Z世代、アルファ世代に人気のボディケアブランド「Sol de Janeiro」人気の秘密
今やメディアでも特集が組まれるほどデジタルトレンドの代名詞となっている「Z世代」ですが、その次世代である「アルファ世代」マーケティングも注目され始めています。
コスメ専門店のSEPHORAはアルファ世代にリーチするための商品を多数揃えており、週末となればアルファ世代である小学校高学年くらいのプレティーンと呼ばれる女の子たちが大勢SEPHORAで買い物をしている姿を見かけます。
SEPHORAが取り扱うコスメの中でも、Z世代・アルファ世代に大人気なブランドと言えばSol de Janeiro（ソル・デ・ジャネイロ）。Sol de Janeiroは、ブラジルの文化や自然からインスピレーションを受け、ニューヨークに本社を持つボディケアブランドです。
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デュア・リパやヒラリー・ダフなどのセレブが愛用し、今や14秒に1個売れているお尻クリームの「ブンブンクリーム」を始め、エキゾチックな香りが大人気のボディミストの他、シャンプー＆コンディショナー、デオドラント、シャワージェルなどボディケアに関する数多くの製品を揃えています。
Sol de Janeiroはブラジルの太陽が一番高くなる「一月の夏」という意味で、主な原材料にブラジル産のクプアスバター、アサイーオイル、ココナッツオイルなどを使い、エキゾチックな香りが魅力。
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Brazilian Bum Bum Cream「ブンブンクリーム」
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Cheirosa Perfume Mist「ボディミスト」
ブンブンクリームは肌馴染みも良く、ベタベタした感じは全くないのにしっとりした肌触りに。ピスタチオ、塩キャラメル、バニラの香りが付いているらしく、まさにそんな感じの甘い匂いがします。カフェインが豊富なガラナエキスのおかげで、肌が滑らかになり引き締まるそうです。
アルファ世代の最初、Z世代の最後に属する私の10歳と12歳の娘たちはこのボディミストに夢中。ボディミストは香りが数種類あり、「◯◯の香り」といった形ではなく、ナンバーで表されます。以下、商品説明より翻訳して抜粋。
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このナンバー62のボディミストは、ボサノバの名曲「イパネマの娘」が生まれた1962年のブラジルの精神が表現されています。クリーミーなピスタチオで始まり、塩キャラメルのほのかな香りがジャスミンの花びらとバニラと融合する、魅力的で晴れやかさが象徴的な香り。
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ナンバー48は、ブラジルでビキニが初めて登場した1948年の解放的なエネルギーを祝って付けられました。熟したグアバの花の蜜の香りで始まり、夢のようなバニラとピンクムスクの雲の下で太陽に照らされた蘭の花が咲く、トロピカルでジューシーな香り。
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ナンバー76は、ブラジルのまばゆいディスコ時代の1976年から付けられました。クロスグリの輝きで始まり、真夜中のジャスミンと青のフリージアが琥珀の森と踊る、魅惑的でベルベットのような催眠術的な香り。
Sol de Janeiroの世界観が表現されたコピーですね。ボディミストはこの他にも数種類あります。
商品は全て、製造工程で動物実験を行っていないクルエルティフリーであり、ビーガンフレンドリー。硫酸系界面活性剤（サルフェート）、フタル酸エステルといった合成化学物質不使用、石油由来成分のミネラルオイル不使用、防腐剤として使われるパラベンは不使用、環境や人体に影響を与えると言われているマイクロプラスチックフリーなど、100を超える化粧品成分の使用を禁止しており、最大限の効果が得られるよう原材料の各成分を慎重に選択しています。
サスティナビリティへの取り組みも積極的に行っています。すべてのプラスチック包装をリユース・リサイクル可能な材料で製造されるよう開発、プラスチック削減に向けた商品の詰め替えを販売。カーボンニュートラルを維持するために、すべてのカートンを風力発電施設で製造。また、未使用プラスチックをアップサイクルして、ブラジルのサンバスクールのために楽器を製作しています。
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ちなみに値段ですが、バムバムクリームにはサイズが4種類あり、240mlで48ドル（約6,800円）、150mlで36ドル（約5,100円）、75mlで24ドル（約3,400円）、25ml12ドル（約1,700円）です。
ボディミストは240mlで34ドル、90mlで25ドルです。日本円にすると4,924円、3,620円なので、スキンケアならまだしも子供が使うボディミストとしてはお高いですよね…ちなみにうちの娘たちは貯めたお小遣いで購入しています。
肌に不要な成分を除外した原材料を使い、サスティナビリティに配慮した商品作りで企業努力をしているとわかると、納得できる価格設定だとは思います。
ちなみに、娘たちに「なぜSol de Janeiroが好きなのか？」を聞いてみたところ「パッケージ！！」と即答。Sol de Janeiroのパッケージは、太陽、ビーチ、ビキニの女の子、ブラジルの植物やフルーツなどをモチーフにしたイラストが描かれており、カラフルでトロピカルな雰囲気でデザインされています。カラフルなパッケージデザインがZ世代・アルファ世代の女の子の購買意欲を刺激しているのは間違いないでしょう。インスタ映えも必須。
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また、小さいサイズを販売することでアルファ世代でも手が届く価格帯で購入できますし、旅行用として売られているブンブンクリーム、シャワージェル、ボディミスト3種類のミニサイズセットはギフトとしても最適。
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太陽、ビーチ、ブラジルといったブランドイメージと、パッケージデザインが完全に一致しているため、Sol de Janeiroの商品であることが一目でわかりやすいことも人気の秘密でしょう。
そんなZ世代・アルファ世代を夢中にさせるブランディング、そして商品を揃えるSol de Janeiroですが、会社設立は2015年。共同設立者の一人であるヒーラ・ヤン・ツヅキさんのインタビュー記事（2023年当時）によると、ブランドの認知度はここ数年で飛躍し、2023年上半期の売り上げは、3桁成長を遂げているということ。
TikTokで人気のインフルエンサーがブンブンクリームを紹介し、ソーシャルメディアで話題となり、ブンブンクリームは2023年にカルト的な人気を獲得、小売売上高は前年比29％増加しました。ブンブンクリームがブランドの知名度を一気に高めましたが、ボディミストがブランドの収益を押し上げたと言います。
2021年末にSol de Janeiroを買収した、フランスに本社を置くコスメブランドL’OCCITANE（ロクシタン）によると、Sol de Janeiroの売上高は2023年9月30日までの6か月間で174％増加し、4億5,400万ドル（約600億4,500万円）に。
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ヒーラ・ヤン・ツヅキさんはSol de Janeiroを立ち上げる前に、ゴールドマンサックスで財政アナリストとして勤務した後、ランコムやクリニークといったコスメティック業界で勤務。その後、現在の夫である日系ブラジル人と出会いブラジルに2年間移住。その時に、ブラジル人の卓越したボディケアの実践に感銘を受けたことがSol de Janeiroを立ち上げるきっかけとなりました。
いかがでしたでしょうか。実は私自身、ブンブンクリームを試したことはあっても、まだ買ってはいません…。今回のコラムを書くことでブンブンクリームに魅力を感じ始めましたので、これを機に購入を考えています！
（参考）
Meet Heela Yang, founder of Sol de Janeiro—one of the buzziest beauty brands of 2023 – Tatler
How CEO Heela Yang Infused 6 Brazilian Beauty Lessons Into Sol De Janeiro – Forbes
foxylilly.com
Instagram: @foxylilly
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