WEB・モバイル2024.02.22

ラスト1秒まで気を抜くな 映画『マッチング』レビュー

東京
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マッチングアプリを通じた出会いはどこまで信用できるのか。
今や出会いのツールとして主流になっているマッチングアプリ。その出会いから結婚に繋がった人も珍しくない。
しかし、登録者の中には危ない人も紛れ込んでいるのでは?

本記事では、マッチングアプリという極めて現代的な要素を題材に内田英治監督が描くサスペンススリラー、映画『マッチング』の試写レビューを紹介する。

 

マッチングアプリでの出会い

恋愛が苦手なウェディングプランナーの輪花は、同僚の尚美の勧めでマッチングアプリに登録することに。

あまり乗り気ではない輪花だが、25歳の特殊清掃業者の吐夢とマッチング。尚美に促されるままに顔を合わせることになる。

若く見た目の良い青年だが、どこか暗い影を纏っている吐夢。
輪花の違和感は的中し、吐夢は輪花の個人情報を調べ上げ、「次はいつ会えますか」と執拗にメッセージを送ってくるのだった。

アプリを通じていとも簡単に危険へと足を踏み込んでしまった輪花。
映画に止まらず日常でも充分に起こり得るだけに、見ている者に緊張感を与える。

良く知らない人に、自分のことを調べられ付きまとわれる恐怖。本作を通じてアプリが抱える闇を映し出している。

 

マッチングアプリ連続殺人事件

不慣れながらもマッチングアプリを使い始めた輪花だが、そのアプリ「will will」の利用者カップルが何者かに惨殺される事件が立て続けに起きた。

輪花がウェディングプランナーとして担当したご夫婦も事件に巻き込まれてしまった。 なぜアプリ利用者が狙われたのか、犯人の目的は何なのか。そして同じ頃、輪花の父の様子がおかしいことに気がつく。
次々と起こる不可解な事件に目が離せない。

輪花は、ストーカーと化した吐夢との関係にも悩み、アプリのエンジニア影山に相談するのだった。

吐夢と影山、二人の男性との三角関係。
真実と嘘が錯綜する中で、輪花は幸せになれるのか。

 

ラスト1秒まで気を抜くな

アプリでの出会い、連続殺人事件、父親の過去。マッチングアプリを主軸として起こる不可解な出来事はどのように解決へと向かうのか。
輪花の恋愛と事件の真相との関連性はあるのか。犯人の目的はなんなのか。謎が謎を呼ぶサスペンススリラー。テンポよく展開する数々の出来事に最後の1秒まで目が離せない。

その出会い、信用して大丈夫ですか?

 

『マッチング』2月23日(金・祝)公開

 

出演:土屋太鳳
佐久間大介  金子ノブアキ
真飛聖 後藤剛範 片山萌美 片岡礼子
杉本哲太 斉藤由貴

監督・脚本:内田英治
原作:内田英治『マッチング』(角川ホラー文庫刊)
音楽:小林洋平 共同脚本:宍戸英紀
主題歌:Aimer「800」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)

製作:『マッチング』製作委員会
制作・配給:KADOKAWA

公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/matching/
公式X(旧Twitter):@movie_matching
公式Instagram:@movie_matching
公式TikTok:@movie_matching

©2024『マッチング』製作委員会

 

【あらすじ】

ウェディングプランナーとして仕事が充実している一方、恋愛に奥手な輪花(土屋太鳳)は、同僚の尚美(片山萌美)の後押しでマッチングアプリに登録をすることに。
勇気を出して一歩踏み出し、デートに臨んだ輪花だったが、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男・吐夢(佐久間大介)だった。
その後も執拗にメッセージを繰り返し送る吐夢に恐怖を感じた輪花は、取引先でマッチングアプリ運営会社のプログラマー影山(金子ノブアキ)に助けを求めることに。しかし時を同じくして”アプリ婚”した夫婦が惨殺される事件が連続して発生。被害者たちが輪花の勤める結婚式場で式を挙げていることが判明するのだったー。

プロフィール
WEBクリエイター
いのうえ
WEBクリエイター(デザイン/コーディング/ディレクション) 官公庁系サイトディレクション、デザインの他、企業系大規模サイトリニューアル、ECサイト運営などに携わる。fellowsでのセミナー講師経験もあり。 ここでは個人的に情報収集・発信している日本文化とデザイン、映画レビューについて紹介します。

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