年賀状のこと

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつらひさこ

1年で一番華やかなクリスマス前、私はインフルエンザに罹患してしまった。ほどなく、夫にも伝染った。

どうにか体調が戻ったかな?という所でよろよろと仕事を納め、大掃除も進んだとは言えず、なんとも締まらない年末であった。

 

ところで、年末年始といえば年賀状だ。

昨年は身内で不幸があったため今年は出していないのだが、年賀状でしか付き合いのない人が増え、送る枚数は年々減ってきている。

 

仕事やプライベートでお付き合いのある人は、SNSなどで年始の挨拶をすることが多くなってきており、「いっそ「年賀状は出さない」ことにするというのはどうか」とも思う。

 

ただ、自分の人生でお付き合いがあった人を、スパッとなくしてしまうというのもどうにも迷ってしまう。

 

と思っていたら、友人から年賀状をいただいた。

昨年誕生したお子さんの写真が可愛らしく、友人の親ばかぶりが微笑ましく、「出さないのは駄目かな…」に傾いていたのが、実に単純なもので「やっぱり、いいな」と秒の速さで考えをひっくり返してしまった。

 

便利さに何もかもかまけるのではなく、少しずつでも残しておきたいもの、自分の人生でのご縁というものを年始に考えた。

 

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

プロフィール
ライター
かつらひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、6年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察。

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