めでたさの表現
この季節はお正月向けのデザインに取り組んでいるデザイナーさんも多いかと思います。 今回は、めでたさの表現をする和風デザインのポイントについてまとめてみました。
※ここでは和風デザインとは日本ならではの特色を取り入れたデザインと定義して進めたいと思います。
色で表現
めでたさの演出を色で行います。
金色や紅白の組み合わせはお正月に限らずおめでたいデザインによく使用されています。
赤は国旗にも使用されていますし、太陽のモチーフと合わせて使用するのも効果的。
金色は、高級・豪華さを連想できる色です。メインカラーを金色にして豪華に演出する事も善し、アクセントとして使用するにも便利です。
また、藍色は着物や暖簾などに多く使用され、日本文化に馴染みのある色です。江戸時代に庶民の間で爆発的に広まり、現代でも親しまれています。
2020年はオリンピックイヤーですので、ロゴに使用されている藍色を目にする機会が増えるかもしれません。
吉祥文様で表現
手っ取り早く和風デザインを作成するのに便利なのが、伝統文様。
中でもおめでたい文様=吉祥文様を取り入れるのがお勧めです。何でも良いから和柄を~から脱却して、伝えたいメッセージに沿った文様を選んでみて下さい。
以前の記事で取り上げた青海波も吉祥文の1つです。
青海波は波を表した文様で、未来永劫への願いが込められています。
青海波のようなシームレスになっている割付文様は、デザインの背景に敷くことができるので便利です。
松竹梅なんかも、おめでたい文様としての認識が高いので取り入れやすいと思います。
おめでたいモチーフを取り入れる
例えば、扇。これは末広がりの形状が、縁起が良いとされています。
扇は日本で生まれたものなので、デザインに取り入れやすいモチーフです。
他にもお正月のデザインであれば、門松やお飾り、干支など伝わりやすいモチーフを使用すると良いでしょう。
おめでたい形を取り入れる
和風デザインには「円」が使用される事が多々あります。
円満、丸くおさまるなど縁起が良いモチーフとして古くから使用されていました。
日本文化と馴染みが深い白銀比を含む形状でもあるので、デザインに取り入れやすいと思います。
家紋にも円形が多いですよね。
おめでたい数字を取り入れる
七五三のお祝いに見られるように、日本では奇数が縁起の良い数字とされてきました。
5は「ご縁」と掛けて使われる事もあります。
お正月デザインの場合は、竹を3本束ねている門松を使うのも良いですね。
偶数ではありますが、漢字の八は末広がりなので縁起が良いとされています。
如何でしたでしょうか。誰に何を伝える為のデザインなのかにもよりますが、おめでたい和風デザイン制作の参考になれば幸いです!