Web関連事業で「ご縁を繋ぎ、幸せを広げたい」。地元・北海道に根差した会社へ
この春にスタートを切ったばかりの札幌の株式会社enisia(エニシア)。HP制作に関わる記事制作やデザイン、SNS運用支援、動画制作などを行う同社の代表取締役・沖田 翼(おきた つばさ)さんは、「繋がる縁と、広がる幸せ。」をコンセプトに、業務拡大に向けて邁進(まいしん)しています。「仕事を通して誰かの幸せに関わりたい」と話す沖田さんに、現在の仕事や今後の取り組みについてお話を伺いました。
「みんながつながり、お互い幸せに」という思いを社名に
enisia立ち上げ以前の職歴について教えてください。
大学卒業後は自動車メーカーで3年間営業を行い、その後、求人媒体系の会社に転職して7年ほど働きました。後半は副業という形で知人が立ち上げたWebマーケティング会社を手伝い、そこでWeb広告についてのノウハウなどを身に付けました。ある程度、仕事の方向性が見えてきたところで求人媒体系の会社を退職し、個人事業主として約1年間事業を行った後、2023年3月に会社を立ち上げました。
独立に際して、どのような目標を掲げていましたか?
「これを成し遂げよう!」という強い気持ちがあったわけではなく、やるべき事や進む方向を考えた結果独立という選択をしていました。ゆくゆくは自分の法人を持ちたいと心のどこかでは思っていましたので、挑戦するなら今しかないと思いました。
社名の由来を教えてください。
enisiaというのは「繋がる縁と、広がる幸せ。」を由来にし、縁(en)と幸せ(sia)を組み合わせた造語です。繋がりでお仕事する事が本当に多く、そんな繋がりのある方、新たに繋がった方、みんなが幸せになれたらいいなという想いで名付けました。ロゴのデザインは、人を巻き込んで仕事をしようという意味で竜巻や渦をイメージしています。よく見るとエニシアと書いてあるんですよ。
新しい経験のすべてにワクワク!初めて手掛けたHP制作で感動を知る
業務内容について具体的に教えてください。
HP制作に関わる記事作成やデザイン・コーディング、Web広告用のバナー作成、広告運用などが多いですね。ほかにも名刺やパンフレット、HPに載せる為の動画制作や、採用活動用のインタビュー動画、会社紹介動画などの制作も行っております。また、最近ではSNS関連のお話もかなり増えてきています。
SNSに関するノウハウがないから手伝って欲しいというご依頼や、そこまで手が回らないから外注したいなどのご相談が多く、実際に今では誰もが耳にした事があるような企業のInstagramの運用も担当させていただいたりしています。
顧客の獲得はどのように行っていますか?
広告代理店から定期的にいただくお仕事がメインです。ほかに、以前から繋がりのあるクライアントや新規開拓した企業も何社かあります。知り合いからのご紹介も多いですね。業種や業界は問いませんし、会社だけでなく個人の方からも承っています。
これまでに印象的だったお仕事を教えてください。
独立してからはすべてが新しい経験で、どんな仕事もワクワクする気持ちが大きく、やった分だけ自分の成果になる事にもやりがいを感じました。Webマーケティングについて学ぶ機会が多く、初めて携わらせていただいたHPを納品した時、ようやく形になった手応えがあり、楽しさがどんどん増していきました。
若者に刺さるプロモーションに注力。やりがいは関わった人の「幸せ」創出
最近取り組んでいるお仕事について教えてください。
以前から繋がりのあるクライアントが運営している合同企業説明会のお手伝いをさせていただいております。説明会自体はこれまでも実施していたようですが、コロナの影響もあり、年々来場者が減っています。今回は、若い方が対象ということもあり、SNSを利用したプロモーションに取り組みたい、と私に声をかけてくれました。
今はさまざまなアイデアを出しながら、どんなプロモーションが効果的かを考えながら企画しています。
そうしたところにやりがいを感じるのですね。
そうですね。例えば今回説明会に参加した誰かが、良い就職先を見つけて働き、収入を得て家族を作って幸せになる。すごく遠い先のことかもしれませんが、そのちょっとした部分に携われていると思うと、この仕事をやっていて良かったなと思います。
子どもに関わる仕事も視野に。仲間との情報交換から広がる挑戦
手掛けてみたいお仕事があれば教えてください。
子どもに関わることをやってみたいですね。私にも子どもがいますが、何を残してあげられるのか、何を教えられるのかと考えることが多くて。どんなきっかけを与えたら将来に影響があるんだろうか、どう成長していくんだろうかと模索するなかで、農業でもスポーツでも遊びでも何でもいいので、子どもたちにいろんな経験をさせられる機会や夢を与えられることをやってみたいです。
最近、子ども向けのお仕事体験事業をされている方と知り合う機会がありまして、次にイベントなどを実施する際は、私自身の勉強のためにも何かお手伝いをさせていただきたいなと考えております。
そうした情報はどのように収集をしているのですか?
仕事仲間や友人など、毎日誰かと連絡を取り合うことで、いろんな情報を収集しています。そのなかで興味のあるものに挑戦したり、情報を通して知り合い同士をつなげたりすることで、更に人や情報が集まってきます。
私自身知り合いも多い方ですし、30代前半ともなると独立したりする人や、お店や会社で広告に関する担当になったりする人が増えてきますので、そういった繋がりで仕事の幅が自然と広がっていくこともあります。
地域に根差した会社として、お客さまの期待に応えたい
沖田さんが目指す会社づくりについて教えてください。
私は生まれも育ちも札幌なので、「北海道らしい企業だよね、地域に根差しているよね」と言われるような会社にしたい想いがあります。札幌にはほかにもたくさん制作会社はありますが、わざわざ私に声をかけてくださるということは、私がやることに意味があるのだと思います。「頼めば何かしてくれる」「どうにかしてくれる」といったクライアントの期待にきちんとお応えしたいと思います。
今後の展望や将来のビジョンをお聞かせください。
今は従業員は雇わずに1人体制で、撮影や制作はアウトソーシングしていますが、本当はみんなが事務所に出社して、常日頃コミュニケーションをとりながら仕事に取り組む方が、生産性が高いと思っています。ですからゆくゆくは、小規模でもいいので事務所を構えて従業員を雇用し、みんなで一緒に働くという形を目指しています。
自分の「好き」をとことん伸ばすことで世界が広がる
一緒に働くスタッフに対してどのようなことを求めますか?
今はチャットツールでのやりとりが主になるので、顔が見えない状態で仕事を進行することも珍しくありません。ただ、私はその人のクセや人間性を知らないとお仕事をお願いできないので、仕事に対する考え方や姿勢を理解するためにも、できるだけ会うようにしています。実際はそこから気が合って、プライベートな付き合いに発展することも多いですよ。
最後に、クリエイターを目指している人にアドバイスをお願いします。
クリエイターは尖っている方がいいと思います。SNSのアカウントを育てるときもそうですが、いろんなターゲットに向けて投稿すると、誰にも刺さらないんです。誰か1人、私生活まで想定したような人物像を作り上げて、そこにしか届かなくてもいいというような記事を作ると、誰かには刺さりますし、そこから広がります。デザイナーやカメラマンなども一緒で、基本はもちろん身に付けたうえで「今回は細かいデザインを作るからあの人にお願いすれば間違いない」「こういう動画を撮影したいからあの人にお願いしよう!」という存在になった方がいいと思います。
じゃあ尖るにはどうしたらいいかというと、好きなことをやっていけばいい。ひと昔前は苦手なことにも向き合って取り組もうという時代でしたが、今は得意を伸ばそうという時代です。苦手なことはアウトソーシングした方が効率的ですし、その分生産性も上がるので、好きなことをとことん伸ばしてほしいですね。
取材日:2023年4月12日 ライター:八幡 智子
株式会社enisia
- 代表者名:沖田 翼
- 設立年月:2023年3月
- 資本金:100万円
- 事業内容:Web制作、SNS運用、映像制作など
- 所在地:〒002-0857 北海道札幌市北区屯田7条8丁目3-25
- 電話:090-8277-8241
- URL:https://enisia-net.jp/
- お問い合わせ先:okita@enisia-net.jp