以前のコラムで、ズボンなしで地下鉄に乗る「ノーパンツサブウェイライド」などのいたずらを仕掛けるImprov Everywhereというニューヨークのパフォーマンス集団について書いたことがありましたが、今回ご紹介するMr. NYC Subwayも少しそれに近いかもしれません。

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

Mr. NYC Subwayとは、ニューヨークで「カメラを持ったアーティスト」として活動しているアンドレアス・ベリオスさんのこと。アンドレアスさんはニューヨークの地下鉄を舞台に様々な人やシーンを撮影していて、その動画がTikTokとInstagramにシェアされているのですが、これがとてもクリエイティブかつクールで、時には風変わりで、そして面白く、“これこそニューヨーク！”なものばかりなのです。

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

現在（2022年8月時点）、TikTokのフォロー数は210万人、Instagram は23.5万人。一つ一つの投稿に、そのインパクトとストーリー、被写体となるモデルの存在感、モデルと作り上げられた空気感が感じられるものばかり。ニューヨークの地下鉄で撮影というのも、作品の世界観を作るのに重要な役割を担っています。

モデルはその場で通行人に声をかけて撮影しているもの、プロのモデルを撮影しているもの、地下鉄で見かけた風変わりな人たちだったり、パフォーマーだったりと様々。

こちらは、アンドレアスさんがアンバサダーとなっている帽子ブランド、グーリンブラザーズのキャンペーンで、通行人に声をかけて帽子をかぶってモデルになってもらい、撮影をしているシーン。帽子がモデルとなっている方の雰囲気と合っていて、とてもクールな写真となっています。

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

こちらは、地下鉄の駅ホームでのパフォーマンスでのワンシーン。日本だと駅員さんに絶対に止められる行為ですが、すごいですね！

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

その他のパフォーマー系も…

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

ニューヨークのねずみがグーリンブラザーズの帽子をかぶってモデルに…ねずみが格好よく見えてくるのが不思議。

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

アンドレアスさんは、このパフォーマー（※キャプションに“最もワイルドなニューヨークの地下鉄の通勤者”と書かれています）と一緒に2021年のカレンダーを作ったそうです。

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

ニューヨークの地下鉄で、七面鳥が七面鳥を食べているというビデオ。※アメリカでは毎年、11月の第4木曜日が感謝祭となっており、感謝祭では七面鳥を食べる習慣があります。

このようにとてもクリエイティブな活動をしているアンドレアスさんですが、この活動を始めたのはわずか数年前の2017年の10月だそうです。もともとはサンディエゴ生まれで、ロサンゼルスに住んでおり、2014年に弁護士の道に進むためニューヨークへ。ニューヨークでは、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックスといった金融機関で勤務していましたが、その当時、アンドレアスさんにとって、毎日乗るニューヨークの地下鉄は、ネガティブな側面に焦点を合わせるものだったと言います。

ニューヨークの地下鉄にネガティブな思いがあったアンドレアスさんですが、ある時、地下鉄に対して、ポジティブでクリエイティブな部分に注意を向け始めます。ドイツ銀行を辞め、ゴールドマン・サックスで働き始めた時に、撮影とコンテンツクリエイションという現在のキャリアをスタート。最初はiPhoneで撮影していたアンドレアスさんですが、カメラを購入し、現在は、Mr. NYC Subwayとしての活動をフルタイムで行い、世界中で販売されているポートレート、ストリート写真、風景イメージを撮影するプロの写真家に。

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

Mr. NYC Subwayこと、アンドレアス・ベリオスさん。

2019年当時のインタビュー動画で、アンドレアスさんは次のように語ります。

“私はニューヨークの地下鉄が嫌いで、2年前は写真について何も知りませんでした。それから私は自分の視点を変えて今の人生を見ています。何かに対して否定的な気持ちを抱いている場合は、それが問題なのか、それともあなたが問題なのかを自問してみてください”

嫌いな仕事をしていた時は嫌だったニューヨークの地下鉄、それはアンドレアスさんがネガティブな視点を通してそれを見ていたからなんですよね。地下鉄を違う視点から見た時にアンドレアスさんの道が開き、現在はニューヨークの地下鉄を看板に仕事をしているということですから、人生はどこでどうなるかわかりませんね。

これから私もネガティブな視点で見ているものを違う視点で見てみたいと思います。もしかすると、これまでとは違った視点のクリエイティブなヒントに出会えるかも‥！

 

 

 

View this post on Instagram

A post shared by Mr. NYC Subway (@mrnycsubway)

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – Instagram

（参考）

Mr. NYC Subway@mrnycsubway – TikTok

NYC SUBWAY PHOTOGRAPHY – About

How Mr. NYC Subway Hustles – YouTube – Mr. NYC Subway

Andreas Verrios aka Mr. NYC Subway Has Found His True Calling in Photography – yahoo! finance