WEB・モバイル2015.11.04

北海道・東北エリアで唯一の EC-CUBE公式シルバーパートナー

仙台
株式会社C-Rowl 代表取締役 大河原 裕 氏
株式会社C-Rowl(クロール)は、EC業界で大きなシェアを占めるオープンソースのプラットフォーム『EC-CUBE』の北海道・東北エリア初のシルバーパートナー企業です。小さな商店から中小企業まで、さまざまな規模のクライアントのニーズに合わせたECサイトの普及に力を注いでいます。震災を乗り越え、この秋、6期目を迎えたばかりのクロール代表の大河原さんにお話を伺いました。

クライアントとの対話を求め、起業を決意

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起業当時のことをお話しいただけますか。

クロールを立ち上げたのは、2010年です。それまで私は、プログラム会社の部長職を務めていました。孫請けやひ孫請けの案件ばかりで、直取引のクライアントと対話しながらの仕事がしたいという思いが日に日に強くなっていました。「もっとクライアントと対話し、ニーズを知った上で仕事がしたい」という思いで、最終的に起業を決意しました。 当時の部下たちも同時に退職し、私の会社に移って来てくれたのですが、以前勤めていた会社の社長には申し訳ない思いでいっぱいでしたね。

では、創業時から数名の社員を雇用されていたのですね。

そうです。1人や2人でできることは限られてしまいますからね。信頼性を高め、ビジネスを発展させるためには最低でも6、7人のチームが必要だと思っていました。私の会社の場合、創業時から5〜7名の正社員やパート社員を雇用してきました。 特に、若いスタッフの育成には気を遣っています。起業時から、若いスタッフが“やりたいことができる会社"でありたいと思っています。私は、方向性を示すだけで、後は出来る限りスタッフに任せるようにしています。企画から営業戦略までを考ることができる人材を育てているつもりです。

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“クロール”という社名の由来を教えてください。

水泳のクロールは、“這いつくばって進む"という意味ですが、WEBの分野でクロールは、“情報を収集する"という意味で使われます。 弊社は、情報を掻き集めて、クライアントのニーズを探し求めることを一番大事にしています。クライアントにとって価値のある情報を提供し続けていきたいという思いから、名づけました。

震災がきっかけとなり高まったECサイトの需要

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起業後、間もない時期に震災がありましたが、影響はありましたか。

ありがたいことに、大手企業との取引が継続的にあったため、震災によって大きく売り上げが下がることはありませんでした。また、オフィスの場所が水道や電気の復旧が早いエリアであったことも幸いして、震災の数日後には、仕事を再開することができました。 予想もしていなかったことですが、震災によって急激にECサイトの需要が高まったんです。沿岸部の店舗の多くが流失したり、損壊してしまったため、まずは、大急ぎで「ECサイトを立ち上げたい」というご相談を多くいただきました。店舗の再建には時間がかかりますが、ECサイトの新設なら比較的負担が少ないですからね。私どもでは、数あるECサイトの中で、オープンソースでカスタマイズしやすく、トラブル時のリスクも少ない純国産のECプラットフォームである『EC-CUBE』を積極的に導入しました。

『EC-CUBE』は、ほかのECプラットフォームと比較してどんな違いがありますか。

『EC-CUBE』は、オープンソースなので開発に参加できること、すべて国産で信頼性が高いプラットフォームであることから、クライアントのニーズに応えやすいところが優れています。おかげさまで、個人経営の小さな商店から都市型のホームセンターや中規模の食品加工会社など、さまざまな規模のサイトの立ち上げをお手伝いさせていただきました。

御社では震災の後、ECサイト関連事業が発展したのですね。

ええ、そうですね。弊社は『EC-CUBE』のパートナー企業となり、実績を積み重ね、北海道・東北エリア初のシルバーパートナーとなりました。これによってイベントやセミナーを主催したり、講演で登壇したりと、ECサイト関連事業が発展しました。

個々の持ち味と能力を活かし、チームとしての力を高めたい

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震災を乗り越え、6年目を迎えた御社の今後の目標を教えてください。

現在弊社は、受託開発とECサイトの構築を二つの柱として、事業を展開しています。今後は、それぞれの部門がさらに発展し、商品企画や研究開発に腰を据えられる時間的・経済的余裕を作りたいですね。そのためには、できるだけ早くスタッフを増員したいと考えています。

スタッフを増員することで期待することは。

個々の持つ能力を存分に発揮してもらうことによって、チームとしての力が強大になること。 それは、間違いないと思っています。そのためにスタッフそれぞれの個性や持ち味を知り、信頼して任せられるようマネジメントしていきたいと考えています。 これまでずっと私が総務を兼任していましたが、最近専任のスタッフを雇用し、新しいスタッフに任せたところ、オフィス環境が劇的に良くなって、改めて個の持ち味を活かすマネジメントの必要性を認識したところです。個を活かす事で、チームとしてより強いものになっていきたいと思います。

取材日:2015年10月22日

企業名:株式会社C-Rowl

  • 代表者名:代表取締役 大河原 裕(おおかわら ゆたか)
  • 設立年月:2010年1月
  • 事業内容:通販サイト(EC-CUBE)カスタマイズ制作、スマートフォン向けアプリ制作、サイトデザイン制作
  • 所在地:宮城県仙台市二日町13-26 ネオハイツ勾当台 606号
  • TEL:022-738-9956
  • FAX:022-738-9957
  • URL:http://www.c-rowl.com/
  • クロールストアURL:http://www.c-rowl.com/store/
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