WEB・モバイル2022.10.05

SEO対策を柱に、お客さまと目標を共有し最適なWebの運用を目指す。サイトの見た目よりも本質を追求する存在でありたい

福井
株式会社オファシム 代表取締役社長
Tomohiro Morita
森田 友大

検索エンジンを通じてWebサイトに流入を増やす「SEO」。SEOを取り巻く環境は常に変化するため、それに合わせて検索順位の上位に自社サイトが表示されるよう多くの企業や商店も躍起になっています。SEOを業務の柱に据える株式会社オファシムの代表取締役、森田友大(もりた ともひろ)さんは「テクニカルな面でSEOを向上させるだけでなく、業種や状況に合わせて総合的なサポートを行い、お客さまと並走して、商品やサービスを多くの方に知っていただきたい」と意欲を見せます。
森田さんが企業や商店のWebサイト運用をサポートする中で大切にしていることとは、何なのでしょうか。

SNSであれ電話営業であれ、Webサイトはお客さまが企業や商品に到達する経由地

株式会社オファシムの業務内容を教えていただけますか。

SEO対策を柱に、Webサイトの運用サポート事業をメインで行っています。クライアントのニーズに合わせて、ブログ記事から、ランディングページ、デザインが伴うWebサイト制作まで幅広く対応していますが、デザインよりもSEOに付随するコンテンツの制作を重視しています。

変化の激しいWeb業界で、リスティング広告からSEO対策へ潮流が移っていくなか御社もSEO対策を柱にされているのですね。

私自身も独立前は、リスティング広告の代理店に勤めていました。その経験から、弊社も当初はリスティング広告を手掛けていましたが、Webサイトの価値を上げるにはSEO対策が重要であると考えるようになり、SEO対策の業務が柱になっています。

「SEO対策」は、どの企業や店舗にとっても課題となっています。SEO対策について、どのように考えていますか。

単純に検索順位を上げるだけが目的であれば、マーケティングの価値は落ちてきていると考えられます。しかし、SNSであれ電話営業であれ、お客さまがいったんWebを経由して企業や商品に到達する流れを作ることを目的と考えると、SEO対策は重要だと思います。ただ、以前のようにテクニカルな面でSEO対策に特化してもダメ。
いろいろな意見や見方がありますが、弊社では、総合的にお客さまの検索順位を上げるという成果を出せていると思っています。

Webサイトは企業や商品の権威を保ち、信頼を担保する役割

企業にとってWebサイトが果たす役割をどのように考えているか、教えていただけますでしょうか。

昔と違い、お客さまもインスタグラムで商品を購入されたり、SNSのダイレクトメッセージでサービスの予約を入れたり、販売チャネルが多様化しています。Webサイトだけに頼っていた時代とは変わってきているからこそ、Webサイトは企業や商品の権威性を保ち、信頼性を高めるコンテンツだと考えます。インスタグラムの美しい画像や秀逸なキャッチコピーで商品に引かれて、Googleなどで商品名を検索しても、検索結果の上位に上がってこないようでは、企業や商品の信用に関わるのではないでしょうか。信用を担保するのがWebサイトの役割になっていると思います。

検索した後、最初に閲覧する「ランディングページ」も重要ですよね。

ランディングページについては、広告をクリックした際の「飛び先」ととらえている方が多いかもしれません。しかし、Webサイトの中の「広告ページ」であり、ここで成約に結びつけるキラーページ。つまり、お客さまの購買行動の背中を押すページだととらえています。SEO対策によって、Webサイトに流入したお客さまを成約に結びつけるために重要なコンテンツが「ランディングページ」です。

森田さんが起業されたきっかけを教えていただけますでしょうか。

私は今年32歳になります。Webの業界に触れたのは、25歳の時です。転職して、ネット広告の代理店に入社しました。Web広告の営業をするうちに「自分でもできる」と思い、独立を考え始めました。そんな時に福井県内に拠点を置く飲食店グループのオーナーと出会ったことがきっかけです。独立起業したいとお話をしたところ、話の流れから「独立したいなら、うちの事務所スペース貸してあげるよ。」とお話しいただき、お言葉に甘えて事務所を間借りし今の会社がスタートしました。2017年のことです。

飲食店グループのオーナーと出会って起業の夢が実現したのですね。

最初は飲食店グループの中でWeb事業を、というお話だったのですが、自分で経営に挑戦したい気持ちもあり、別会社で事業をスタートしました。
しかし、今でも定期的に食事に誘っていただいたり、アドバイスを受けたり、と様々な面でサポートしてくださっています。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、小売業が対面販売からECサイトに重きを置いたり、製造や流通業界でもオンライン化のためWebサイトを改良したり、Web業界の需要は拡大しているのではないでしょうか。

国や自治体がコロナ禍の事業者対策として、補助金を交付して推進したこともあって多くの企業や商店がWebサイトやECサイト構築に取り組みました。こうした事業の影響で、Web業界も忙しくなっています。しかし、課題はWebサイトやECサイトを制作するだけでなく、いかに活用し、売上増に結びつけるかにあると考えています。

Webサイトは見た目をきれいに作るだけでなく、社内で運用維持できる工夫が大切

企業や商店にとっては、サイトの活用が大きな課題です。構築してもどう維持していくか、日々の更新に悩み、結局眠ったままとなるケースも多々あります。

サイトを開設しただけではお客さまのアクセスは生まれません。企業のサービスや、店舗の商品について多くの方に知っていただくのが、サイトを作る目的であり、メリットです。それにしっかりと対応している企業はとても少ないのが実態だと思います。

そうした状況に対して、御社はどのように解決策を提示されますか。

より多くのお客さまに、企業の商品やサービスを知ってもらうためには、検索結果で上位表示するためのSEO対策が効果的です。開設しただけでアクセスがないままのサイトも正しく運用をすることで、しっかりと成果を上げられます。

小規模な企業では、継続してサイトを更新する余裕がないという悩みもあります。

Webサイトは、見た目をきれいに作ることが目的ではなく、売上拡大や知名度向上といった目的を達成するための施策が必要です。見た目だけではなく、Webサイト開設の本質的な部分を追求することが大切であり、お客さまと目標を共有して、最適な方法を探り、その目標に向かって共に進み達成することが弊社の仕事だと考えています。目標実現には、社内でも運用できる機能や工夫も求められます。

納品物を通してクライアントの成果を実感し、報酬を得られるのがクリエイター

制作するクリエイターに求めることを教えていただけますでしょうか。

「クライアントファーストであれ」ということを常に求めています。会社として利益を出す必要があり、利益を出すためにはまずクライアント第一だと考えます。クライアントが成果を上げられるよう盛り上げてはじめて、弊社は対価を得られるということを忘れてはいけないと思います。いいモノをつくったと満足するだけでは、アーティストです。納品したページでクライアントが成果を上げられることを実感し、報酬を得ることができるのがクリエイターではないでしょうか。クライアントから無茶なことや法外なことを求められるようであれば対応する必要はありませんが、面倒臭いからと後回しにしたり避けたりするようであっていけないと思っています。
ちなみに、社名の「オファシム」は「オファー(提案する)」と「シーム(見える)」をかけ合わせた造語で、「成果を見える化していく」という思いを込めています。

SEO特化で全国展開、「2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業」を機に観光関連事業にも意欲

福井県に本社を置かれていますが、取引先はどのような地域が多いのでしょうか。

県外の取引先が7割、県内は3割というところでしょうか。都内をはじめ首都圏、大阪の企業との取引が増えています。都内の大きな企業からも案件をいただいており、「SEO対策に特化し、SEOを切り口にWeb全般をコンサルティングしてくれる企業は首都圏でも少ない」と評価をいただいています。

現在の社内体制を教えていただけますでしょうか。

現在は創業時から在籍する正社員が1名、業務委託の形で制作に携わるスタッフが8名、私を含めて計10名の体制です。
スタッフは全国におり、リモートで業務をお願いしています。
基本的に正社員登用もしているのですが、業務量に応じた報酬・就業の自由(副業OK)と言う観点から業務委託契約を選ぶスタッフが多くなりました。

福井県では、2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業に向けてさまざまな施策の準備が進められ、官民ともにビジネスチャンスととらえる向きも見られます。御社が期待されることはありますか。

新幹線が通る、人が来ることに対していろいろな見方が出て来ています。果たして東京から福井に人が来るのか、来たところで県内各地への移動はどうするのか。
Web関連だけでなく観光関連のイベントはできないかと自治体の方とも意見を交わしているところです。新幹線が開業するというのは、生きている間にも二度とない大きなビジネスチャンスでもあり、観光関連の事業を検討しています。

取材日:2022年9月5日 ライター:加茂谷 慎治

株式会社 オファシム

  • 代表者名:森田 友大
  • 設立年月:2017年5月
  • 資本金:800万円
  • 事業内容:SEO対策(検索エンジン最適化)、Webコンサルティング、Webマーケティングサポート、Webコンテンツ制作、Web制作
  • 所在地:〒910-0841福井県福井市開発町8-2-3
  • URL:https://ofasim.co.jp/
  • お問い合わせ先:

※掲載の社名、商品名、サービス名ほか各種名称は、各社の商標または登録商標です。

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