WEB・モバイル2015.07.22

新たな技術で未知なる世界を切り拓く

福岡
ベルズシステム株式会社 代表取締役 小野寺隆氏
IT技術が目覚ましい発展を遂げ、人々の生活を変え始めた2001年、福岡で創業した「ベルズシステム株式会社」。システム開発やウェブサイト制作、通販ビジネスのサポートなど、時代のニーズに応じて様々な事業を展開してきました。現在は「セミナー出版」という新しいビジネスモデルを生み出し、その普及拡大に情熱を注いでいます。スタイリッシュな同社のセミナー撮影スタジオで、代表取締役の小野寺隆さんにお話を伺いました。

IT分野で起業し、多様な事業を展開

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会社を設立されるまでの経緯を教えてください。

子どもの頃から、将来は自分で何か事業をしたいと考えていました。九州大学の経済学部を卒業後、まずは福岡のベンチャー企業で半年働き、フリーターに。それから個人事業主、有限会社を経て、ベルズシステム株式会社を設立したのが2001年、20代半ばのことでした。 当時はiモードが登場したばかりで、まだモノクロ画面でした。携帯電話でメールができるのかと世の中に大きな衝撃が走った頃です。豊かなIT社会の形成に貢献することをミッションに掲げ、システム開発の会社として6名でスタートしました。

これまでどんな事業をされてきたのでしょうか。

最初は、大学内の情報コミュニケーションシステム「CampusBellz」を開発しました。大手商社・丸紅グループの丸紅テレコム株式会社との共同事業で、九州大学をはじめとする全国の大学・短大・専門学校にシステムを導入しました。 それからウェブサイト開発事業を開始し、スカイマークエアラインズなどのサイトを開発。さらに、サイトを作って終わるだけでなく継続して携わりたいと考え、ネット通販のトータルサポートサービス「ECパートナー」をスタート。2007年頃には通販ビジネスに特化して、ECサイト構築事業を大幅に拡大しました。

「セミナー出版」という新しいモデルを構築

社内の専用スタジオでの撮影風景

社内の専用スタジオでの撮影風景

現在は、どのような事業をされていますか。

ホームページ制作のほか、2014年の夏から資料請求革命「ワタスコム」、メール革命「ワタスメール」、知的革命「ワタストア」など、様々なビジネスを行っています。 その中でも現在、最も力を入れているのが「セミナー出版」という有料動画配信サービスです。セミナーを撮影・編集し、その動画をコンテンツ販売特設サイト「Seminar Japan」で販売するというサービスです。動画は気軽に見ることができる媒体ですし、本の出版に比べてローコストで制作できて、在庫を抱える心配もない。それでいて、本では表現できない講師の生の声や表情まで伝わるので、見た人の印象に強く残ります。セミナーを撮影・編集し、その動画を会員制ではないサイトで販売するというのは、おそらく日本初のビジネスモデルではないでしょうか。

画期的なビジネスモデルですね。

2015年にリリースしたばかりの事業ですが、すでに15本ほどのセミナーがそろっています。1本数百円から数千円という手頃な価格で、ネット上でダウンロードすることで簡単に購入いただけます。 また、私たちは本社内に専用スタジオを構えており、そこにオーディエンスを集めた状態でセミナーを行い撮影します。セミナー後、オーディエンスにアンケートを取るので、リアルな感想をフィードバックできるのも大きな魅力です。

技術を武器として、新たなビジネスに挑戦

1507_fukuoka_04御社の特徴や強みを教えてください。

弊社はもともとシステム開発の会社で、社内に優れた技術者がいるので、自分たちで打ち合わせをして仕事を進められます。あらゆるニーズに、すぐ柔軟に対応できることが強みだと考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

先ほどお話した「セミナー出版」をこれからもっともっと広めていきたいと考えています。このビジネスは、本来は紙ベースだった知的財産を動画&デジタル化することで、知的財産革命を推進する一役を担っているといえるでしょう。「セミナー出版」は現在、福岡を拠点にした事業ですが、このシステムをフランチャイズ化して全国に展開していくことも可能だと思っています。これを軸として、新たなビジネスもいろいろと検討しているところです。 私自身、現代社会は文化の転換期にさしかかっていると感じています。新たな技術で未知なる世界をどんどん切り拓いていきたいですね。

たくさん挑戦して、自分の地位を確立しよう

最後に、クリエイターの方にメッセージをお願いします。

少し違う角度からお話をさせてください。 私は長年ウェブ制作に携わってきましたが、制作の仕事においては、クライアントの要望を満たし満足度を上げることが重要です。 ただ、そこにこだわっていると、どうしても度重なる変更などが生じ、社内外のクリエイターに無理させて、そこに大きなしわ寄せが及んでいるとも感じていました。 今回、弊社が打ち出した「セミナー出版」では、クリエイター主導で制作を進めることができました。クライアントの要望を聞くばかりではなく、私たちのプロとしての仕事を見ていただき、対等な立場で作品やビジネスが成立していく。ある意味、クリエイターを守るビジネスであると自負しています。クリエイターの方々も、下請けとして奔走するだけではなく、自分の力をしっかり発揮できる場を作ることを意識してみてはどうでしょうか。

なるほど。そのためにはどんなことが必要でしょうか。

私自身は、人と同じことをやっていても面白くないと考え、人とは違うことを意識するようにしてきました。弊社を設立して15年、いろいろなことをやり遂げてきた一方で、失敗もたくさんたくさんありました。でも振り返ってみると、失敗もいい経験になっているんです。だから、皆さんも失敗を恐れずに、たくさんチャレンジしてみてください。

取材日:2015年7月9日

ベルズシステム株式会社

    • 代表取締役 : 小野寺隆
    • 設立年月日 : 2001年4月
    • 事業内容 : 1.Webサイト、ECサイトの企画・デザイン・制作・運用 2.Webシステム、ECシステムの企画・設計・開発・運用 3.基幹システムの開発・運用保守 4.サーバー構築・運用保守 5.Saas/ASPサービス/IT商品の企画・開発・運用
    • 所在地 : 福岡市博多区博多駅南4-1-17岩保ビル駅南6F
    • TEL : 092-433-0353
    • URL : http://www.bellz.co.jp
■セミナージャパン http://seminar-japan.com/ ■セミナー出版 http://seminar-japan.com/seminarlp/ ■セミナースタジオ http://seminar-japan.com/studio/

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