スタッフ一人ひとりが社長だという意識で自主性の強い会社を沖縄でつくる
- 沖縄
- 株式会社オプト
- 沖縄統括 小原 純氏
ビジネスサポート部 森永 幸代氏(写真右)
クリエイティブ戦略部 屋嘉比 梨恵氏(写真左)
フォーマット化するのではなくクライアントごとに特化したものを提案する
沖縄コーラルオフィスが設立した経緯を教えてください。
森永さん:元々株式会社サーチライフというオプトホールディングのグループ会社がありました。2012年にサーチライフがオプトに統合され、その際に名称が沖縄コーラルオフィスに変更となり開設となりました。コーラルオフィスが立ち上がった当初のスタッフは24名でしたが、徐々に規模が大きくなっていったことや、2013年にクリエイティブ部門ができたこともあって、現在は119名のスタッフが在籍しています。
事業内容を教えてください。
森永さん:弊社はインターネット広告の代理店で、東京の本社では営業やコンサルティングを行っております。沖縄では大きく分けてオペレーションとクリエイティブの2つの業務を担っております。オペレーションは広告代理の業務を実際に行う部門で、クライアントが広告を出すとなった場合に、Yahoo!やGoogleの広告枠を入札したり、広告に使う文章や素材の入稿をする業務を行っています。一方、クリエイティブでは皆さんがよく目にするWeb広告の中のバナーを制作する業務を行っています。
競合他社も沢山存在すると思いますが、御社の強みはなんですか?
屋嘉比さん:テレビとか新聞といった広告と違って、Web広告は効果の数値を見ることができます。効果を高めるためには細かな設定が必要となります。真摯に設計することはもちろん、クライアントのサービスを実際に使ってみて広告内容を提案することもあります。それぞれのクライントに特化した広告サービスを提供できることが弊社の強みの1つだと思っています。
スタッフ全員で働きやすい環境を作っていく
どのような雰囲気で仕事をされているんですか。
森永さん:上下関係がなく、提案しやすい文化が根付いています。アットホームでフラットな環境だと思います。上司であっても新卒であっても、改善したいとか働きやすくしたいことに対してチャンスをもらえる会社です。またそのためのコミュニケーションツールも充実しています。例えば、改善したい点や取り入れたいアイデアなどを誰でもかけるホワイトボード(オプト板)を用意しています。書かれている内容について、部長陣で必要かどうかを真剣に話し合い、導入するかどうかを決めます。そこからの意見で、オプトバーというお酒が飲めるコーナーを作りました。業務終了後2名以上で無料で利用することができます。お店に飲みに行くよりも敷居が低いので、コミュニケーションの場としてよく利用されています。
小原さん:スタッフのモチベーションが上がるような制度も沢山取り入れられています。最近ではある程度仕事ができるようになった人に対し、東京で働きたいなどの希望を提出すると異動できるジョブポスティング制度を取り入れました。昨年の暮れから開始して、今年のタイミングで3名が東京に1名が大阪に転籍になりました。その他に弊社では納会を半年に1回、本社と沖縄でそれぞれ行っています。そこでMVPとして表彰されると次回東京で行われる納会にて約1,000人集まる会場でステージに登壇し、自分の成果を伝えることができます。
未経験者を育てあげて一人前にする
クリエイティブでこれまでに大変だったことを教えてください。
屋嘉比さん:2013年に立ち上げた当初、スタッフとしてクリエイティブ未経験者を採用していました。ですので、これまでの3年間は未経験の人たちを育て上げてきましたのでそこに対する大変さはありましたが、その分、社員が成長する様子をたくさん見ることができました。最初は1時間半かけて作業していたものが30分で終わるようになったとか、1回も修正が入ること無く納品することができたとか。そういう成長過程が見えたときはすごく嬉しいです。
森永さんは、元々はオペレーション業務を行っていたそうですが、オペレーションではどのようなことが大変でしたか。
森永さん:沖縄コーラルオフィスが設立されてからの最大のミッションは東京で行っていたオペレーション業務を沖縄に持ってくることでした。もちろん、最初のころは沖縄でWeb広告の代理店のオペレーションを出来る人がいなかったので、人を沢山採用して、1から教育を行う必要がありました。東京と沖縄ではどうしても縮められない距離があり、それ故のコミュニケーションロスが沢山発生してしまい、どうやってそのロスを解決していくのかという部分で悩みました。
仕事を覚えてもらうのと同時に東京の雰囲気や営業の大変さとかを学んで、そのおかげで自分たちの仕事ができているという意識を根付かせたいと思っていたので、入れ替わりで毎月8人くらいを1〜2ヶ月間東京の本社に出向させていました。結局、約2年でオペレーションの仕事を全部沖縄に持ってくることができました。皆が一丸となって1から作り上げてきたという経験はとても貴重でした。
「自ら、決断し、実行し、巻き込み、やり遂げる」ことが出来る人と働きたい
オペレーション業務の今後の課題を教えてください。
小原さん:オペレーションは定量的な目標を立てづらいというのが課題です。営業をやっていればどれだけの数字をとるかが目標になると思いますが、オペレーションは自分で営業の数字や会社の経営の数字に触れられません。そのため、目標を何にするかというのが難しいです。目標があればそれだけスタッフのモチベーションも変わってきます。先ほど森永が言ったように沖縄にオペレーションを持ってくるという目標は皆で一丸となって達成しました。今はその次の目標が必要な段階ですので、それの定量化する・可視化するというのが今後の課題です。
クリエィティブ業務ではどのような課題がありますか?
屋嘉比さん:まずはスタッフを増やしてもっと大きな仕事に取り組みたいと思っています。今までは未経験者を採用してきましたが、今後は経験者もどんどん採用していきたいと思っています。経験値の高い新しいスタッフが増えれば、今の体制のままというわけにはいかなくなります。今まで育ててきたスタッフとこれから入ってくるスタッフそれぞれのモチベーションの交わり方やモチベーションの上げ方等を考慮していく必要があると考えています。
また、現在はバナーの制作を行っていますが、Web広告というのは静止画・動画・ゲームなど広い幅をもっている分野です。現在働いているスタッフと違うスキルを持っている方も積極的に採用して、自分たちができる幅を広げていきたいと思っています。
どのようなスタッフと一緒に働きたいですか?
森永さん:私は今まで色んな会社で働いてきました。その中でも、弊社は特にチャンスを沢山与えられる会社だと思っています。自分でやりたいと思う企画のアイディアを提案した時には、結構、プロジェクトを任せてもらえるケースがたくさんあります。もちろん失敗することもありますが、きちんと振り返って反省して次回に活かす。そうした過程すべてが自分の成長に繋がっていきます。チャンスについて具体的な例を挙げると、弊社にはグループ会社がたくさんあるのですが、そうなった背景には、100人の経営者を作るという『100人100社構想』というのがあるからです。弊社では経営者の前で自分がチャレンジしたい事業について自らプレゼンテーションすることができます。その事業内容を経営者が認めた場合、資本金を支給していただいて、その資本金を元にオプトのグループ会社を設立することができます。
今の若い人はやる気も自信もあるという人が多いように感じています。それを活かす環境が弊社にはあるので、成長したい、自分も会社を起こしたいというくらいの熱意がある人と一緒に働きたいです。
屋嘉比さん:色々な縁があってこの会社で一緒に働くことはあると思いますが、その人の人生というのはオプトだけで終わるものじゃないと思っています。『一人ひとりが社長』という会社の大きな方針のように、例えばオプトを出た時にでも自立して自分の力やスキル、魅力のある人になってほしいと新卒には思っています。なので、主体性を大切にしてどんどん提案して欲しいですし、仕事は1人でやっているものではないので、皆を巻き込みながら仕事をしていく意欲のある方と働きたいです。
小原さん:僕もそういう人と働きたいです。企業理念である「Action」をきちんと理解し「自ら、決断し、実行し、巻き込み、やり遂げる」ということが出来る人。ちゃんと自分で自主的に動いて、自分だけでなく周りも含めて物事を達成していける人と一緒に働きたいと思っています。
取材日:2017年6月21日 ライター:小南 光
株式会社オプト
- 代表者名:代表取締役社長 金澤大輔(かなざわ だいすけ)
- 設立年月:2015年4月
- 資本金:1億円
- 事業内容:マーケティング事業
- 所在地:〒900-0006 沖縄県那覇市おもろまち1丁目3番31号 那覇新都心メディアビル 東棟3階
- URL:http://optcoral.jp/
- お問い合わせ先:TEL)098-860-1780(沖縄コーラルオフィス)