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シェパード・フェアリーデザインによるロサンゼルスの新しいロゴに注目!アメリカ他都市のロゴ・インスタ・観光プロモビデオもチェックしてみた

Vol.27
FIND IT. LOVE IT.
Sayuri Fujii
藤井さゆり

以前のコラムで紹介した、グラフィティアーティスト・活動家のシェパード・フェアリーのスタジオNumber Oneとデザイン会社のHouse Industriesにより、ロサンゼルスの新しいロゴとブランドアイデンティティが先ごろ生み出されました。

 

 
 
 
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新しいロゴはサンセットから車文化といったロサンゼルスの全てからインスパイアされてできたものだそうです。日暮れのビーチをイメージさせるようなグラデーションもロサンゼルスの雰囲気と合っていますし、ロゴをそのままTシャツにプリントしてもオシャレになりそうです。ロサンゼルスへは過去二回訪れたことがありますが、繁華街と美しいビーチ、自然を満喫でき、シーフードを始め美味しいレストランもたくさんあるので、また訪れてみたい都市です。

 

現在、アメリカは新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでおり、今夏は旅行をする人も増えています。そのためか、ロサンゼルスだけではなく他都市でも観光に力を入れ始めている様子が伺えます。

 

ちなみに、ロサンゼルスの観光プロモーションビデオは、Your Comeback Starts Here(あなたの復帰をここで始めよう)をテーマに、新型コロナウイルスの影響による静けさから、ロサンゼルスに活気が戻ってきたことをアピールしたものとなっています。

 

Your Comeback Starts Here

Discover Los Angeles – YouTube

 

インスタでもビーチ、美術館などのロサンゼルスの風景が毎日投稿されています。

 

 
 
 
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他都市のロゴや観光プロモーションビデオ、インスタなどはどうでしょうか。いくつかピックアップして見ていきたいと思います。

 

(1)ニューヨーク

 

ロサンゼルスと来ればニューヨークは外せません。ニューヨークと言えばやっぱり“I♡NY”が有名ですよね。ただ、これは正式にはニューヨーク州のロゴのようで、ロサンゼルスは市なので、I♡NYロゴではなく別にある「ニューヨーク市のロゴ」をチェックするほうが正しいように思います。

 

ちなみに、I♡NYロゴは、1970年代〜1980年代に州が行ったキャンペーンロゴで、グラフィックデザイナー、ミルトン・グレイザー(以前のコラムでも紹介)によるもの。ニューヨークの象徴的デザインで、今の時代でも違和感のない素晴らしいロゴですね。

 

 
 
 
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ニューヨーク市のロゴはこちらのビデオの最後に出てきます。いかがでしょう?ニューヨークの華やかなイメージはなく、結構無骨な感じがしませんか?

 

It’s Time for New York City

NYCgo – YouTube

 

観光プロモビデオではロサンゼルス同様、New York is back!と言っているので、ニューヨークの活気が戻ったということをアピールしています。

 

 
 
 
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一時は閉店するレストランやバーも多々あり、ニューヨークがゴーストタウンと言われた時から一変して現在、街は活気を取り戻しています。

 

(2)シカゴ

 

アメリカ中西部に位置するイリノイ州に位置するシカゴ。映画でも数多く舞台になっており、ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ人口を持つアメリカ大都市の一つです。メジャーリーグのシカゴホワイトソックス、NBAのシカゴブルズなど、プロスポーツも有名ですよね。

 

それでは、シカゴのロゴはどうでしょうか。

 

 
 
 
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サウンドイコライザーのようなデザインですね。シカゴはジャズとブルースが盛んな街なので、それを表現したロゴっぽいです。

 

こちらが観光プロモビデオです。

 

Join Together | Choose Chicago

Choose Chicago – YouTube

 

このビデオは2020年1月に投稿されているので、パンデミック前のものです。シカゴも一時期より感染者数が減り新型コロナウイルスの感染対策措置も緩和されているので、このビデオを今見ても違和感はないです。シカゴの都会的でおしゃれな雰囲気が伝わりますね。

 

 
 
 
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野外コンサートのお知らせと「アメリカ独立記念日には出かけよう!」と促しているインスタ投稿。

 

(3)ラスベガス

 

行ったことはなくても誰もが知っているアメリカ最大のカジノシティーと言えばラスベガス。アメリカ西部のネバダ州にあります。ラスベガスも他都市と同様、一時期は失業率も最悪レベルまで落ち込んでいたようですが、2021年6月1日より店内への入場制限は撤廃され、営業再開されているようです。

 

そんなラスベガスのロゴはいかがでしょうか。観光プロモビデオの最後に出てきます。

 

Let out the Vegas in you

Visit Las Vegas – YouTube

 

なんとなくネオンサイン的なデザインでラスベガスのイメージに合っていますね。観光プロモビデオは他都市のものと雰囲気が違い、きらびやかさがあります。ラスベガスはエンターテイメントに力を入れていることもあり、ラスベガスの観光ウェブサイトVisit Las VegasのYouTubeでは、ライブコンサートの大々的な告知ビデオが投稿されています。

 

Celebrate your summer LIVE in Vegas

Visit Las Vegas – YouTube

 

 
 
 
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ゴージャスな景観をメインに自然に触れられるダイナミックなアクティビティを絡めるなど、観光促進に対する本気度が伺えます。とにかく画像が素晴らしいです。

 

(4)ヒューストン

 

アメリカ中南部テキサス州にあるヒューストンは、全米4位となる人口を抱える大都市です。ヒューストンと言えば、NASAのジョンソン宇宙センターがある所として有名ですよね。ヒューストンの新型コロナウイルスの状況は一時期と比べると減少傾向にありますが、テキサス州内での感染者も多く、再び経済活動への規制を強化しているようです。

 

さて、ヒューストンのロゴはどうでしょうか。ロゴはこちらのビデオ最後に出てきます。

 

Houston is Inspired

VisitHoustonTexas – YouTube

 

ロゴはブラシで描かれたイメージを表現しており、躍動感溢れるものとなっています。観光プロモビデオとしては少々趣旨が違うと思いますが、ヒューストンのイメージとしてNASAや宇宙センターを全面に押し出した形となっています。2020年1月に投稿されたものなので、パンデミック前ですね。

 

 
 
 
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パンデミック前ですが、ヒューストンのロデオショーでのスティックピザなるものとテキサスバーベキューの写真が投稿されています。どちらも圧巻です!

 

(5)マイアミ

 

アメリカ東南部にあるフロリダ州のマイアミには、美しいビーチがたくさんあり、毎年、主に春休みを利用して訪れる若者たちで賑わいます。中南米からの移住者も多いため、異なる文化も味わうことができる都市です。マイアミの新型コロナウイルスの状況は、一時期と比べると減少傾向にありますが、まだフロリダ州内での感染者も多く、再び経済活動を制限しているようです。

 

そんなマイアミのロゴと観光プロモビデオを見ていきましょう。ロゴは最後に出てきます。

 

Miami Shines

Miami and Beaches – YouTube

 

マイアミには個性的で美しい建築がたくさんあるのですが、それを表現しているかのようで、都会的なイメージもあり、個人的にも好きなデザインです。観光プロモビデオはマイアミの観光スポットを網羅しているものとなっていますね。

 

 
 
 
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マイアミのマリンブルーの美しいビーチ。建築物も見所です。

 

(6)シアトル

 

アメリカ西北部のワシントン州にあるシアトルは、スターバックス、アマゾン、マイクロソフトなどの世界的企業を生み出し、イチロー選手や佐々木選手もいたメジャーリーグのシアトル・マリナーズの拠点でもあり、グランジロックの発祥地としても有名です。シアトルの新型コロナウイルスの状況は他都市同様に減少傾向にあり、経済活動を全面再開しているようです。

 

それでは、シアトルのロゴと観光プロモビデオを見てみましょう。ロゴは最後に出てきます。ビデオは以下のリンク(Visit Seattle)よりご覧ください。

Destination: Seattle – Visit Seattle

 

個人的にシアトルらしいシンプルなロゴに感じました。豊かな大自然とローカルっぽさにあふれていて、シアトルの魅力を存分に表現しているプロモビデオです。

 

もう一つ注目したいのが、シアトルの観光ウェブサイトVisit SeattleのコンテンツVISITISEATTLE.tvVISITISEATTLE.tvでは、シアトルに関する数多くの動画が公開されています。まるでNetflixのシリーズのような感じです。編集も素晴らしいので、ぜひチェックしてみてください。

 

Visit Seattle / Dear Seattle Series Trailer

VISITSEATTLE.tv

 

Dear Seattleというテーマで制作されたシリーズ動画の予告編。シアトルを拠点に活動するロックバンド、フー・ファイターズのデイブ・グロールが出演しています。

 

 
 
 
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他都市と比べてインスタ投稿に派手さはありませんが、美しい大自然や花、雰囲気にあるレストランなど落ち着いた風景の投稿で癒されます。

 

いかがでしたでしょうか。ご紹介した所以外にも、アメリカには個性豊かな都市がたくさんありますが、上記7つに絞らせて頂きました。やはり都市によって、ロゴデザイン、インスタ投稿の違いが出ていましたね。このコラムを書いている途中で、旅行に行きたくなりました。私はロサンゼルスのロゴが一番好きですが、次回の旅行はぜひシアトルに行ってみたいと思います!

 

※上記の情報は2021年7月2日時点のものです。アメリカ各地での新型コロナウイルスの状況は日々変化していますので、最新情報は大使館・領事館などのウェブサイトをご確認ください。

 

(参考)

Fast Company : Los Angeles has a vibrant new logo, inspired by everything from sunsets to car culture

Los Angeles Tourism & Convention Board

The Official Guide to New York City

Official Guide to New York State

Choose Chicago

Las Vegas Convention and Visitors Authority

Visit Houston

The Official Site of Greater Miami

Visit Seattle

プロフィール
FIND IT. LOVE IT.
藤井さゆり
東京生まれ、2008年ニューヨークに移住。 公益法人に勤務の傍ら、仲間内で企画したクラブイベントのフライヤーデザインをしたことから、デザインの面白さに目覚め転職。 転職後は、都内商業施設のウェブサイトの販促用ページ企画と取材、ライティングを経験。 ニューヨーク移住後は、ウェブマーケティングを企業にて経験、ウェブデザインをフリーランスで行う。 現在は、日本の着物をインスパイアしたオリジナルTシャツブランド「Foxy Lilly」のオーナー兼デザイナーを務める。 lnk.bio/foxylilly Instagram: @foxylilly

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