でしょうか?これは視覚や聴覚に不自由のある人が映画を楽しむための取り組みです。
私は聴覚に不安があるので、字幕ガイドを使って映画を楽しんできました。
今回の記事では字幕ガイドの利用方法と使用した感想をお伝えします!

 

■バリアフリー上映とは

視覚や聴覚に不自由がある人も映画鑑賞を楽しむための取り組み。バリアフリー上映対応の作品では字幕または音声によるガイドが提供されています。
ガイド用の機器の貸し出しを行なっていない映画館もあるので、事前確認が必要です。TOHOシネマズ、109シネマズなど大きな映画館は対応している事が多いようです。イオンシネマは音声ガイドに対応しているようです。 字幕メガネをお持ちの方は、持参することも可能です。

現在購入、持ち込みできる字幕メガネは「BT-40S/BT-40」と「XREAL」です。
どちらもスタイリッシュな見た目で、障害の有無に限らず、「使ってみたい!」となる人もいるのではないでしょうか。

バリアフリー上映に対応した作品も増えています。音声ガイド、字幕ガイド対応作品は「映画見にいこ!」のサイトや専用アプリ(後述)にて確認することができます。

サイト「映画見にいこ!」よりバリアフリー上映対応最新作

サイト「映画見にいこ!」より字幕・音声ガイド対応最新作

ちなみに最近試写レビューをさせて頂いた『BAD LANDS バッド・ランズ』もバリアフリー上映対応作品でした!
こちらの作品は長台詞の関西弁が多いので、聞き取り不安な方には字幕ガイドが活躍すると思います!

・BAD LANDS バッド・ランズ

映画公式サイトをみると、このような案内が掲載されていました。

・BAD LANDS バッド・ランズ公式サイトはこちら

・BAD LANDS バッド・ランズ映画レビューはこちら
裏社会に焦点を当てたクライム・エンターテイメント映画『BAD LANDS バッド・ランズ』レビュー

 

■字幕ガイドを使って映画鑑賞してみました

字幕ガイドを使って映画を楽しんできたので、その手順と感想をご紹介します!

 

1.字幕ガイド対応作品を調べる

まず、楽しみたい作品が字幕ガイドに対応しているか調べます。
アプリのダウンロードが必要で、「HELLO!MOVIE」か「UD Cast」をダウンロードします。それぞれのアプリで対応作品が違いますので、要注意。

アプリを起動するとこのような画面になっています。画像はHELLO!MOVIE。

こちらの画面から「字幕ガイド」を選択すると対応作品の一覧が表示されます。
(音声ガイドが必要な方は「音声ガイド」を選択してくださいね。)

アプリ「HELLO! MOVIE」よりバリアフリー上映対応作品一覧

HELLO! MOVIE画面

 

2.(任意)鑑賞作品のチケット予約をする

字幕メガネ予約の際に、鑑賞作品と、上映時刻を申告する必要があります。
せっかく、メガネの予約はできたのに、肝心な鑑賞チケットが満席で取れなかった!とならないために鑑賞チケットのご予約もおすすめします。

3.字幕メガネの貸し出し予約をする

鑑賞したい作品を決めたら映画館に字幕メガネの貸し出し予約を入れます。
予約の方法は各映画館のHPをご確認ください。

私は事前予約の存在を知らず、劇場で手続きを行ったのですが、その際は

  • 氏名
  • 電話番号
  • 鑑賞作品名
  • 鑑賞時刻

を記載を求められました。住所もあったかもしれません。障害者手帳の提示は不要、無料です。

4.余裕を持って映画館へGO。字幕メガネの受け取り

字幕ガイド

上述の通り、私は貸し出し予約をした方が良いと知らなかったので、予約なしで行きました。
カウンターですぐに貸してもらえると思っていたのですが、バックヤードから手配が必要だったらしく受け取りに10分以上かかりました。事前予約していればもっと早く受け取れたと思います。

メガネを借りる前にお手洗いは済ませておきましょう。
高価な機器だからでしょうか、先にお手洗いを済ませてくださいとの案内を受けました。

また、字幕メガネ受け取り時に身分証明を提示しました。
時間には十分余裕を持つと良さそうです。

5.いざ作品を楽しもう!

字幕メガネを受け取ったらあとは、入場開始アナウンスを待ち、上映を待つばかりです。
使い方は、メガネ型デバイスを付属の機器に接続。そしてメガネ型デバイスを装着しましょう。

 

■使用感

私が使用したのは、EPSONのBT-40S / BT-40。メガネをかけた上からでも字幕メガネを装着できるのは有り難い仕様でした。
ただ、タブルメガネだと鼻に負担がかかる印象です。
製品サイトによるとBT-40S / BT-40の質量は約 165 g。XREALは72~79gです。

見え方は字幕だけ浮かび上がるAR。
役者さんの台詞だけではなく「(ノックの音)」など主要な環境音の字幕も入ります。エンドロールの音楽の歌詞も表示されていました!

また、メガネ連動なので、首を傾けると字幕も傾きます。
位置を調整しながら見やすいポジションを見つけてください。

今回鑑賞した作品は法律関係のストーリーだったので、難しい用語の理解にも重宝しました。

どなたでも貸し出しを受けることができるので、鑑賞に不安のあるかたはぜひ利用してみてください!

 

※掲載の社名、商品名、サービス名ほか各種名称は、各社の商標または登録商標です。

プロフィール
WEBクリエイター
いのうえ
WEBクリエイター(デザイン/コーディング/ディレクション) 官公庁系サイトディレクション、デザインの他、企業系大規模サイトリニューアル、ECサイト運営などに携わる。fellowsでのセミナー講師経験もあり。 ここでは個人的に情報収集・発信している日本文化とデザイン、映画レビューについて紹介します。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP