「そうめんとピンク」
リモート生活も早5ヶ月目。マスクなしで暮らしていた頃がもうずいぶん昔に思えてきました。頭よりも先に体が新しい生活様式(最近都知事は「新しい日常」とか言っていますね。次々と新しいコトバを発せられるのでなかなか覚えられません)に慣れてきています。ステイホームな時間が長いとお昼過ぎにどうしても小一時間ほどウトウトしてしまい、これも新しい習慣かなと勝手に自分で納得しています。ただその昼寝のせいでしょうか、毎朝やけに早く目が覚めます。
7月15日の朝も5時前には起きていました。外はどんより曇り空。窓を開けても特にひんやりとしたり、もわっとしたりもしませんでした。つまり外気と室温の差がほとんどないのでしょう。おそらく20℃前後で過ごしやすい感じです。「そっか、今日は7月15日だったか」と心の中で言ったつもりがつい口に出てしまいました。いわゆるひとり言です。一人暮らしの部屋のひとり言は妙に余韻が残ります。いつもの年であれば今日の朝4時59分に地元博多の祇園山笠のクライマックス「追い山」がスタートしていたはずです。そんなことを思いながらシャワーを浴びて髪を洗ってから上下ジャージに着替え近所をトボトボ散歩です。途中、朝ごはんをなか卯か吉野家で済ませるか、またはコンビニで何か買うかで迷います。この日はコンビニにしました。家に戻って買ったばかりのサラダと調理パンと最近はまっている砂肝(※写真①)を食べてから机について漢字の書き取りを50題。そしてパソコンからYouTubeで好きな落語家や芸人やユーチューバーのページや動画をチェックしてテレビを付けるとまだ8時にもなっていません。
ビフォーコロナだと、ここで出勤となるのですがリモートなので最初の打ち合わせの9時半まで時間が余ります。ボケーッとしていたら、めざましテレビの「きょうの占いカウントダウン」が始まりました。
この日の1位はやぎ座です。そのあと、おうし座、さそり座、おとめ座、かに座、うお座と続きますが僕のみずがめ座は出てきません。
結局12位、最下位でした(※写真②)。
そんなみずがめ座を救うラッキーメニューはそうめんだそうです(※写真③)。
ちょっともやもやしながら9時半からリモートでの打ち合わせを開始。これが実にあっさり40分で終了。再びテレビを付けるとちょうど「誕生月占いスッキリ!(日テレ)」をやっていました。こっちは意外と上位かなと期待したのですが見事にはずれて第10位「迷ったときは仕切り直して考えよう。ラッキーカラーはピンク」だそうです(※写真④)。
占いはいいときだけしか信じない性格ですが、縁起や験(げん)はわりと担ぎます。このところずっと梅雨で鬱陶しいし、何もいいことなさそうなのでそんなときはもう成り行きに任せます。
そうめんとピンクか!特にそうめん!!僕は自他共に認める「蕎麦っ喰い」ならぬ「そうめんっ喰い」です。「蕎麦っ喰い」だと江戸前な感じでカッコイイですが、「そうめんっ喰い」はいかにも田舎者。しかし大好きなものは仕方ないです。好きこそものの上手なれ。揖保乃糸を辞書を見ないで漢字で書けます、って何の自慢なのでしょう。スミマセン、図に乗りました。
と、そんなわけで、午後からは仕事よりもそうめんになりました。押入れからピンクのシャツを引っ張り出して(※写真⑤)いざそうめん屋さんに向かいます。銀座コアビルの地下にある小豆島そうめんのお店「大儀」(※写真⑥)。ここのおいしさは安定しています。昼時は混んでいるので少し外した時間でしたがそれでも店内はいっぱい。ただコロナ対策で客は同じ方向を向いて座ります。店の外の順番待ちの椅子も間隔をあけて並べられていました(※写真⑦)。で、食べたのは大儀名物「鶏そうめん(※写真⑧)」。
もちろん旨かったです。が、何でしょう、この違和感。そうです。お腹が減っていたのでついスープまでがっつり飲める鶏そうめんを頼んだのですが、これはそうめんと言うよりにゅうめん。家路についても後悔先に絶たずだか後悔後を絶たずだかわからないくらい後悔しました。結果、言うまでもありません。朝と同じコンビニに行ってコレを買って食べましたとさ(※写真⑨)。
ところで、リモート会議はテレビ電話なことも多いので帽子の人(※とりとめないわ18 参照)としては自分の部屋なのに帽子をかぶる機会が増えました。これもまた新しい日常かな?という話はまたの機会に。