RSプロダクトは思い立ったらまず行動! 趣味からスペシャリストに。ドローン販売から空撮、映像制作と熱く動き続けチャンスをつかむ

広島
RSプロダクト株式会社 代表取締役
Kazuhiko Matsuura
松浦 和彦

とにかく多趣味でマニアック! RSプロダクト株式会社代表・松浦和彦(まつうら かずひこ)さんは大学時代から作曲を手掛けたり、サックスやピアノ、ギターの演奏、また、自ら図面を引いてバイクを製作したりとアクティブな時間を過ごしてきたといいます。そして40代になってようやくやりたいことと、現実のバランスが取れてきたとも。

どこまでも楽しむことを楽しむ、多趣味で自由人の松浦さんは、「今、人生で一番仕事が面白い」と話をしてくれました。好きを仕事にした社長に迫ります。

 

デスクワークが性に合わず営業へ転身して20年。出会ったのは……ドローン!

これまでのキャリアを教えてください。

さまざまな趣味を楽しんだ大学時代、卒業後は地元の車メーカーでエンジニアとして設計の仕事に携わっていました。設計の仕事は好きでしたが、一日中デスクに座って働くのが合わず、営業に転身。不動産や車の販売などをしていましたね。

一人の人間が人生で出会える数、話せる人数は限られているけれど、営業という仕事は、人生で会える人数が違う、と思いました。デスクワークの何倍、何十倍もの人と出会える。人との出会いはとても勉強になる、何より人と話していることが楽しいんです。営業としてのキャリアは20年にもなります。

また同時期に、頼まれてフリーで家のパーツなども作っていました。実はエンジニアになる前、大学時代から、自分で設計図を描き公道もちゃんと走れるバイクを一から作っていました。その設計の技術がパーツ作りに役立ったんです。また併せて、SNSを使って車関係の部品などの販売もしていました。

ドローンとの出会いは?

2017年ごろ、息子と一緒にゲームセンターに行って「ヘリコプター」を獲ったのがきっかけです。家に帰って飛ばしてみたら、空を飛ぶラジオコントロールマシンが面白く、欲しいと思う気持ちが高まってきて、いろいろ探しているうちに「ドローン」に出会いました。

「カメラが付いたラジオコントロールヘリかな?」くらいの認識で、名前さえほとんど知らなかったんですが、「楽しそう! 面白そう! 」そんな気持ちが湧いてきて興味を持ち購入しました。ただそのころは、飛ばしている人はほとんどいませんでしたね。

ドローンの魅力はなんでしょうか?

何といっても空からの撮影、その俯瞰映像です。その美しさには感動しました。それからどっぷりドローンにはまったんです。

カメラを搭載しているモデルは、行きたい場所へ自在に飛ばして確実に撮影可能。コントローラーにスマートフォンをセットするだけで、手元で画像が見られます。ズームもできますし、4km先からでも撮影でき、もちろん動画撮影もOKです。

ドローンと呼ばれるようになったのは2010年以降で、徐々に一般にも知れ渡るようになってきました。操作はゲーム機のようなコントローラーを使います。ドローンにはGPSが搭載されており位置情報が確認できます。機体自身が自分の位置(座標軸)を知っているので現在地がわかるんです。

 

ドローンにはまって販売開始! 今やスペシャリストに

ドローンの販売も行っていますね。そのきっかけは?

高価なドローンを電柱に激突させて、カメラも含めて壊してしまったんです。そのころ僕はただドローンを楽しむ一般の会社員だったので、新しいものを買うには出費がきつくて。そこで何とか修理できないものかと考えて部品を購入、エンジニアだった技術を生かして自力で直したんです。

その時、ちょっと珍しいホビードローンを数体入手しネットで販売したところ、とても好評で少しずつオーダーが増えていきました。一時はドローンのネット販売で、個人としては6位に入ることもありました。

黎明期からドローン販売を行っている松浦さんから見て、現在のドローンのマーケットはいかがでしょうか?

今、日本に入って来ているホビードローンは品質も良く、カメラスペックも高く、業務用からキッズ用ホビーモデルまで、本当に多種多彩な機種が揃っています。

ちなみに一押しは、自分でプロデュースした社名入りのRS-01。社名が入っているのってやっぱり嬉しいですね。お陰様でRSシリーズは大変好評で2021年10月現在、RS-03まで販売中です。

お値段も手軽ですし、お部屋で遊べ、動画も撮れる。お子様へのプレゼントとしてもおすすめで、ご家族で楽しんでいただけると思います。

日本では国産の農業用ドローンが開発されました。農薬散布など多方面に活用できます。もちろんこちらも取り扱っています。RSプロダクトは、業務用からホビードローンまで取り揃えており、どんなドローンが欲しいのか? 予算は? 価格は? おススメは? などなんでも気軽に問い合わせていただきたいです。

 

やっと「好き! 」が仕事になってきた。今後の展望は?

法人化していかがでしょうか?

前身の会社を立ち上げたのは2016年。株式会社にしたのは2年前の2019年です。設立当初は、ワンルームの事務所でドローンを軸にネット販売を展開してきましたが、問い合わせも増えて手狭になってきたので、2020年の1月に現在の場所に店舗をオープンしました。

2021年9月時点で10数種類ものドローンを販売しているのは、広島で弊社だけかと。さまざまな機種を実際に見ていただけますし、操縦のレッスンなども行っています。もちろん修理・メンテナンスはお任せください。またドローンに関する法的知識のレクチャーや、飛行申請など導入サポートも行っています。珍しいラジオコントロールマシンも置いていますので、興味のある方はぜひ見に来てほしいですね。なお、この店舗の内装は自分で作りました。

御社の展望をお聞かせください。

今後は、プロモーション、技術、それに物販(ドローン販売)の3つの柱を充実させていきたいです。「プロモーション」ではドローンを使ったWebプロモーション動画の制作、編集を中心とした映像制作をさらに行っていきます。

「技術」はエンジニアとしての経験を生かし、製図から部品製作まで、すべてオリジナルの製品を作っていきます。今は、老舗バイク店とコラボしてオリジナルバイクやパーツの開発に取り組んでいきます。

どの部署もまだまだのびしろがありますので、それぞれの分野を丁寧に伸ばしていきたいです。特に、これまで輸入に携わってきた経験を生かし、この1~2年は「物販」に力を入れるつもりです。アメリカや東南アジアに向けた輸出にチャレンジしてみたいですね。海外には、国内メーカーのハイクオリティな玩具や、アニメ作品のグッズなど、日本のオフィシャル商品を手に入れたいという一定層の顧客が見込まれるからです。

スタッフに望むことは何でしょうか?

現在、スタッフは6人です。梱包から始まり商品のページ作成、仕入れ、セールスまでお願いしています。さまざまな業務ができるようになってほしいです。PCがさわれなかった30代の女性スタッフも、この一年半程でWebページを自由に作っていますね。私はとにかく楽しみながら仕事をしてもらいたいです。

弊社は、営業時間が午前10時から午後3時までで、残業を1時間してもらって終業と短いんです。これは自分の経験則からなんですが、人間の集中力って、まあ、人にもよりますが4~5時間ぐらいだと思っていて。だったらその時間にしっかり短期集中して仕事をこなせば効率が上がり、あとの時間を自分のために使えるはず。

いいパフォーマンスをしてもらうために就労時間を短くしていますので、余った時間でスキルを磨き、自分の幅を広げていってくれると嬉しいです。

取材日:2021年9月21日 ライター:土井 美幸

RSプロダクト株式会社

  • 代表者名:松浦 和彦
  • 設立年月:2019年1月
  • 事業内容:金属メタル加工(CAD)、ドローン販売、ドローン撮影
  • 所在地:〒731-0223 広島県広島市安佐北区可部南5丁目5-21
  • URL:https://rs-product.co.jp/
  • お問い合わせ先:https://rs-product.co.jp/contact-me/

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