顧客の未来を創造し「一からカタチに」。国籍や経験を問わず、「誠実な」仲間とともに成長するWeb制作会社
福岡市でWeb制作を中心に、システム開発やマーケティングを行っている株式会社ソースクリエイト。医療や物流、飲食など、この5年で4,000件以上もの案件をこなしてきた同社は、顧客の理想を追求し、カタチにしてきました。会社設立から16年を経た今、代表取締役・河村 龍成(かわむら たつなり)さんは、「組織力強化の時」だと話します。その真意や顧客との向き合い方、求める人物像などについて、お話を伺いました。
社名の由来は「源を創る」。クライアントのニーズを汲み取り、一からカタチにしていく
前職から、会社設立までにはどのような経緯があったのでしょうか?
会社を立ち上げたのは2007年、28歳の時でした。まずは新卒で、福岡市のWeb制作会社に就職。Webデザイナーとしての採用でしたが、2年半の間にディレクターをはじめ、あらゆる業務に携わってきました。ひととおり業務を習得した頃、「独立してやってみたら?」とクライアントから言っていただく機会が増えてきました。もともと学生時代から独立志向があり、思い切って退職を決意。フリーランスとして再スタートを切りました。
以前のクライアントなどからの紹介で、独立後の仕事も順調で、あっという間に会社員時代の年収を超える収入になり、自分でも驚きました。事業が軌道に乗ったこともあり、法人化し、株式会社ソースクリエイトを設立。私ともう1人、たった2人だけの会社でした。
「ソースクリエイト」という社名には、どのような思いが込められていますか?
「源(みなもと)を創る」という意味です。「源、起源=ソース」と「創造する=クリエイト」という言葉を合わせました。そこには、クライアントの思いを汲み取り、「一からカタチにしていく」という思いを込めています。
2人から始まった会社が、どのように成長したのでしょうか?
スタッフが10人ぐらいの時期が長かったのですが、現在はWebデザイナーが8人、エンジニア8人、ディレクター7人、そして総務と、30人弱のスタッフとなっています。取引先の関係で、大阪や東京にもオフィスを設置しました。
ところがコロナ禍で、オフィスを持たなくても、リモートで仕事ができるようになったので、今はオフィスの必要性を感じなくなってきました。大阪はそのままですが、東京はスタッフの数も減ったので、少し整理する予定です。
5年で4,000件以上。業種にこだわらずクライアントに応えるものを創り続ける
現在の業務について教えてください。
基本的には「Web制作一筋」の会社で、それに付随したWebシステム開発やマーケティングの業務を行っています。制作実績は、新規やリニューアルなどを含め直近5年で4,000件以上、クライアントの業種は美容医療や物流、飲食など実にさまざまです。
クライアントのニーズに応えるだけでなく、そこにプラスアルファの価値を提供することを心掛けています。
特に「強み」としている分野はありますか?
実は、いま自分たちの「強み」はどこにあるのか、スタッフ全員で洗い出して、次のステップに進みたいと考えているところです。
営業部を立ち上げようと、コンサルタントに依頼して採用もしたのですが、うまくいきませんでした。自分たちの会社に合った、“組織の強化”はどこにあるのか考えているところです。
経営理念に「理想をカタチにするWebプロダクション」を掲げていらっしゃいます。
ご依頼いただく際に、クライアントの要望というのは「集客をしたい」「利益につなげたい」という思いがほとんどですが、その先に「何がしたいのか」まで丁寧にヒアリングし、クライアントの「理想」を汲み取っていきたいと考えています。
求めているのは「成長意欲」のある人。個人の成長が組織力の強化につながる
スタッフの採用では何を重視されていますか?
会社として組織を強化していく時機にあり、人材は随時募集をしている状況です。新しい人材を確保することで、会社としても成長できると考えています。特に意識したわけはないのですが、フタを開けてみると未経験者が半数以上。技術や経験よりも、「この業界で成長したい」という成長意欲がある人を採用したいと考えています。
面接はどのように行っているのでしょうか?
実は、採用時の面接は、スタッフに任せています。社長である私は参加しません。スタッフが「この人となら一緒に仕事ができる」と思える人でなければ、組織はうまくいかないと思っています。わが社のスタッフは全員、とても「誠実」な人たちです。だからこそ、成長することで強みが生まれ、その強みがあることで社内にも社外にも「ファン」ができ、それが企業の成長につながっていくと思っています。
当社の経営理念のValue(日々の価値基準)として「誠実に行動しよう」「もっと成長しよう」「ファンを増やそう」は、スタッフに対しての思いを込めています。
海外の人材も積極採用。新たな戦力とコンテンツで企業成長の可能性を探る
最近はどのような人材を採用されましたか?
実は韓国の方に向けてオンラインでの採用説明会を開催しました。非常に多くの応募があり、その結果、現在4人の韓国出身のスタッフが活躍しています。採用基準の第一は「日本語がうまいかどうか」です。日本語が堪能であることは、イコール韓国では優秀な人材に当たります。
非常に「誠実」な人柄で、社内でのコミュニケーションも問題ありません。先日、その韓国出身のスタッフの案内で、韓国へ社員旅行に行きました。地元の人ならではのディープなお店を紹介してもらうなど、大満足な旅行になりました。
韓国人スタッフがいるからこその強みも生まれそうですね。
福岡はアジアからの観光客が多い街なので、インバウンド向けのWebメディアなど、韓国出身のスタッフがいるからこそできるチャレンジがあるのではないかと思っています。素晴らしい人材を採用することは、新しいサービスが生まれるヒントにもなると感じています。
新しいコンテンツサービスとして「求人ガイド」の運営を始められています。
「福岡Webデザイナー求人ガイド」「福岡エンジニア求人ガイド」などを運営しています。Webデザイナーやエンジニアの求人を掲載しているサイトで、マッチングサービスではなく、直接企業と応募者がやりとりをするスタイルです。現在は無料で利用できますが、将来的には収益化を目指していきたいと考えています。
というのも、どの企業も優秀な人材を探してはいるものの、なかなか採用できない状況にあるため、情報提供だけでもできないかと考えたからです。実際に私たちも、相当な資金を投入しても、結局採用にいたらない求人サービスを利用した経験があります。福岡にあるWeb制作の経営者と情報交換する中で、人材不足の声をよく聞きます。
就職はゴールじゃない。5年後、10年後の自分の目指す道を考える
これからこの業界を目指す人に、伝えたいことは?
この業界に就職することがゴールではなく、5年後、10年後の「自分のマイルストーン(道しるべ)」をしっかり持ってほしいと思います。学生時代までは、試験や受験といったゴールに向かって、いつまでに勉強するなどのマイルストーンが決まっていたかもしれませんが、社会人になれば自分の働き方は自分で決めなければなりません。
5年後には、どのような仕事ができるようになっているか、さらに10年後には独立したいなど、目的意識を持って就職してほしいと思います。この目的意識を持つことは、責任感のある仕事ができる人材になることにつながると感じています。
未経験者も採用されていますが、採用のポイントは?
会社にとって、採用するというのは「相思相愛」になることです。面接は応募者からの「アプローチ」であり、採用は会社側からの「告白」に当たります。それだけに、しっかりとアプローチしてくれることが重要です。
作品がないのであれば、自分で企業を想定してホームページをつくって、それを見せてくれたらいい。実績がなくとも、その職種に必要な資格などを取得していればアピールになります。
また、わが社は、チームで仕事をしているためコミュニケーション能力も重視しています。「この人は一緒に仕事できる仲間になれるか」という視点で、応募者を見ています。 経験の豊富さよりも、応募者自身が「ここで成長したい」という思いがあれば、それが一番のアピールポイントになるのではないでしょうか。
取材日:2023年8月9日
株式会社ソースクリエイト
- 代表者名:河村 龍成
- 設立年月:2007年12月
- 資本金:800万円
- 事業内容:ウェブサイトの企画・制作・提案・運用、Webシステム開発、Webコンサルティング・解析、インターネット広告の販売・提案・運用
- 所在地:(福岡本社)〒812-0038福岡市博多区祇園町8-13第一プリンスビル The Company2F
- URL:https://www.source.co.jp/
- お問い合わせ先:092-263-5100