アイディアと技術の力でとびきり面白いエンターテイメントを届ける!モンブラン・ピクチャーズが求める仲間とは

福岡
モンブラン・ピクチャーズ株式会社 代表取締役/ディレクター
Hitoshi Takekiyo
竹清 仁

2020年12月に設立10年目を迎えた「モンブラン・ピクチャーズ株式会社」は、映像の企画制作に関わる精鋭が集まったエンターテイメントスタジオ。

キャラクターアニメーションから、特殊大型映像、インタラクティブな体験型映像まで実績は多種多彩です。特にCGアニメーション、モーショングラフィックス、キャラクター制作を得意とし、体験型映像では企画から一括して手掛けることも。

代表を務める竹清  仁(たけきよ ひとし)さんに、これまでの道のりと映像制作への思い、今後の展望、求める人材について伺いました。

観客を楽しませるエンタメを作りたい!モンブラン・ピクチャーズを設立するまで

会社の代表になるまでのキャリアを教えてください。

「九州芸術工科大学(現九州大学)」芸術工学部画像設計学科でビジュアルコミュ二ケーションを学んだ後、映画を撮りたくて「東映株式会社」に入社、その後「神戸芸術工科大学」で助手として勤務しました。しばらくして福岡に戻り、1997年に「空気株式会社(KOO-KI)」を大学時代の友人と共同設立しました。その頃はまだCGも黎明期(れいめいき)でしたね。

「KOO-KI」ではモーショングラフィックスを軸に、大型イベント向けの映像やテレビCM、テレビ番組のオープニングタイトルなどを制作し、クライアントワークをメインでやっていました。

「映画を作りたい」と思い始めたのが起業して10年経った頃、観客を楽しませるエンターテイメントそのものに集中したくて、2011年に「モンブラン・ピクチャーズ株式会社」を設立しました。「KOO-KI」のメンバーを含め10人くらいのメンバーで会社を立ち上げたんです。

映画監督デビュー作が話題に!デッカい山にチームで挑む

https://mtblanc.jp/products/

 

「モンブラン・ピクチャーズ」という印象的な会社名の由来は?

チームでないと長編のエンターテイメント作品は作れないと会社を立ち上げたとき、社名は直感的に山の名前がいいと思ったんです。高い山を登るときに必要なのは、スペシャリストが集まったチーム。登山隊のイメージです。どうせなら「誰も登ったことのない、真っ白でとんでもなく高い山に登ろう!」という想いを込めて「モンブラン(=白い山)・ピクチャーズ」と名付けました。僕が作った会社のロゴにも、その象徴的な白い山を取り入れています。

竹清さんの監督デビュー作『放課後ミッドナイターズ』について教えてください。

『放課後ミッドナイト』というショートムービーを自主制作して、世界中の賞に出してみたところ、海外でいろんな賞を頂いたんですよ。当初はこれを短編シリーズ化する話もあったんですが、「やるなら志高く」と、ダメもとで映画にできないか動いてみたんです。そしたら、運よく賛同してくださる方々がいて、映画化することができた作品です。

『放課後ミッドナイターズ』のショートムービーも制作されていますね。

元々、映画のプロモーションツールとして制作した『放課後ミッドナイターズ』の短編シリーズが映画公開から数年後に突然SNSで人気が出て(笑)。色んなところから反響があり、じゃあ続編作りましょうってことで、2017年にクラウドファンディングを実施し、新作シリーズを制作しました。2021年もショートムービーシリーズの新作を制作できるよう動いている最中です。

 

 

打ち合わせは「問診」のようなもの。念入りに聞いて問題点を明確に

https://mtblanc.jp/ourworks/

 

御社の現在の仕事内容を教えてください。

CMや企業のプロモーションビデオなどの広告案件が最初は多かったのですが、徐々に仕事の内容は変わってきました。最近は、まず「体験型の映像」。もうひとつは「キャラクター&ストーリー」と呼んでいますが、豊かな感情表現を伴うキャラクターアニメーションとストーリーで見ている人を楽しませるもの。この2つ、もしくはその両方を組み合わせたお仕事がここ3年くらいで増えてきましたね。

どんな映像を作るかクライアントと打合せするときに、注意していることはありますか?

クライアントと初めて打合せをするときは、まず「問診」からスタートします。お医者さんが患者さんに「どこが悪いんですか?」と尋ねるのと同じで、お客さんに「どういう問題や課題を抱えていますか?」という問診をしっかりやるように心がけています。

お客さん自身もどんな問題を抱えているか気付いていなかったり、よく話をすると違う場所に課題が見つかることもあったりするので、課題に対して一緒に探求するところから関わるようにしています。

解決したい問題がはっきりしていないこともありますから、念入りにお話を聞いて、問題を分析し具体的に言語化していきます。企画から担当することが多いので、最初の段階できちんと確認をしてゴールを明確にした上で「こういうものはどうですか?」と最適な提案をしていきます。

クライアントからは何を期待されることが多いですか?御社の強みは?

スタジオで所有しているモーションキャプチャーのシステムを応用したアニメーションを得意としています。またアイデアと技術の力で総合的に課題解決できるのも特徴のひとつですので、企画の部分で期待していただくことも多いですね。

単純に「『放課後ミッドナイターズ』が好きだから、一緒に仕事をしたい」と言われることも。もちろんモーショングラフィックスのデザインを頼まれることもあります。メジャー感のあるデザインも得意ですので、幅広く対応することができます。

広がり続ける仕事の幅。体験型映像の案件が急増

体験型映像を企画から手掛けていらっしゃいますね。

キャラクターが作れてデザインができてシナリオも書けて、それをまとめた企画ができる。プログラマーなど技術スタッフもいてインタラクティブな仕掛けまで担えるスタジオは、全国でもあまり無いかもしれないですね。
モンブラン・ピクチャーズというチームの中で完結して作ることができるので、そこを見込まれて体験型映像などの依頼も多くなった感じです。おかげさまで毎回お客さんの反応も良くて喜ばれていますね。

制作する側は大変なのでは?

既にどこかで見たようなものでは面白くないので、毎回手を変え品を変え、新しい楽しませ方を取り入れるように気を付けています。それが僕たちの仕事の醍醐味です。常に新しいことに向き合うのはもちろん大変ですが、アイデアを考えるのが好きなスタッフが多いので楽しみながらやれています。型にはまらず自由に、それぞれが楽しんで仕事をやれるのが一番いいと思っています。スタッフの個性は皆んなバラバラの方がいい。社名にも想いを込めたように「チームで山に登りたい」というイメージがあるので、僕にはない個性と専門性を持った人たちが想像力と技術力を存分に発揮して面白くするのが理想形だと思っています。職場の居心地はいいと思いますよ。クオリティに対しては厳しいですが(笑)。

なるべくロジカルにコミュ二ケーションで伝え合う

それぞれのスタッフがディレクターとなって外部のクリエイターと組むこともあると思います。そのときに大事にしていることは?

それぞれの仕事のミッションやゴールを明確にし、共有することです。「各パートがクリアすべきポイント」をできる限り明確に伝える。「なぜそうして欲しいのか」を、ロジカルにコミュ二ケーションで伝え合うことを大事にしています。

制作を終えると達成感がありそうです。仕事をしていて楽しい面はどんなところですか?

自分たちが作ったもので観客が楽しんでいる様子を見るときです。そういう反応をモチベーションにして、この仕事をやっています。以前、福岡ソフトバンクホークスの球場スクリーンの映像を作っていたときは、仕事が終わって皆んなでドームに見に行きました。制作したスタッフ皆んなで、作った映像も、盛り上がっているお客さんの顔も見られて、スタッフ皆んなニコニコしてました(笑)。

今後の展望について聞かせてください。

『放課後ミッドナイターズ』のファンと直接SNSでコミュ二ケーションを取りながら、新作を作ろうとしています。自分たちの強みをこういった取り組みにも活かせることが分かってきました。今後10年は、いわゆるBtoC(一般消費者向け)の仕事を増やしたい、直接ファンが生まれるようなプロダクトを生みたいと思っています。

もちろん、それとは別に、これまでやってきたようなクライアントワークも大事にやっていきたいですね。

僕らがやっているのは映像でコミュ二ケーションする仕事

公式サイトでは採用情報を掲載されています。求める人材像を教えてください。

何よりも、「人を楽しませることが好きな人」。ざっくり言うとエンターテイナーですね。大変ですけど、やりがいがあります。そして誰かを楽しませると同時に、自分も楽しいと思えるかどうかが大事です。楽しいと思えれば自然と努力できるし、苦にもなりません。モンブラン・ピクチャーズはそういう人が集まる場でありたいなと思っています。

どのジャンルの人員が足りないのですか?

プロデューサー、ディレクター、プログラマー、アニメーター…どのジャンルの人も欲しいです。先ほど述べた「エンターテイメント精神」に加えて、「コミュ二ケーション能力」も大事にしています。意図をきちんと理解する能力、自分がやってほしいことをしっかり伝える能力、両方が必要です。僕らがやっているのは映像でコミュ二ケーションする仕事。映像を使って受け手に何かを伝える仕事です。なので、きちんとコミュ二ケーションできなければいけません。

アーティスト的な個性が強い方も応募されると思うのですが?

アーティスト色が強い人も、そうでない人もいます。表現に携わる分野でいうと、大きく3つのジャンルに分けられると思っています。「アート」「デザイン」「エンターテイメント」。「アート」は、自分と向き合う仕事というか「生き様」なので、とにかく自分を出すことに集中するもの。ただうちとは相性が合いません。モンブラン・ピクチャーズに合うのは「デザイン」と「エンターテイメント」と相性が良い人です。

御社へ就業したい人へ何かメッセージがあれば。

まずは何でもいいから自分の作品を作ること。手を動かしてアウトプットしてみてください。僕らはいつも門を開いて待っています。

課題に取り組むインターン制度で、会社との相性が分かる

御社にはインターン制度があるそうですね。

相性が合いそうな人がいたらインターンに来てもらうようお願いしています。最低1カ月以上は一緒に働いてもらうので、お互いがお互いのことをよく分かるでしょ?「お見合い」みたいな感じです。インターンの参加者は福岡だけでなく、全国から来られます。モーショングラフィックスやアニメーションなど様々なジャンルの課題に取り組んでもらい、最終日に成果物を皆んなの前で発表して、講評まで行います。

御社はハードルが高そう…というイメージを持つ人が多いようですが、実際は違うのですか?

そう、実際に、インターンに来た人から「モンブランさんは、想像していたイメージと全然違いました」とよく言われます。求めるレベルは高いですけど、現場は皆さんの想像より、もっとフランクな雰囲気ですよ。新卒でも1カ月間インターンをすれば素質があるかどうか分かるし、お互いに相性が合えば採用になることも多いです。我こそはと思う方はぜひ応募してください。

 

取材日:2020年12月18日 ライター:永留 じゅん

モンブラン・ピクチャーズ株式会社

  • 代表者名:代表取締役/ディレクター 竹清 仁
  • 設立年月:2011年12月
  • 資本金:700万円
  • 事業内容:3DCGアニメーションとモーショングラフィックスを軸に、劇場映画、キャラクターデザイン、プロジェクションマッピング、TVCM、ステーションID、企業CI、ゲームなど映像にまつわる様々なコンテンツの企画、制作
  • 所在地:〒810-0011 福岡県福岡市中央区高砂1-9-3六月田ビル3階
  • 電話番号:092-406-3171
  • URL:https://mtblanc.jp
  • お問い合わせ先:上記URLの「CONTACT」より

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