WEB・モバイル2020.01.25

水沢腹堅(さわみずこおりつめる)

東京
WEBクリエイター
日本文化×デザインあれこれ
いのうえ

七十二候をご存知でしょうか。しちじゅうにこうと読み、移ろう季節を表す方式の1つです。
現在でも「立春」「冬至」など二十四節気は使用されていますが、二十四節気は1区間およそ15日程度になります。
七十二候はこれをさらに5日ずつの3つに分けた区間のことです。
二十四節気より細かく季節を表現した方法という事ですね。

さてその七十二候ですが、とても響きの良い美しい言葉で表現されているのでご紹介します。
ちょうどこの記事が公開される頃は「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」。

一年で最も寒さが厳しくなるこの頃を氷が張りつめるという意味で表しています。腹堅で「こおりつめる」と読むのですね。
七十二候を通じて初めて知ったのですが、日本語の奥深さを感じます。

新年を迎え、東京でも雪が降りましたが、もう少しだけ油断のできない寒さが続きそうです。
ちなみに水沢腹堅を超えると次の候は「鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)」。
鶏が卵を産み始める季節。春を予感させる頃に繋がります。

季節を感じる間もない程忙しい人も多いと思います。
七十二候と共に季節を意識すると少しだけ、心にゆとりができる気がするのです。
七十二候をまとめたアプリもあって便利なのですよ。

プロフィール
WEBクリエイター
いのうえ
WEBクリエイター(デザイン/コーディング) サイトリニューアル、デザインの他、企業系大規模サイト制作・運営などに携わる。fellowsでのセミナー講師経験もあり。 ここでは個人的に情報収集・発信している日本文化とデザインについて紹介していきます。

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