Web関連事業で顧客の「必要不可欠な存在に」。時代に合ったWebマーケで日本とタイを橋渡し
「お客さまの『インフラ』になりたい」。そう語るのは、Webサイト制作、Web・SEOマーケティングを得意とするエムクア合同会社の代表・今泉 賢(いまいずみ けん)さん。タイで働いていた今泉さんが「お客さまと直接会話をしてサポートしたい」という思いから設立した京都の会社です。タイでの経験を生かしたインバウンド対応にも精通しており、1,000社以上の企業にサービスを提供しています。今回は今泉さんに、会社を設立した経緯から事業内容、展望について伺いました。
「より効率的にお客さまのニーズに応えたい」という想いが起業を後押し。タイでの経験を生かし
立ち上げまでのキャリアを教えてください。
私は埼玉県出身で、東京のIT関係の会社で、エンジニアとして働いていました。
その後、タイへ移り住み、日系のWebマーケティングをメインで提供する会社で働いていました。
タイへ移った詳しい経緯を教えてください。
エンジニアとしてタイに海外出張した際に、日系企業が多いことに驚きました。求人も割と多かったので、ここで働けるのではないかと思ったのです。その後、日本で面談を受けて合格してからタイに行きました。
タイで言語の壁はありませんでしたか?
もちろん、ありました。英語に関してはエンジニアの時に使う機会があったのですが、タイ語に関しては行ってから勉強しました。
その後、2021年にエムクアを設立しています。きっかけを教えていただけますか?
以前から会社を立ち上げたいという思いはありましたが、「より効率的にお客さまのニーズに応えたい」という気持ちが後押ししました。というのも、以前いた会社では、一つの課題解決の過程に複数人が仲介するという形が一般的で、非効率であるように感じたのです。「私自身がお客さまと会話をして課題を定め、一気通貫な課題解決を行えば、お客さまにもっと喜んでもらえるのではないか」と思ったのが、きっかけですね。
インバウンド事業の強化に向け、滋賀から京都へオフィス移転
以前は滋賀にオフィスを構えていたそうですが、現在の拠点は京都です。なぜ、京都へ会社を移されたのでしょうか。
インバウンド事業を強化していきたかったことから、去年23年に京都に登記を移しました。理由としてはどちらかと言うと滋賀よりも京都の方が、インバウンド事業が盛んで、海外からのお客さまも多く来られるからです。
今後も京都を拠点に事業をされていくご予定ですか?それとも移動しますか?
今のところ、京都を拠点にしていく予定です。ただ、タイ人を顧客にしたインバウンド・アウトバウンド戦略支援も行っているため、タイと京都を行き来している形になります。
広告費用を使わなくてもWebのアクセス数が取れるように。海外向けの事業も展開中
事業内容について教えてください。
現在は、Webサイト制作、顧問Web運用サービス、SEO&Webマーケティングの三つを中心に事業を展開しています。
また、タイをターゲットにしたインバウンド・アウトバウンド支援戦略、インバウンド向け自社メディアの運営も行っています。
制作実績・実例を公開しているようですが、顧問Web運用サービスについてお聞かせください。
専門スタッフにWebの運用を任せられるサービスで担当者を雇うよりコストが大幅に安く、対応できる範囲も広いのが特徴です。顧問Web運用サービスを申し込んでもらうことで、Webサイトのレイアウト・文章の更新・修正作業、Webマーケティング周りのSEO記事、Google広告を使ったサービスをサポートさせていただいております。
その中でお客さまが抱えている悩みや課題についてお話をさせていただいて、具体的な改善策を提示するコンサル的な業務も果たしております。Web担当の人材が会社にいないお客さまや複数のWebサイトを運用されているお客さま、早急にホームページからの集客アップを目指したいお客さま、効果的なWeb運用を相談しながら行っていきたいお客さまなどからの利用が多いです。
大変だと感じる瞬間はどのような時ですか?
やはりお客さまの業種によっては、同業他社などの強豪がたくさんいるようなお客さまもおり、その際に他社とどのように差別化し、認知度の向上を図っていけばいいのか毎度悩まされます。基本的にSEO記事、もしくはGoogle広告を混ぜて、Webサイトの質を上げていきますが、効果検証を定期的に行いながら最適なやり方を探っています。
公開後も運用サポートを行っているとのことですが、具体的なサポート内容について教えてください。
Webサイトへの新規登録者数やアクセス数など、Webサイトの解析レポートを作成しながら、ホームページの内容を更新したり、SEO記事を定期的にアップロードしたりしています。これまでのところ、SEO記事のおかげで自然流入が増え、今ではアクセス数の80%ほどが記事から流入によるものです。Google広告などでお金をかけて反響を取るという一本軸だったのですが、今は自然流入が増えてきたので二本軸になっています。
弊社には、Google広告などの運用経験豊富なスタッフがおり、お客さまの対策キーワードでGoogleでの検索順位圏外から10位内に向上させた実績、アクセス数を大幅に増加させた実績が複数ございます。
過去の経験を生かして新たなインバウンド事業の拡充を図る
タイのバンコクのお客さまを中心にしたインバウンド・アウトバウンド戦略支援を行っているようですが、どうしてバンコクに注目したのでしょうか?
私がバンコクで数年生活していた経験もあり、バンコクに精通していたからです。私の妻もタイ人なので心強いです。
また、今は円安の影響もあり東南アジアから日本への訪問が増えていて、インバウンドビジネスは国内のお客さまも注目されている分野です。実は、インバウンド向けのメディアを立ち上げ、それを拡充していこうかなと考えております。現在、6カ国語に対応しているWebメディアを運営中です。
お客さまにとって必要不可欠な「唯一無二」の存在になりたい
現時点での短期的な目標、長期的な目標を教えてください。
短期的な目標でいうと、自社サービスをもう少し拡充していきたいなと思っています。Webマーケティングや制作もこれまで通りやりますが、そのほかに自社で展開しているインバウンド向けメディア、プレスリリースの配信サービス、イベントの情報を公開するようなWebサービスに力を入れていきたい。
長期的な目標は、お客さまの「インフラ」になりたいと思っています。要するに“必要不可欠な存在になる”というか、1ジャンルでもお客さまにとって替えが効かないようなところで使っていただけるようになれればいいと考えております。
優れたチームを構築するための秘訣は何だと考えていますか?
すべてのスタッフが同じ目標を心から持って、そこに向かっていくような環境を作ることだと思います。
一緒に働くクリエイターに対して、会社としてどのようなことを求めますか?
以前、YouTubeで動画を見ていた時に、ビジネスの著名人の方が「良い会社」を作る条件について話していました。良い会社は、みんなが同じ目標に向かって行動しており、それは若干ですが「宗教団体」のような思想が強いグループに近いのではないかという話をしていたんですね。
思考の仕方はたしかにそういったグループに近いですね。
そうですね。本当に心からスタッフが「この会社を良くしたい」と思って働いていただき、できればこちらの意図を汲み取った仕事をしてもらえると良いかもしれないですね。
最後にエムクアはどのような会社になりたいですか?
ニッチなジャンルでも良いので、お客さまに「このサービス便利だな」と思ってもらえるようなインフラ的な存在になれたら。そのようにして、社会貢献していきたいですね。
取材日:2024年11月1日 ライター:亀田 健太
エムクア合同会社
- 代表者名:今泉 賢
- 設立年月:2021年1月
- 資本金:100万円
- 事業内容:ホームページの制作・Webマーケティング支援事業、Webサービス運営事業、PR広報事業
- 所在地:〒600-8846 京都府京都市下京区朱雀宝蔵町44番地 協栄ビル2階
- URL:https://portal-th.com/
- お問い合わせ先:050-5217-2324
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