2016年のウェビー賞が発表!VRを体験できるオンラインフィルム&ビデオ部門が新設
- Dig It! NYC Vol.91
- Dig It! NYC 藤井さゆり
ウェブ・インターネット業界で最も権威ある賞と言われるウェビー賞(Webby Awards)。先月、第20回目を迎える今年の受賞者が発表されました。
Celebrating 20 Years of The Webby Awards
ウェビー賞は、5つの主要メディアであるウェブサイト、オンラインフィルムとビデオ、広告とメディア、モバイルサイトとアプリ、ソーシャルに分けられ、その中からさらに、業界別やテーマ別に分けられて賞が与えられます。
賞の選出は、期間中にエントリーされたものの中から、国際デジタルアートサイエンスアカデミー(International Academy of Digital Arts and Sciences)によって各部門ごとにノミネートが選ばれ、最終的にノミネートの中からアカデミーによって選ばれるWebby Winnerと、一般投票によって選ばれるPeople's Voiceの2種類の受賞があります。今年のウェビー賞へのエントリーは70カ国以上から13,000件ほどに及びました。
それでは今年のウェビー賞で気になったもの、面白そうなものをいくつか紹介したいと思います。
ウェブ ー ベストナビゲーション・ストラクチャー部門 Webby Winner受賞
ナビゲーションとサイト構造を通して、より良いユーザーエクスペリエンスを提供できているサイトが選ばれます。インフォメーションアーキテクチャのみの審査。
ウェブ ー ベストプラクティス部門 Webby WinnerとPeople's Voice受賞
アカデミーによる6つの条件、コンテンツ、構造、ナビゲーション、ビジュアルデザイン、双方向性、機能性を満たしているウェブサイトが選ばれます。TEDは昨年に引き続き今年も受賞です。
ウェブ ー ベストユーズオブアニメーション・モーショングラフィックス部門 Webby Winner受賞
より良いユーザーエクスペリエンスのためにアニメーションやモーショングラフィックスが使われているウェブサイトが選ばれます。アニメーションやモーショングラフィックスのみの審査。
ウェブ ー ベストユーザーエクスペリエンス部門 Webby Winner受賞
革新的なデザインと優れた機能性により、より良いユーザーエクスペリエンスを提供しているウェブサイトが選ばれます。
ウェブ ー ベストユーザーインターフェース部門 Webby Winner受賞
エンドユーザーにとって、利用しやすくデザインされたインターフェースを提供しているウェブサイトが選ばれます。
ウェブ ー ベストビジュアルデザイン(美的)部門 People's Voice受賞
ビジュアルデザインのみの審査。感覚にアピールし、美しく、情緒的にビジュアルデザインがされているウェブサイトが選ばれます。
ウェブ ー ベストビジュアルデザイン(機能)部門 People's Voice受賞
ビジュアルデザインのみの審査。機能的なユーザーエクスペリエンスを基にビジュアルデザインがされているウェブサイトが選ばれます。
ウェブ ー テクニカルアチーブメント部門 Webby Winner受賞
Google Cultural Institute - Performing Arts
新しく、革新的なウェブテクノロジーを用いたウェブサイトが選ばれます。
ウェブ ー ウェブサービスとアプリケーション部門 People's Voice受賞
オンラインタスクをこなすために効果的なウェブもしくはデスクトップアプリケーションが選ばれます。昨年同部門でノミネートされたSquarespaceは、今年People's Voiceを受賞しました。
その他、オンラインフィルムとビデオのカテゴリーの中に、VR(ヴァーチャルリアリティ)が体験できるフィルムやビデオが選出される部門が今年初めて加わりました。GoogleカードボードやOculusといったヘッドマウントディスプレイの登場により、手軽にVRが体験できるようになったということでしょう。
オンラインフィルムとビデオ ー VR:シネマティック、プリレンダ部門 Webby WinnerとPeople's Voice受賞
VRを体験できる優れたオンラインフィルム&ビデオ(シネマティックもしくはプリレンダのもの)が選ばれます。
オンラインフィルムとビデオ ー VR:ゲーミング、インタラクティブ、リアルタイム部門Webby Winner受賞
VRを体験できる優れたオンラインフィルム&ビデオ(ゲーミング、インタラクティブ、リアルタイムのもの)が選ばれます。
いかがでしたでしょうか。ここで紹介している受賞は数ある中の一部ですので、ウェビー賞公式サイトで今年の受賞者をぜひチェックしてみてください。受賞を逃したノミネートでも、日本からのものであったり、素晴らしいものがたくさんあります。また、5月17日(火)(アメリカ東海岸時間)にはニューヨークにて受賞式が行われるのですが、そのもようがYouTube上で放映されます。興味のある方はぜひ視聴してみてくださいね。昨年のもようはこちらから見られます。
The Webby Awards webbyawards.com
Profile of 藤井さゆり
東京生まれ、アメリカ在住。日本とアメリカでの職務経験あり。
東京丸の内にある公益法人にて8年間勤務の傍ら、友人が企画したクラブイベントのフライヤーや、CDジャケットのデザインを行う。
公益法人では「地方の街づくり・街おこし」支援事業の一環で、ウェブサイト業務に携わる。 公益法人退職後、2004年より4年間、都内商業施設のサイト更新・管理、販促サイトのキャンペーンページ企画と取材・撮影を含めたライティングワーク、ウェブデザインを経験。
2008年ニューヨークに移住。ニューヨークではウェブマーケティング、サイト管理を企業にて経験、それと共にウェブデザインとライティングワークをフリーランスとして行う。現在は日本の着物をインスパイアしたオリジナルTシャツブランド「Foxy Lilly」を立ち上げ、オーナー兼デザイナーを務める。
Foxylilly.com
facebook.com/foxylilly
instagram.com/foxylilly