WEB・モバイル2021.05.26

「ECに商機あり」の時代到来!株式会社ツクセルはSNSを駆使したEC販売で事業を拡大する

沖縄
株式会社ツクセル 代表取締役社長
Kohei Tsushima
津島 航平

新型コロナウィルスの影響で巣ごもり需要が高まる中、EC市場は堅調に規模を拡大しているといわれています。

その追い風を受けて昨年設立されたのが、ECサイト制作、運営を行う「株式会社ツクセル」。SNSを駆使したマーケティングを武器に、特にアパレル関連企業から厚い信頼を得ています。

代表取締役社長の津島航平(つしま こうへい)さんは学生時代にECサイト運営を始め、学業と並行して高い収益を上げていた強者。「ツクセル」に対する思いや、今後の展望を伺いました。

 

知られざる良い商品を、ECマーケティングの力で世に広めたい

会社設立までの経緯を教えてください。

私は広島出身で、10年前に琉球大学進学を機に沖縄に移住しました。両親はともに教師で、卒業後は私も公務員になるつもりでしたが、大学2年の頃に友人が立ち上げたスクールに入ったことで人生が変わり始めました。

どのようなスクールだったのですか?

ネット上での物販、転売の方法を学ぶ会でしたね。在学中はいろいろなことに挑戦したいと転売を始めてみたところ、その面白さにどっぷりはまり、かなり収益を上げることができました。これで稼げるならば就職の必要はないと感じ、卒業後は個人事業主として大手ECモール上で転売を行っていました。しかし次第に転売というスタイル自体に疑問を持ち始めたんです。

それはなぜですか?

主に中国製の商品を扱っていたのですが、正直あまり品質が高いものではありませんでした。にもかかわらずECマーケティングのノウハウさえ持っていれば、簡単に高い値段で売ることができます。

逆に、高品質の商品を製造するメーカーであっても、マーケティングの知識がなければ売ることができません。その矛盾する状況を少しでも改善したい、売ることができずに困っている良心的なメーカーやブランドを、私のECマーケティング知識で助けたいと思いました。

それからは次第に転売ではなく、ECサイト制作や運営を請け負うようになり、しばらくはフリーランスとして活動していましたが、2020年起業しました。

コロナ禍真っ只中に起業された理由を教えてください。

新型コロナウィルスの影響を受け、明らかにECが特需になったからです。ECサイトの制作依頼が一気に増え、よりダイナミックに動くために法人化しました。

法人化された後も、業務内容は変わらずECサイト制作や運営ですか?

ECサイト制作もやっていますが、運用の方がメインになってきています。私がフリーランス時代からネックレスなどのアクセサリー商材を扱っていたので、今でもほとんどの取引先はアパレル関連のメーカーやショップです。

取引のある企業は昨年から起きている通販特需の際に、ほとんどがECサイトを作り終え、現在は「いかに多く販売するか」という運用に重きをおいたフェーズに入っています。しかし自社ECサイトを作っても、売上が伸び悩んでいる場合があるので。そこでマーケティング、つまり運用力が必要になるんです。

 

インスタグラム(Instagram)を使ったアパレル販売のメリットとは?

 

どのようなECサイトマーケティングを得意とされているのでしょう?

SNSを使ったマーケティングです。なかでも、弊社の得意先であるアパレル業界と相性が良いインスタグラム(Instagram)を得意としています。

以前、あるECモールで販売していたのですが、アパレルはモール上では市場規模が小さいうえ、そのモールの属性にアパレルのターゲットが合わず、売上を増やしにくいと感じていました。

モールが厳しいとなると、リスティング広告を打つか、SNSを使うかという選択肢になります。アパレルはインスタグラム(Instagram)との相性が抜群に良い商材だったので、リスティング広告はほとんど使わなくなりました。

なぜ相性が良いのですか?

インスタグラム(Instagram)でブランディングを行う際、商品をインフルエンサーさんにプレゼントしてPRしてもらうという手法が、とても費用対効果が高いからです。見栄えが良く原価率の低い商材の場合に限りますが。原価率が高いと、インフルエンサーさんに差し上げれば差し上げるほど広告費がかさんでしまいます。

しかし原価率が低ければ広告費を節約できるうえに、インスタグラム(Instagram)で「映え」させることができれば、目につきやすく効果的にPRできます。

現在はインスタグラム(Instagram)の運用を依頼されるケースが多いのですか?

運用を永続的に請け負うよりは、運用のノウハウをシェアして、軌道に乗るまでのサポートがメインになりつつあります。ずっと弊社に依存していただく関係性より、独り立ちできるまで寄り添うイメージです。

アパレルのインスタグラム(Instagram)運用において、特に大変なことはありますか?

通常ECで販売する場合、商品のスペックをうたって差別化を図りますが、アパレルはスペック云々よりもユーザーに「良い」と思われる雰囲気の方が大切。EC運用の一般的なロジックが通用しない点です。

もちろん女性用か男性用か、洋服かアクセサリーかなど、大まかなマーケティングパターンはあります。しかしその商品オリジナルの「良い感じ」を作り上げるために、LP(ランディングページ)構成から何パターンも作り込み、公開後はテストを繰り返し、頻繁に修正を行う必要があります。

インスタグラム(Instagram)マーケティングにはこのような苦労がある反面、メーカーとフォロワーとがDMを通して直接繋がれるのがメリット。

例えばストーリーズでアンケートを募集し、それにフォロワーが答えたらコミュニケーションが一つ発生します。その積み重ねが表示順位に影響を与えますので、小さなメーカーであっても十分商機が見いだせる。これはインスタグラム(Instagram)ならでは、です。

 

アパレルEC運用のスペシャリストに

「本当に良いモノを世の中に広める」という企業理念を掲げられています。なぜそのように考えるようになったのですか?

学生時代から今に至るまで、良いものを作るメーカーでも日の目を見られない場面を何度も見てきました。特に近年大手ECモールでは、苦労してランキング上位になった国内メーカーの商品を、中国メーカーが真似て同じモール内で安く売り始めることがあります。

さらにそのモール自体が似た商品を開発して販売したりと、ビジネスとはいえ非情ともいえる方法が横行していて…。このように本当に良い商品が埋もれてしまっている状況を、弊社の力で打破したいんです。

おかげ様で設立1年、社員数は10名以下という若くて小さな会社ですが、取引先は20社以上にもなり、少しずつ世の中に良いモノを広められていると感じています。

これからの展望を教えてください。

当面は、取引する企業の業種をアパレル一本に絞って、より的確で効果的な運用方法を作り、伝えていきたいです。そのために提案できるコンテンツを増やしている最中で、例えば県内のドローン撮影の会社とタイアップするなど、守備範囲を広げています。

最後に、今後どんな方に入社してほしいですか?

端的に言うと「変わり者」です(笑)。若い会社ですし、ECという業界自体も変化が激しいので、今日言ったことが明日変わることも日常茶飯事。その定まらない状況を面白がれるようなメンタルの持ち主が良いですね。

また人生の目標が定まっている人が良いと思います。ツクセルの企業理念に無理に合わせる必要はなく、自分の目標達成のために弊社での経験を大いに利用していただきたい。

もちろん独立も大歓迎です。実は私自身、永遠にEC事業をやるつもりはなく、将来は福祉事業に携わりたいという目標があります。

そのためにはお金やマネジメントスキル、人脈が必要で、それらをスピーディーに獲得するには今後も伸びしろを期待できるEC事業が最善だろう、という判断で今に至ります。このような考え方の社長なので、一緒に働くメンバーも独立精神旺盛であってほしいですね。

 

取材日:2021年4月8日 ライター:仲濱 淳

株式会社ツクセル

  • 代表者名:津島 航平
  • 設立年月:2020年6月
  • 資本金:200万円
  • 事業内容:ECサイト制作・運営代行サービス、SNSマーケティングコンサルティング業務、OEM商品開発・販売
  • 所在地:〒901-2214沖縄県宜野湾市大謝名1-12-12
  • URL:https://tuqsell.jp/
  • お問い合わせ先:090-2801-5298

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