インターネットの最も名誉ある賞と称されるウェビー賞が発表!
- Dig It! NYC Vol.80
- Dig It! NYC 藤井さゆり
先月18日に、第19回ウェビー賞(Webby Awards)がニューヨークで発表されました。ウェビー賞というのは、1996年に始まったインターネット業界で成功しているものに贈られる国際的に権威のある賞で、国際デジタル芸術科学アカデミー(IADAS)が主催しているもの。ウェビー賞はウェブサイト、インターネット広告とメディア、オンラインフィルムとビデオ、モバイルサイトとアプリ、ソーシャルといった5つのカテゴリーに分けられ、その中からさらに業界別やテーマ別に分けられて賞が与えられます。
審査員として参加しているアカデミーの役員メンバーには、インターネット発明者、Twitterの創始者、Tumblrの創始者といったウェブのエキスパート達が名を連ねています。 エントリーは世界各国から可能で、ウェブサイトによると今年は60カ国以上から13,000件にも及んだ模様。
さて、今年度は344のウェビー賞が授与されましたが、その中で個人的に注目したものをいくつかご紹介します。
第19回ウェビー賞の模様
フーファイターズのデイブ・グロールがプレゼンターとして出演。
第19回ウェビー賞のフルバージョンはこちらから https://youtu.be/vjOH0vIhUzk
【ウェブサイト部門ーベストナビゲーション/構造】
優れたナビゲーションとサイト構造を通して、よりよいユーザーエクスペリエンスを提供しているウェブサイトを選出。インフォメーションアーキテクチャのみの審査。
NASA GENELAB http://genelab.nasa.gov 
【ウェブサイト部門ーベストプラクティス】
革新的で、進化した、最新のウェブ開発を行っており、業界のハイレベルの基準となりうるウェブサイト。アカデミーが定義する6つの条件(コンテンツ、ナビゲーション、ビジュアルデザイン、インタラクティブ性、機能性、ウェブサイト上で経験することすべて)全てにおいて優れており、それらを実証しているウェブサイトを選出。
【ウェブサイト部門ー ベストアニメーション or モーショングラフィックス】
ユーザーエクスペリエンスを深めるために、シームレスで優れたモーショングラフィックスもしくはアニメーションが使われ、サイトと融合されているものを選出。モーショングラフィックスとアニメーションのみの審査。
Alfred Service http://alfredservice.com
【ウェブサイト部門ーベストビジュアルデザイン・ビジュアル】
ビジュアルデザインのみでの審査。美しく、情緒的で、感覚にアピールすることを目的としてビジュアルデザインがされているウェブサイト(ウェブサイト上での経験も含む)が対象。
Squarespace 7 http://www.squarespace.com/seven
【ウェブサイト部門ーベストビジュアルデザイン・機能性】
ビジュアルデザインのみでの審査。機能的なユーザーエクスペリエンスのためにビジュアルデザインが重要な点となっているサイトを対象。
INTERSTELLAR IN PARTNERSHIP WITH GOOGLE PLAY https://interstellar.withgoogle.com 
【オンラインフィルムとビデオ部門ーアニメーション】
インターネット上で公開されたオリジナルのアニメ、モーショングラフィックス、イラストレーションもしくはデジタルアニメーションが対象。
HOW ARE SAMURAI FILMS RESPONSIBLE FOR STAR WARS?!? – FILM SCHOOL'D
【モバイルサイトとアプリ部門ーベストプラクティス】
革新性、使いやすさ、進化した特徴、優れたデザインであるともに、業界全体のスタンダードとなりうるアプリもしくはモバイルサイトが対象。
MailChimp Snap http://mailchimp.com/features/mailchimpsnap/
【モバイルサイトとアプリ部門ーベストモバイルカメラ】
最も革新的で、クリエイティブ、使いやすく機能的なイメージ、もしくはビデオキャプチャが撮れるモバイルもしくはタブレットアプリ。
HYPERLAPSE
Introducing Hyperlapse from Instagram from Instagram on Vimeo.
【モバイルサイトとアプリ部門ーベストユーザーエクスペリエンス】
革新的なデザインと使いやすい機能によりベストなユーザーエクスペリエンスを提供するモバイルサイトもしくはアプリ。
SHYP IOS APPLICATION http://www.shyp.com
いかがでしたでしょうか。ウェビー賞はインターネットのトレンドを見ることができますし、1997年からのアーカイブもウェブサイト上で見ることができるので、その変遷を見るのも面白いです。日本人が製作したウェブサイトも過去に受賞暦があります。ここでは紹介しきれない素晴らしいものがたくさんありますので、ぜひWebbyAwards(http://www.webbyawards.com)をチェックしてみてください。
Webby Awards http://www.webbyawards.com
Profile of 藤井さゆり
東京生まれ、アメリカ在住。日本とアメリカでの職務経験あり。
東京丸の内にある公益法人にて8年間勤務の傍ら、友人が企画したクラブイベントのフライヤーや、CDジャケットのデザインを行う。
公益法人では「地方の街づくり・街おこし」支援事業の一環で、ウェブサイト業務に携わる。 公益法人退職後、2004年より4年間、都内商業施設のサイト更新・管理、販促サイトのキャンペーンページ企画と取材・撮影を含めたライティングワーク、ウェブデザインを経験。
2008年ニューヨークに移住。ニューヨークではウェブマーケティング、サイト管理を企業にて経験、それと共にウェブデザインとライティングワークをフリーランスとして行う。現在は日本の着物をインスパイアしたオリジナルTシャツブランド「Foxy Lilly」を立ち上げ、オーナー兼デザイナーを務める。
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