今回ご紹介するのは、広告、デザイン、PR、ブランディング、ソーシャルメディア、セールスプロモーション、リサーチといった企業のマーケティング全般に関わるプロフェッショナルをメインターゲットとしたソーシャルネットワーク、Shocase（ショーケース）。 まだ先月21日にスタートしたばかりの新しいサービスです。 （以下の画像はすべてShocase.comより）

100％ビジネスソーシャルであり、ビジネスソーシャルと言えばLinkedinですが、それと違うところは、マーケティング全般に関わる人のためのサービスだということ。マーケティングとは関係がないと思っているクリエイターさんも、グローバルに活躍するデザイナーやクリエイターが行った様々なデザインプロジェクトを閲覧することができるので、ぜひチェックしてみてください。広告、ブランディング、デザインといったカテゴリー別でもプロジェクトを閲覧することもできます。

マーケティングに関わる人のためのサービスと言っても誰でも登録可能で、サインアップ（無料）するとFacebookと同様、フォローした人の記事やコメントがニュースフィードに流れてくるようになり、プロジェクトにLikeをしたり、コメント欄への書き込みもできるようになります。

自分のレジュメを編集したり、自分が関わったプロジェクトも簡単にアップロードすることもできます。YouTubeやVimeoに上がっている映像埋め込み、SoundCloudといったオーディオファイルもアップロード可能です。

プラットフォームもFacebookで慣れたユーザーにとっては使いやすく、また、作り的にも、プロジェクトがサムネイル一覧で表示され、見やすい印象。クリエイターが多く利用するためかLinkedinよりビジュアル的に洗練された作りです。

その他興味深いなと思った点が、公式ブログで、大型ブランドやメーカーのキャンペーンについて紹介していること。 その中からハイネケン、ナイキ、ユニクロのキャンペーンを抜粋してみます。

Heineken: U-Code

ハイネケンの新しいブランドメッセージ「Open Your World」のために行われたキャンペーン。音楽イベントの参加者に、自分のパーソナルメッセージが埋め込まれたQRコード＝U-Codeをシールにして貼り付けてもらうというもの。 4日間のイベントで、5000枚のシールが発行。

Nike Football

Nikeの『Risk Everythingキャンペーン』のために制作されたもの。 2014年で最もシェアされた広告キャンペーンの1つ。YouTube閲覧数を見てもずば抜けており、サッカーファンのツボを押さえた素晴らしい映像作品。

UNIQLO – GIF Box

ユニクロがホリデーシーズンにメールマガジンの購読者を増やすために行ったキャンペーン。メルマガ登録すると、GIFアーティストによってデザインされたカスタムGIFアニメーションが届くというもの。 このキャンペーンはTwitterやRedditで拡散され、12万の新しいメルマガ購読者を獲得。

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ニューヨークで活躍するクリエイターさんが「企業のマーケティング担当は、仕事を依頼したいと思わせるようなデザイナーや企業を常に探している」と言っていたのを思い出しました。 また「Linkedinから仕事の依頼が来ることが多い」と言っていたクリエイターさんもいました。

このShocaseは、そういった仕事の機会を探している企業のマーケティング担当にとっては、絶好のサービスと言えます。マーケティング業界で活躍する人々にフォーカスすることで、Linkedinよりも同じような分野の人々と繋がりやすく、より仕事に直結しやすいのではないかなと思います。デザイナーを始めとするクリエイターさんにとっても仕事のチャンスが広げるためのツールの一つになりそうです。ちなみにShocaseの本社はカリフォルニアのサンフランシスコにあります。

まだスタートしたばかりのサービスですが、かなりのプロジェクト数が上がっていますし、今後さらに成長することに期待しています。

▪︎shocase.com　www.shocase.com ▪︎Facebookページ　facebook.com/ShocaseInc