WEB・モバイル2020.09.16

先端技術でクライアントと社員の成長をサポートし、共に“ハッピー”を目指す

札幌
株式会社Point 代表取締役
Takashi Yasuda
安田 崇志

今や私たちの生活に欠かせないICT(情報通信技術)。なかでも、近年注目を集めているXR(仮想空間技術の総称)領域のプロジェクトに取り組んでいるのが、「株式会社Point」代表取締役の安田崇志(やすだ たかし)さんです。IT技術を通じてクライアントや社員の成長をサポートし、共に“ハッピー”の実現を目指す安田さんに、事業内容や今後の展望についてお話を伺いました。

XR技術がもたらす可能性に挑戦していく

会社立ち上げまでのキャリアについて教えてください。

起業以前に6〜7回転職をしています。地元・釧路で広告代理店の営業や派遣会社、札幌に出てきてからはIT会社など、さまざまな業界で営業経験を重ねてきました。そのなかでもIT業界が一番長く、約8年関わっています。

どうして会社を立ち上げようと思われたのですか?

前職で子ども向けのプログラミングスクールを展開したいと思い提案したのですが、社長が及び腰になり中途半端に終わってしまったんです。様々なシミュレーションをしていたのでもったいないなと思うなか、知り合いに「安田さんなら自分でできるよ」と言われたのを素直に受け取って(笑)。なんの根拠もありませんでしたが、何とかなるだろうと思って独立を決めました。

そこからすぐに、スクール運営に取りかかったのですか?

ところがそうではなく(笑)。会社を運営するためにはまず目先の利益が必要ですから、独立後も引き続きIT関連の営業を続けていました。その間に社員も少しずつ増え、気付いたときにはプログラミングスクール以外のことに自分の興味や関心が向いてしまっていて…。今も「やらなくちゃ」と思いつつ他事業に邁進している日々です。

現在の事業内容について教えてください。

クライアントにどのような価値提供ができるかを考えながら、先端技術へのアプローチを増やしています。現在はAIやXR領域のプロジェクトをメインに取り組んでいますが、さまざまな業界の可能性を広げる技術として注目を集めているだけあって、非常に面白いですね。クライアントさんとの打ち合わせ段階なので詳しくは言えませんが、新しいエンターテインメントを生み出そうとしています。

社員が楽しんだり、チャレンジできる会社作りを目指している

事業の拡大や新規獲得の流れについて教えてください。

会社方針の決定や仕事のアイデアは、ほとんどが閃きから始まります。社員の皆さんは技術的な観点から肉付けをしてくれますが、彼らにとってはワクワクと面倒な気持ちが半分ずつだと思います(笑)。大変だとは思いますが、とにかく面白いことをしたいとアプローチを続けてきた結果、少しずつですが具現化できてきました。今は、何かきっかけがあれば一気に跳ね上がる、その直前といったところでしょうか。根拠はありませんが、手応えは感じています。

仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。

お金はもちろん必要ですが、目的はもうけではなく、会社のフィルターを通すことによって、シンプルにクライアントや社員がどう成長していくか、どうハッピーになるかを第一に考えています。ギブ&テイクでいえば、僕は与える側で良いと思っていて、実際にそのように動いているんです。与えることで巡り巡って自分にプラスになったり、皆がハッピーになったら、すごくうれしいですよね。最近それに気付いてからは、なおさら“与えること”を意識するようになりました。

会社の代表として心掛けていることはありますか?

「Point」という箱の中で、どれだけ自分の価値を高められるかにトライしているという意識は強くあります。と同時に、社員に会社が楽しい場所だと思ってもらえるよう、より刺激的な箱作りをしているつもりです。

起業してからはとにかく努力してきました。時間を見つけては本やネットなどを使った情報収集に時間を費やし、常に脳をフル回転してさまざまなことを考えています。くだらない妄想もときには閃きとなっていい方向につながることもありますので、広くアンテナを張っておくことは経営者としては必要なことだと思っています。

そのバイタリティは、どこから生まれるのですか?

仕事を楽しんでいるだけです。皆さんも学生の頃の部活やサークルって楽しかったですよね。どんなに疲れても毎日続けていたのは、単純に楽しかったからだと思います。それが、仕事になった途端に「つまらない」「やらされている」「お金のため」という感覚になってしまうのは、もったいないと思うのです。

僕は好きでやっているので、忙しくても苦ではありませんし、休みたいと思うこともないですね。もちろん、自分の生活を犠牲にしているとも思っていません。技術を高めるために必要な道具があれば、より良いものや最新のものに更新しますので、それを使ってたくさん練習してレベルアップしていけばいい。それが結果につながりますし、仕事にはお金や評価が付いてきます。練習や試合が楽しいと思うように、シンプルに仕事が楽しいと思える会社にすればいいですし、それが実現できていると思います。

仕事を通じて周りの人間の “ハッピー”を実現したい

少しずつ増員したと仰っていましたが、現在スタッフは何人ですか?

社員は15人で、そのうち4人が女性です。2020年10月からは更に3人増え、営業職も採用できました。営業に割く時間を任せることができれば、僕の時間をより有効に使うことができます。当然コストはかかりますが、それ以上のものを僕が生み出せばいいので、結果的に効率アップが望めると思います。

採用において、どのような人材を求めていらっしゃいますか?

技術面の経験値を持っている方よりも、人柄ですね。これまでさまざまな人を見てきましたので、面接時の相手の表情や反応、目線によって、だいたいこんなタイプかなと判断しますし、実際に外れることは少ないです。技術的な成長は後からどうとでもなりますが、「覚えたい・成長したい」といった意欲は教えられるものではありません。ですから、どれだけ経験豊富でも、うちの会社とは波長が合わないと感じたら、採用は見送ります。

職場の環境作りで、力を入れていることを教えてください。

どれだけ社員目線になれるか、ですね。社員にとって「面白いこと、価値のあること、チャレンジングであること」にどれだけ時間を使えるか、その為の福利厚生や社内空気をより良くすることを徹底しています。

例えば、社員のほとんどがフルリモートに移行していますが、交通費は全額払い続けています。これ、会社は払う必要も義理もないのです(笑)。でもうちは払う。その分自宅での仕事により集中してくれ、と。

社内では業務の効率化を図るためにデュアルディスプレイを採用し、フリーアドレスに近い形で机を配置しています。

最後に、今後の目標や展望を教えてください。

XR事業もそうですが、今後はITと他業界との掛け算で、さらに新しくて面白いものが生まれると思っています。そうした仕事を通して皆が幸せになれるようにしたいですね。日々のハッピーを与えたいし、自分もそうありたい。それってシンプルですがとても難しいですよね。だからこそ、できたらかっこいい。そうしたら人生がもっともっと楽しくなるのではないかなと思っています。

取材日:2020年8月17日 ライター:八幡 智子

株式会社Point

  • 代表者名:安田 崇志
  • 設立年月:2016年12月15日
  • 資本金:300万円
  • 事業内容:システム企画・コンサルティング、スマートフォンアプリ開発、システムエンジニアリングサービス、プログラミングスクール運営など
  • 所在地:〒060-0051 札幌市中央区南一条東3丁目10番地6 TAISEIビル4階
  • TEL/FAX:011-596-9652/011-596-9653
  • URL:https://point-inc.jp
  • お問い合わせ先:上記HPの「お問い合わせ」へ

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