七夕の吹き流しに関してちょっとウルサイかも知れませんが、仙台出身なんで大目に見てください……
七夕といえば7月7日だが、東北夏のビッグイベントのひとつである「仙台七夕」は旧暦のため毎年8月6・7・8日開催である。
その象徴と言えるのは、街の至るところに飾られる巨大吹き流し。基本は5本1セットが1本の竹に飾られているが、「七つ飾りなんて知ったこっちゃない」と言わんばかりにデカい。
特に仙台市中心部のアーケード街に飾られるものは、各店舗の関係者が手間隙を惜しんで手がけたものばかり。中には製作期間が数ヶ月、費用が100万円を超えるものもあるという。
最近は全国チェーンの店が企業PRを兼ねた作品が増え、それらを批判的に見る市民も少なくない……が、ちょっと待ってほしい。彼らは吹き流しの材料やパーツ用のデザインなどを、わざわざ仙台七夕のためだけに用意してくれているはずだ。だってあんなデカい吹き流し、仙台以外のどこで飾るっていうの? 東京で、山手線の駅構内とか飾ってみ? ぶっちゃけ邪魔じゃん? 地域のために一肌脱いでくれる、そのような大企業の皆さまにも感謝したいものである。
さて、仙台七夕には「雨が降る」というジンクスがある。そのため毎年雨の予報が出ると吹き流しにビニールをかけて雨対策をするのが恒例となっている。しかも下のピラピラした部分は袋の中にしっかり包み込まれるため、雨天の日は吹き流しが風に揺れて風情あふれる光景は諦めるしかない。
ところ変わって、今年8月上旬の渋谷。ちょっと用事があって行かなければならず、三密が怖かったのであえて人出が少ないであろう台風上陸の前日を選んだ。雨が降ったり止んだりする中でセンター街を訪れると「渋谷センター街 七夕まつり」と書かれた看板と、色とりどりの吹き流しが飾られていた。
雨降ってるのにビニールかかってない!!!(ガビーン)
当然、吹き流しはびしょびしょで、下のピラピラしてる部分は水分でくっついている。他の吹き流しもビニールがかかっておらず、作業をしている人も見当たらない。
もしかして、台風前の作業が危険ってことでビニールかけるのをやめたのだろうか?それとも吹き流しは濡れたらそれはそれで仕方ないと思われているのだろうか?
小さなカルチャーギャップに衝撃を受けた日だった。もし関係者のどなたかがこの投稿を見てくださっていたら、来年はぜひ雨の前にビニールをかけてくださるようお願いします……。