テレビ番組の知見とエンタメ性で記憶に残る映像を。こだわりのワンシーンでPRを強力サポート

札幌
株式会社アドバンスフィルム 代表取締役
Yohei Sasaki
佐々木 陽平

北海道札幌市を拠点に、テレビ番組制作やWeb動画制作などを行う株式会社アドバンスフィルム。代表の佐々木 陽平(ささき ようへい)さんは、長年の経験と確かな技術で、視聴者を魅了する映像を制作しています。企業PR動画やWeb動画など、幅広いニーズに対応し、お客さまのビジネスを強力にサポートしている佐々木さん。今回は、佐々木さんのこれまでの経験や展望についてお話を伺いました。

高校時代に憧れたラジオ番組制作の夢。公務員を目指すも再び目覚めたエンタメの世界

映像の世界に入ったきっかけを教えてください。

高校時代は、漠然とラジオディレクターになりたいという夢がありました。当時人気だった番組「アタックヤング」や「オールナイトニッポン」などの深夜ラジオを聴くのが大好きだったんです。これを仕事にできたら素敵だろうなと、当時は華やかに感じたラジオエンタメの世界に憧れていました。とはいいつつも、真逆に堅実な公務員もいいな、という考えもどこかにあり、大学は法学部に進学したんですが、公務員試験の勉強がなんだか退屈になってしまい……。
「本当にやりたいことをやらなくていいのか?」「もともとやりたかったことって何だった?」と改めて自分に問いかけたんです。そこで高校時代のラジオのことを思い出し、やっぱり好きな道に挑戦しようと決めました。2003年に大学を卒業して、テレビ・ラジオ番組などの制作を行う北海道放送(HBC)の関連会社で、総合プロダクションであるHBCメディアクリエート(現在のHBCフレックス)に契約社員として入社しました。ラジオ番組の制作も行っていたので、一応好きな道に進めたのはうれしかったですね。

ラジオ番組の制作から映像にキャリアチェンジしたきっかけは?

ラジオのADの仕事をしていくうちに、テレビ番組制作の部署に異動になりました。そこで、カメラアシスタントや音声マンとして、現場でさまざまな経験を積むことができたんです。
番組制作以外にも、会社のホームページ制作も任されるようになって、独学でPhotoshopや編集ソフトを勉強しました。本格的にテレビ番組制作をし始めたのは、HBCのミニ番組「美少女図鑑」の撮影を担当することになった時です。そこから、ほかのテレビ局の仕事も任されるようになり、映像の腕がどんどん上がっていく実感がありました。

あふれるクリエイター魂。アシスタントからディレクターへ

アシスタントとしての経験を経て、次はどんなことを目指したいと思いましたか?

アシスタントとして腕を磨いているうちに、次は「現場を仕切るディレクターになってみたい!」と、野心が出てきたんです。スキルアップを目指して2011年3月に転職し、ある制作会社に入社しました。
最初はテロップ作りのスタッフからスタートしたんですけど、社長に「いつかディレクターになりたいんです!」と熱意を伝えたところ、その年の夏から人気番組のADを任されることに。道内をヒッチハイクしたり野宿したりするなど、体を張る過酷な経験も積みましたが、バラエティー番組制作の現場で得た経験は、今の自分にとって大きな財産ですし、独立する自信につながったとも思っています。

業界内の人脈拡大と映像クリエイターとして実績を積むため、独立からの法人化

株式会社アドバンスフィルムを設立したきっかけを教えてください。

2016年、制作会社を退職し、フリーランスの映像クリエイターとして「ささき映像企画」を立ち上げました。独立の動機は、人脈を広げたいという強い思いでした。稼ぐことよりも、将来的な財産となる人脈を築きたいと考えたのです。
フリーランスになってからは、テレビ番組だけでなく、企業のプロモーションビデオなど、仕事の幅を広げました。1人でどこまでできるのか、挑戦する気持ちで仕事に取り組んでいました。
1年目は、前職からの仕事や単発の受注でなんとかやっていける状況でした。前職の社長から「30分番組を1人で制作できて一人前」と言われたことを励みに、これまで築き上げてきた人脈を生かし、積極的に自分を売り込みました。その結果、数々の 30分番組を制作し、実績を積み重ねることができました。

順調だったフリーランスから法人化へ踏み切った理由は?

行政や大手企業との直接契約の機会が増えること、若手育成による会社の活性化、そして将来的な事業継承を見据えた準備など、さまざまな要因が重なり、2024年に法人化を決断しました。
現在は、大学生アルバイトに編集やロケ先のアシスタント業務などを手伝ってもらっています。もし、学びながらマッチングすれば、卒業後に社員登用するスタイルでもいいのかなと考えています。
あと、もう一つの理由が、活躍している同世代の社長が身近にいたことです。具体的には、Web制作会社の株式会社BitStarや、道内銘菓ブランドの石屋製菓株式会社の社長です。そういう人たちと仕事で接する機会が多く、自分も会社の代表として彼らと対等に話せるようになりたいと思ったのも大きなきっかけですね。

「札幌で仕事していくことは、ごく自然なこと」。映像事業を幅広く展開

なぜ、札幌で会社を立ち上げたのでしょうか

若い頃は、東京の制作会社で東京の全国放送の番組作ってみたい気持ちもありましたが、札幌出身で大学も札幌、札幌で仕事していくことは、ごく自然なことでした。仕事の取引先が札幌に集中しているため、直接対面での撮影や納品がしやすい環境です。年に数回は道外でのロケもありますが、どちらの場所でも対応できるため、札幌を拠点とすることに問題はありません。
プライベートでは32歳で結婚し、子供にも恵まれました。妻と自分も生まれ育った札幌は、街も自然も充実し、交通の便もいいので子育てに最適な街だと感じています。

現在の事業内容について教えてください。

昔からやっているテレビ番組の案件が多いですね。HBCの北海道のエンターテイメント情報を紹介する「グッチーな!( https://www.hbc.co.jp/tv/guchy-na )」や、同局の「北海道ドローン紀行」、「キタに恋した!」などです。
北海道案件のプロモーション映像や株式会社BitStarの採用動画なども受注しています。

どんなに短い映像でも「必ず爪痕を残す」。成長物語の制作で「感慨もひとしお」

御社の強みを教えてください。

新卒からこれまでずっとブレずにやってきた、テレビ番組制作の知見と豊富な経験があります。長年の経験と新しい技術も取り入れた集大成を作品に発揮します。こだわりは、短時間の番組であっても、「すごい」と思わせるワンシーンを必ず作ること。作品には必ず爪痕を残すつもりでやっています。特別なワンシーンを挟むだけで普通の映像ではないと思ってもらえるような、どうやって撮ったんだ?と思われるような映像を心がけています。

印象に残っている事例を具体的に教えてください。

2023年にHBCの1時間のドキュメンタリー番組「きつねダンスで捕まえて( https://www.youtube.com/watch?v=LAXn4YvRPTE )」を制作しました。北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」が同年3月にオープンするということで、開幕に向け、きつねダンスのパフォーマンスで全国区の人気を博した「ファイターズガール」の新人デビューまでの軌跡を追う番組です。
オーディションから練習風景、デビューまでの成長物語です。時間も手間もかかりましたが、初めてのドキュメンタリー番組を形にした瞬間は手応えがあり、感慨もひとしおでした。

クリエイティブの真髄は「わかりやすく、面白く」

将来はどのような会社にしたいとお考えですか?

番組制作の比率よりも、プロモーションビデオや動画サイトなどの企業案件を増やしていきたいです。会社を継承していくためにも、横のつながりを広げ、若手に仕事を残していく必要があると考えます。誰もが知っている大手企業とも取引を増やして、社員に引き継いでいきたいですね。

一緒に働くクリエイターに対して、会社としてどのようなことを求めますか?

最も重要視するのは、視聴者を惹きつける「面白さ」を追求する情熱です。「わかりやすく、面白く」をモットーに、作品を通して多くの人に喜びを届けられるクリエイターを目指してほしいですね。クリエイティブディレクターは、時代の流れを敏感にとらえ、常に新しいアイデアを生み出すことが求められます。
また、年齢を重ねても活躍できる仕事であり、場合によっては在宅ワークも可能です。変化を恐れずに、新しいことにチャレンジしてください。

取材日:2024年12月4日 ライター:宮本 和加子

株式会社アドバンスフィルム

  • 代表者名:佐々木 陽平
  • 設立年月:2024年6月7日
  • 資本金:200万円
  • 事業内容:映像制作、グラフィックデザイン、WEB制作、システム開発
  • 所在地:〒064-0920 北海道札幌市中央区南20条西8丁目2-3エナージ山鼻106
  • URL:https://advance-film.co.jp/
  • お問い合わせ先:090-3773-8588

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP