テキーラ、ウォッカ、ジン…多くのセレブが参入するアルコールビジネスをチェックしてみた
12月に入り、忘年会でお酒を飲む機会が多くなるとは思いますが、コロナもまだ収まり切らず、家飲みをされている方も多いと思います。
私もここ数年で家飲みの機会が多くなり、自宅でカクテルを作るまでになりましたが、そういう人も増えているのではないでしょうか。そんな世相を知ってか、近年、多くのセレブ達がアルコール業界に参入しています。自身が広告塔になることで、有名であればあるほど富を生むビッグビジネスになるというわけです。
それでは、セレブがどんなアルコールビジネスを手がけているかいくつかご紹介していきましょう。
ジョージ・クルーニー「CASAMIGOS」(カサミゴス)
The Casamigos Story – Casamigos – YouTube
ジョージ・クルーニーが手掛けるテキーラ&メスカルブランド。「CASAMIGOS」(カサミゴス)はスペイン語のCASA=家、AMIGOS=友達、と二つの言葉が合わさったもの。ジョージ・クルーニーは何年もの間、メキシコのハリスコ州にある醸造所と「CASAMIGOS」の製造に取り組み、多くのテイスティングを行ったそうです。オンラインストアでも平均して4〜5つ星を獲得しており、高評価であることが伺えます。コマーシャル「The Casamigos Story」もジョージ・クルーニーのイメージそのものですね。
サラ・ジェシカ・パーカー「The Perfect Cosmo by SJP」(ザパーフェクトコスモby SJP)
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サラ・ジェシカ・パーカーと言えば「セックスアンドザシティ」ですが、ドラマ内でお馴染みのカクテルである「コスモ・ポリタン」が自宅で味わえる「The Perfect Cosmo by SJP」。トーマス・アシュボーン・クラフト・スピリッツと共に作ったこのカクテルは、わずかに感じるクランベリー、ライム、ストロベリーのミックスが特徴で、ウォッカとトリプルセックがトッピングされています。サラ・ジェシカ・パーカーがハンマーで「既存のコスモ・ポリタンを壊す」イメージで、カクテルを破壊するコマーシャルはインパクトがありますね。
マシュー・マコノヒー「Wild Turkey Longbranch Bourbon」(ワイルドターキーロングブランチバーボン)
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長年、クリエイティブ・ディレクターとしてワイルドターキーと一緒に仕事をしてきたマシュー・マコノヒーが、自分のお気に入りのウィスキーを作りたいと懇願してできた「Wild Turkey Longbranch Bourbon」。ワイルドターキーの醸造責任者と共に試行錯誤を重ねて生まれ、少量生産となっています。アメリカの代表的ウィスキーブランドとアカデミー受賞俳優、マシュー・マコノヒーのタッグはコマーシャルもアメリカのイメージそのものです。
ライアン・レイノルズ「Aviation American Gin」(アビエーションアメリカンジン)
Dedication – Aviation American Gin – YouTube
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ライアン・レイノルズが映画撮影でバンクーバーを訪れた時、レストランで飲んだカクテル(ネグロニ)に使われていたのがこの「Aviation American Gin」で、そこから惚れ込み、ついにはオーナーになるまでに。広告塔であるライアン・レイノルズが出演するコマーシャルは、彼らしい、どれもジョークが効いた面白いものになっています。
ケイト・ハドソン「King St. Vodka」(キングストリートウォッカ)
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King St. Vodka@kingstvodka – Instagram
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ケイト・ハドソンがかつて住んでいた「King St.」というニューヨークの通りの名前を商品名にしたウォッカ。バーに置いて友人と共有したい美しいパッケージにしたそうです。インスタグラムには、フルーツを使ったカラフルなカクテル、「King St. Vodka」を使ったアイスキャンディーなど楽しい気分にさせてくれる投稿が多く見られます。
マライア・キャリー「Black Irish」(ブラックアイリッシュ)
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Black Irish@goblackiris – Instagram
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甘くてクリーミーなカクテルに使われる、女性にも大人気なアイリッシュクリームのリキュール。アイリッシュクリームと言えば「ベイリーズ」が有名ですが、マライア・キャリーは「Black Irish」を販売。「Black Irish」という商品名は、マライア・キャリーの父親は黒人系のベネズエラ人、母親はアイルランドのルーツを持つことから来ています。オリジナル、ホワイトチョコレート、塩キャラメルの3種類のフレーバーがあり、Instagramにはクリスマスや季節に合わせたカクテルレシピ、マライア・キャリーが出演するバーチャルイベントや、ビデオメッセージなどの投稿も頻繁に投稿されています。
ブルーノ・マーズ「SelvaRey Rum」(セルバレイラム)
The SelvaRey Piña Colada Party: Los Angeles – SelvaRey Rum – YouTube
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SelvaRey Rum@selvareyrum – Instagram
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ピニャ・コラーダ、マイタイ、チチなどトロピカルなカクテルには欠かせないラムですが、ブルーノ・マーズはハワイ出身、父親がプエルトリコ系ということで、カリブ海生まれのラムにぴったりのキャラクター。Instagramの投稿が荒い印刷の質感であったり、カラフルなグラフィックの70年代の広告っぽいイメージで作り上げられているのもナイス。コマーシャルもブルーノ・マーズのイメージそのものですね。
いかがでしたでしょうか。この他にも紹介しきれないほどたくさんいますが「この人がこのアルコールを売っているとは意外!」と思うよりは、やはり商品とイメージが合致している事例が多く見られました。また、手がけているアルコールがよりその人のイメージを良い方向に上げているような印象も受けました。ただある程度、アルコールを販売しても良いと思わせる、十分なキャリアと社会的な信用度のある年齢に達している必要がありそうです。
みなさんもお酒を飲む時には“Drink Responsibly”で。今年もありがとうございました。2023年もどうぞよろしくお願いします。
(参考)
Lay of the Land: Celebrity Spirits Naming Trends – Tanj
https://lnk.bio/foxylilly
Instagram: @foxylilly