10月、秋真っ盛りですね。秋と言えば、旅と食！

ということで今月は、旅と食をテーマコンテンツとし、月間のアクティブビューワーが一億人をマークするグローバルフードネットワーク「Tastemade」をご紹介します。今年の6月に「Tastemade Japan」がスタートしたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

Tastemadeには、日ごとにアップされるオシャレかつ美味しそうな世界各国のレシピビデオが満載の他、食と旅にまつわるオリジナルビデオコンテンツが目白押し。

Tastemakersと呼ばれる案内人が、珍しい食材を使ったオリジナルでクリエイティブなレシピを紹介したり、アメリカ国内・国外のあらゆる場所に行って旅先で出会った食材を使って料理をしたり、ドールハウスサイズの小さなキッチンで実際に食べられる小さな料理が作られたり……と、見ている側を飽きさせないチャンネルがたくさん用意されています。

それでは早速、いくつかのビデオをご紹介しましょう。

まずはレシピビデオから。

Tornado Dogs パーティーで出すとウケること間違いなし、キャンディーバーのようなアメリカンドッグのレシピ。

Chocolate Pudding Terrarium 植物は絞り出したバタークリーム、ワイングラスをプランターに見立てたチョコレートプディングのレシピ。

Raspberry Molecular Mojito ラズベリーピューレで作られた赤い玉の色が際立つカクテル、美しいモヒートのレシピ。赤い玉の作り方が興味深いです。

いずれのレシピビデオも30秒から1分という長さ。これも、スマートフォンアプリやインスタグラムで閲覧するのを意識して作られているからでしょう。

その他のレシピは、tastemade.com/recipesから見ることができます。

続いては、Tastemakersによる食と旅をテーマにしたチャンネルをご紹介します。

〜Tale of Kitto Katto キットカット物語〜 TastemakerのEmmy Choが、日本のご当地キットカットがある所に旅をし、そこでユニークなキットカットを食すというもの。

Wasabi Kit Kats in Shizuoka | Tale of Kitto Katto

Shichimi Kit Kats in Nagano | Tale of Kitto Katto

〜SOURCED〜 TastemakerのGuy Turlandが、日本の抹茶やスペインのオリーブなど、その国の伝統的な食材が生まれる源を訪ね、その食材を使いアウトドアクッキングをするというもの。

Matcha in Japan | SOURCED

Olives in Spain | SOURCED

〜Tiny Kitchen〜 ドールハウス用の小さなキッチンで作られる、本当に食べられるミニミニ料理。

How to Make Tiny Donuts | Tiny Kitchen

How to Make Tiny Stuffed Cabbage Wraps | Tiny Kitchen

その他のTastemakersによるチャンネルはtastemade.com/showsから。映像の撮り方や編集も素晴らしいので、映像関係のお仕事をされている方にもぜひ見てほしいです。

Tastemadeは2012年にスティーブン・キッド(Steven Kydd)、ラリー・フィッツギボン(Larry Fitzgibbon)、ジョー・ペレス(Joe Perez)の3人によって、「モバイル、グローバル、ソーシャルといった次世代のメディアを使って世界を食でつなげる」という目的のもとに設立。

2014年、2015年にそれぞれ40億ドル、ゴールドマンサックスらから合計で80億ドルの投資を受け、2015年にTastemadeチャンネルがApple TVに追加、月間のアクティブビューワーは一億人をマークし、2016年10月時点でフェイスブックには2,000万人を超えるファンを持っています。

現在アメリカ国内では、ニューヨーク、サンタモニカ、シカゴ、オースティンにオフィスがあり、イギリス版、ブラジル版、フランス語版、スペイン語版、インドネシア語版、そして最近スタートした日本語版のTastemade Japanがあり、拡大し続けています。

いずれのビデオもモバイル世代を意識して作られており、Instagram、Snapchat、Pinterest、Facebook、Twitter、YouTubeといったメディア、Apple TV、Rokuといったデバイスの他、Tastemadeアプリ(iOS・Android)からも視聴可能。以前、2013年に行われた講演会でスティーブン・キッドが「Tastemadeのユーザーの50%がモバイルからのアクセス」と話しているのですが、2016年現在はそれ以上だと予想されます。

掲げられた当初の目的の通り、創立4年以内で「モバイル、グローバル、ソーシャルといった次世代のメディアを使って世界を食でつなげる」ことを実現したTastemade。Tastemade Japanもシェアを増やしており今のところ、YouTube、Instagram、Twitterでのレシピビデオ公開のみですが、いずれはTastemade本家(US版)のようなコンテンツが追加されるでしょう。ブラジル版もかなりにぎわっていますし、美味しいものや美しいところがたくさんある中東やアフリカといった国々もぜひ視野に入れてほしいところです。