諦めかけていた夢、「本気で目指せば間に合う」の一言で始動。思いを込めたWebサイト制作を
広島
合同会社アマミドコロ 代表社員、業務執行役員
Minori Shimizu,Miyuki Miwa
清水 みのり 氏、三輪 美幸氏
広島の合同会社アマミドコロは、まったくの異業種からクリエイティブスクールで勉強を積んだクリエイター2人が設立したWebサイトの制作会社です。代表社員の清水 みのり(しみず みのり)さんと業務執行役員の三輪 美幸(みわ みゆき)さんは、スクールで身に付けた技術や知識、人脈を大切にしながら着々と活躍の場を広げています。平和貢献への一端もクリエイティブで担うお2人に、アマミドコロが目指す形についてお聞きしました。
(※写真左:清水 みのりさん、写真右:三輪 美幸さん)
クリエイターを夢見て異業種から飛び込んだクリエイティブスクール
御社の事業内容を教えてください。
三輪さん:弊社は主にWebサイトの制作を手がけています。コーポレートサイトやECサイト、LPなど、さまざまなサイトを制作してきました。サイト制作にともない、ロゴのデザインや名刺、パンフレットといった印刷物の制作も手がけています。
また、会社の所在地であるシェアオフィスの受付業務も請け負っています。制作を進行しながら、来客時などだけ対応する形です。
また、会社の所在地であるシェアオフィスの受付業務も請け負っています。制作を進行しながら、来客時などだけ対応する形です。
もともとWeb業界で働いておられたのですか?
清水さん:いえ、実は2人ともまったくの異業種から転職したんです。私は以前、不動産関係の仕事に就いていました。
実は以前からクリエイティブな仕事に興味があったのですが、学生時代から制作を学んだ特別な人しかできない仕事だと思っていて。そんな時久しぶりに大学時代の同級生と会って、まったくの未経験から東京でグラフィックデザイナーになったことを知りました。
それが27歳の時で、「今から本気で目指せば間に合うよ」と背中を押してもらい、退職して広島に設立されたばかりだったクリエイティブスクールのWebコースに入学。卒業後は2年半Web制作会社に勤め、フリーランスとして独立しました。
実は以前からクリエイティブな仕事に興味があったのですが、学生時代から制作を学んだ特別な人しかできない仕事だと思っていて。そんな時久しぶりに大学時代の同級生と会って、まったくの未経験から東京でグラフィックデザイナーになったことを知りました。
それが27歳の時で、「今から本気で目指せば間に合うよ」と背中を押してもらい、退職して広島に設立されたばかりだったクリエイティブスクールのWebコースに入学。卒業後は2年半Web制作会社に勤め、フリーランスとして独立しました。
三輪さんも別業界から転職されたのですか?
三輪さん:はい。私は理学療法士として働いていて、仕事には特に不満はありませんでした。ただ、学生時代からの友人である清水から話を聞き、もともと好きだった絵を描くことや何かを作ることを仕事にしたくて同じクリエイティブスクールに入学しました。
卒業後は清水とクリエイティブスクールの同期の3人で、フリーランスユニット「アマミドコロ」の活動をスタート。当初はそれまでの職場にもパートとして週何日か勤務を続けていました。
3年ほどチームで活動したあと会社を立ち上げ、今にいたります。現在は会社の仕事に専念していますが、実はSNS用の画像やチラシの制作など、今でも前職の広報に携わっているんですよ。
卒業後は清水とクリエイティブスクールの同期の3人で、フリーランスユニット「アマミドコロ」の活動をスタート。当初はそれまでの職場にもパートとして週何日か勤務を続けていました。
3年ほどチームで活動したあと会社を立ち上げ、今にいたります。現在は会社の仕事に専念していますが、実はSNS用の画像やチラシの制作など、今でも前職の広報に携わっているんですよ。
気軽に相談してほっとできる場所でありたい。「アマミドコロ」の由来
会社を立ち上げたきっかけを教えてください。
清水さん:実はこれといったきっかけはなく、「一度法人化してみよう」という感覚でした。実家が自営業で子どものころから商店を営む親を見てきたので、会社を立ち上げることにあまり抵抗がなかったのかもしれません。
実際に法人化してみると、やはりクライアントからの信頼度が上がりました。周囲の方からも「頑張っているんだね」と好意的に捉えられて、応援していただいていることを実感しています。
実際に法人化してみると、やはりクライアントからの信頼度が上がりました。周囲の方からも「頑張っているんだね」と好意的に捉えられて、応援していただいていることを実感しています。
三輪さん:社名はお茶を飲みに行ったり、甘いものを食べに行ったりするように気軽に相談してもらって、ほっとした気持ちになってもらいたいという意味で付けました。フリーランスユニット時代から変わらずその気持ちを持っていて、周りの方にも「アマミドコロ」で覚えていただいているので、そのまま使っています。
どのように役割分担をされているのでしょうか。
三輪さん:私の担当はイラストやグラフィックデザイン、Webデザインです。趣味で写真も撮影しますが、サイト用の撮影は基本的に外注しています。
清水さん:私はコーディングやWordPressを使ったサイト構築を担当しています。デザイナーの友人に「デザインには終わりがないけど、コーディングには終わりがあるから向いているかもしれないね」と教えてもらって、そこを目指しました。
フリーランスユニット時代にいたもう1人のWebディレクター(お客さまと直接やり取りして課題解決のための提案やページ構成、進行管理、見積もり、価格交渉などを担当)は働き方を検討した結果、法人には加わりませんでしたが、今でも時おり一緒に仕事をしています。
フリーランスユニット時代にいたもう1人のWebディレクター(お客さまと直接やり取りして課題解決のための提案やページ構成、進行管理、見積もり、価格交渉などを担当)は働き方を検討した結果、法人には加わりませんでしたが、今でも時おり一緒に仕事をしています。
三輪さん:制作会社からディレクターの入らない直接受注のお仕事では、分担してディレクションも手がけるようになりました。
2人の間では言葉にしなくても言いたいことが伝わるくらい、意思疎通がしっかり図れています。お互いにできない部分を補い合っているので、それに対してすごく尊敬の念があるんです。言いたいことを言い合える関係なのでプライベートではケンカすることもありますが、仕事について揉めることはないですね。
2人の間では言葉にしなくても言いたいことが伝わるくらい、意思疎通がしっかり図れています。お互いにできない部分を補い合っているので、それに対してすごく尊敬の念があるんです。言いたいことを言い合える関係なのでプライベートではケンカすることもありますが、仕事について揉めることはないですね。
顧客の作りたいもの、課題解決につながるものを提供。広島だからできる「平和」貢献
御社の作るWebサイトの特徴を教えてください。
清水さん:私たち世代の女性をターゲットとしたサイトが多いことでしょうか。30代から40代くらいの女性をターゲットに設定している企業の方から、「まさにあなたたちのような世代に向けて作ってほしい」というご相談をいただきます。
三輪さん:当たり前のことですが、自分が作りたいものではなく、お客さまの作りたいものや課題解決につながるものになっているかという点を意識して制作しています。
どのような経緯で仕事の依頼が入りますか?
三輪さん:Web制作について学んだクリエイティブスクールや、フリーランスの時に親身になってくれた廿日市市の商工会議所が仲介してくださったり、事務所を構えているシェアオフィスの利用者の方からご依頼いただいたりすることが多いです。
特に印象に残っている仕事を教えてください。
清水さん:行政が取り組んでいる平和推進イベントのPRサイトや、パンフレットの制作でしょうか。2年連続でご依頼いただいています。
私たちは2人とも広島の出身ですから、平和教育を受けて育ちました。平和の一端に貢献できて、自分たちが作ったものが大きな公共施設に置かれ、多くの方の目に触れていると思うとうれしいですね。
私たちは2人とも広島の出身ですから、平和教育を受けて育ちました。平和の一端に貢献できて、自分たちが作ったものが大きな公共施設に置かれ、多くの方の目に触れていると思うとうれしいですね。
自分たちがやりたいと思える仕事かどうかを判断基準に。背中を押してくれる周囲の仲間
仕事をする上で大切にされていることをお聞かせください。
三輪さん:金額ではなく、自分たちがやりたい仕事がどうか、自分たちが楽しめる仕事かどうかを見極めてお引き受けするか判断しています。ただ作って終わりではなく、自分たちの思いをちゃんと込められるものを作れたらいいなと思っていて。
清水さん:また、人とのつながりは大切にしています。勉強は大切ですが、例えどれだけいいものを作れても、それが世に出せなかったら意味がありませんから。私たちはシェアオフィスの受付にいるので、一緒に働いている企業の方がまるで同僚や先輩のような関係で、直接いろいろなことをお聞きしやすい環境にあり、とても心強いですね。
三輪さん:クリエイティブスクールのトレーナーには実際に現場で働くクリエイターも多くて、卒業後も何度も相談に乗ってもらいました。そこで聞いた話が、今の私たちの考え方のもとになっているような気がします。みんなすごく楽しんで仕事していることが伝わってきて、私たちも楽しみながらやりたいねと話しています。
直接受注を増やし、手応えを肌で感じたい。「人のつながり」大切に
今後のビジョンを教えてください。
三輪さん:直接受注を増やすことで、顔の見えるお客さまの課題解決にさらに貢献していきたいです。今は制作会社からご依頼いただく仕事の割合が多く、直接受注は3割ほど。制作会社からのご依頼自体はありがたいのですが、間に別の会社の方が入っていると、どうしても作ったあとのお客さまの反応があまり把握できません。
清水さん:直接受注を増やすには、ブランディングに関わる根本的な知識をもう少し身に付けたり、フローの中に制作の前段階のコンセプト設定に関する部分などを取り入れたりして、川上から携わることが必要だと考えています。
最後に、クリエイターを目指すみなさんに向けてメッセージをお願いします。
清水さん:私たち自身、技術にすごく長けているわけではなく、まだまだ勉強の途中です。それでもこうして仕事をいただけている理由は、人とつながることを大切にしているからだと実感しています。独立を目指すなら、そこは大切にしたほうがいいと思います。
三輪さん:もし将来一緒に働くなら、柔軟性があって話ができる人がいいですね。意見がぶつかることはそれほどないのですが、実際にそうなった時にはどこかで折り合いをつけないといけませんから。それができないと、一緒に働くことはなかなか難しいです。
学ぶべきことは本当にたくさんあるので、学ぶことに対して前のめりな姿勢も大切だと思います。
学ぶべきことは本当にたくさんあるので、学ぶことに対して前のめりな姿勢も大切だと思います。
取材日:2023年11月14日 ライター:進藤 真由美
合同会社アマミドコロ
- 代表者名:清水 みのり
- 設立年月:2023年7月
- 資本金:100万円
- 事業内容:コーポレートサイトやECサイト、LPなどを含むWebサイト全般の制作、名刺・パンフレットなどの印刷物、ロゴマークなどのグラフィックデザイン
- 所在地:〒730-0053 広島県広島市中区東千田町1丁目1番61号いいオフィス広島
- URL:https://amamidokoro.com/
- お問い合わせ先:上記サイトのお問い合わせフォームへ
※掲載の社名、商品名、サービス名ほか各種名称は、各社の商標または登録商標です。