Web制作はもちろん、課題解決のためなんでも相談できるパートナーでありたい。
- 札幌
- 有限会社アートバイブス 村川 知行 氏
北海道で唯一「Webプロ年鑑」に掲載される制作会社
村川さんご自身の経歴を教えてください。
まだ20代の頃、建築や店舗、DTPなど各種業界のデザイン会社で働き、多様なデザインを手掛けられるアートディレクターを目指していました。1996年、Webデザインに出会い、独学で習得。友人でもある地元、札幌市のヒップホップグループTHA BLUE HERB(ザ・ブルー・ハーブ)のアートワークやサイトを手がけ、日本はもとより世界から反響があり大きな手応えを感じました。2000年にはフリーランスで活動しながら大手Webデザイナー養成校で講師を務めたこともありました。
どのような経緯で会社を設立されたのでしょうか?
フリーランスで活動を続ける中、お客様からの口コミ受注を多くいただき、安定的に成長してきました。いよいよ収入が青色確定申告の範囲ではおさまらなくなり、2003年にはお取引のあるお客様のおかげで法人化できました。本当にありがたいことだと思っています。営業活動をしなくても受注があり、当時のお客様とは今でもお仕事をさせていただいております。
現在の事業内容について教えてください。
Webサイトの開発を中心に、多様な媒体へのフォローアップやアシストなど「進化と深化する時代」に合わせた制作と開発環境を実現し、総合的な提案ができるウェブサイト制作会社としての位置づけを目指しています。その結果、多様なご相談を受け、どうやってWebで解決するか検討することができるスタート地点から、導入マーケティングや、システム開発・サーバ管理・サービス連携・システム連携、ソリューション開発、多くのエンドユーザーに触れるプロモーションまでアシストしています。
課題解決ワンストップのソリューション&サービス
地元北海道のWeb業界の特長と御社の強みについて教えてください。
現在、地域格差は随分なくなりましたので、北海道の多くの企業が多方面にチャレンジしているのを感じます。そんな中、弊社は北海道のお客様と直受けで仕事する機会が多く、Face to Faceで議論や提案ができるのが強みです。スタッフもよくお客様を訪問して打ち合わせしてきたり、想いを伝え合うなど遠隔地ではできない喜びがあります。現在は、北海道のお客様を中心に活動していますが、東京に本部がある大使館・領事館などからもお仕事をいただき、遠隔でミーティングするなど、本当に地域格差はなくなってきたなと感じます。
大使館や領事館の仕事はどのようなものですか?
2005年頃、米国大使館が大使館のWebサイト作成のため日本各地のWeb制作会社を探していたようで、ちょっとおもしろいものを作っているという評判を耳にしてオファーをいただきました。ちょうどその時期に米国からの留学生が大使館に遊びに来るイベントがあり、デジタルサイネージを作ることになりました。他社では1,000万ぐらいの予算になるとのことでしたが、弊社は100万ぐらいの予算で、より使いやすいものを提案し、それが認められてWeb制作やサーバ管理などのお仕事をさせていただいています。
具体的には、どのようなお仕事ですか?
例えば、販売管理の受発注をFAXで受信し、メールと連携していないインフラで困っているところがありました。そのケースでは、FAX番号とメールを紐付けして情報を一元化し、Webからも受発注できるように提案しました。 また保育所のWebサイト制作をする過程で、連絡帳や募集チラシなどのご相談を受けて制作。お客様の熱意や情熱をよく理解し、デザインはもちろん原稿も作成して併せてご提案しています。これによってお客様の希望をかなえやすくなりますし、制作の進行もスムーズになります。お客様はパートナーだと思っていますので、今後も課題解決をサポートしていきたいですね。
アナログなコミュニケーションから得られるニーズに対応
インフラ整備からグラフィックまで多様に対応していますが、そのニーズはどのように把握しているのですか?
弊社が直受けで多くの仕事をさせていただいているので、直接打ち合わせをして、コミュニケーションを深める過程でお客様のニーズを把握しています。また、社内では少数精鋭の専門スタッフが育っていますので、課題解決する企画開発・制作・運用までワンストップなサービスが提供できるのです。その対応が信頼を得て、ありがたいことに「来年まで待つのでWebを制作してほしい」と弊社にご予約してくださるお客様も多数あります。
少数精鋭の人材育成で心がけていることはありますか?
自分が多種多様なデザインにチャレンジした経験から、スタッフには多くの経験をさせることが重要と考えています。新卒で採用したメンバーには、デザイン、コーディング、システム、ディレクションなど一通り体験させて「本当に目指したいものは何か?」を見つけて、スキルの向上をサポートしています。それにより、新しい時代にあった手段と手法を常にアップグレードしてお客様へ提供することが可能になると考えています。また、スタッフの努力と成長を可視化するため、年2回の評価と昇給の機会を設けています。
2018年は創業15年の節目だそうですが、今後の展望を教えてください。
スタッフがそれぞれの得意分野を最大限に発揮し将来ビジョンを描きながら、人としても、仕事としても、精神面でも成長できる会社にしたいと考えています。どんなに人材を多くかき集めて人材的なキャパを増やしても、互いの想いやビジョンが浅かったり違っていては企業としての成長と継続は無いと考えてます。やはり、気心が互いにわかり、互いを刺激しあえる、一体感と仲間としてのスタンスが共有できる方と仕事ができる会社であってほしいですね。実際、日本全国の方と出会えるわけではなく、たまたまその時、その時代に出会えた方としか仕事はできませんし。
取材日:2017年9月5日 ライター:師田真由美
有限会社アートバイブス
- 代表者名:村川 知行(むらかわともゆき)
- 設立年月:2003年6月
- 資本金:300万円
- 事業内容:ウェブサイト制作事業、システム開発事業、ドメイン・サーバー管理事業、インターネット広告事業、各種グラフィックデザイン、DTP関連制作事業
- 所在地:〒060-0001 札幌市中央区北1条西7丁目1-15 あおいビル6F
- URL:http://www.artvibes.co.jp/
- お問い合わせ先:電話)011-204-8355