ゲーム2017.12.20

福岡発!世界最高のモバイルアミューズメントパークを創る

福岡
株式会社グッドラックスリー 代表取締役CEO 井上 和久氏
スマートフォンゲームの企画・開発・運営を主軸に、音楽や映像などクロスメディアを展開する株式会社グッドラックスリー。2013年の事業スタートから急成長を遂げ、「日本アントレプレナー大賞」エンタメ(社会貢献)部門賞、「App Ape Award 2016」スタートアップゲーム賞など数々の賞に輝いており、全国的に注目を集めています。代表取締役CEOの井上和久さんは、大学在学中にIT系の企業で働いたものの、いったんは別の業界に就職した異色のキャリアの持ち主。ユニークなキャリアや仕事への思いをじっくり伺いました。

東大在学中から仕事力をつけ、地元福岡で創業

起業までのキャリアを教えてください。

僕は福岡市出身で、東京大学に入学した2000年の夏休みから、孫泰蔵さん(ソフトバンクグループ創業者・孫正義さんの弟)が代表を務めるホームページ制作会社で働いていました。孫さんは久留米大学附設高校の先輩で、高校の恩師が紹介状を書いてくれたんです。最初は丁稚でしたが、それでは申し訳ないから本を読んでホームページを作れるようになって、仕事を回してもらえるようになり、その後、動画やアニメーション制作もマスターすると、学生なのにプロジェクトリーダーを任されるようになりました。はやく仕事力をつけたいと思っていたので、非常にいい環境でしたね。在学中、もう1社、別のベンチャーも経験しました。

もともとベンチャーや起業に興味があったのですか。

はい、在学中から興味がありました。しかし、すぐに起業してもうまくいくイメージが湧かなくて、卒業後はひとまず株式会社ドリームインキュベータに入社しました。「未来のソニー・ホンダを100社育てよう」というビジョンに魅かれたんです。大企業の経営コンサルティングやベンチャー投資などに従事した後、子会社の社長に就任して、ソーシャルゲーム事業を立ち上げました。9年間の在籍中、心身共にずいぶん鍛えられました。
そして、地元福岡を拠点に自分でゲーム事業を起こしたくて、2013年にグッドラックスリーを創業しました。

グッドラックスリーという社名の由来は。

「Good Luck」は幸運という意味ですが、幸運は決して偶然ではなく、準備した人だけにもたらされると考えています。だから、精いっぱい準備して面白いものや感動するものを作り、世界中に幸運を配ろうという思いを込めています。そして「スリー」は、キャラクターやコンテンツが持つ3つの力「世界を平和にする力」「活動への原動力と癒し」「無駄と思えることが大きな価値を持っていることに気づく力」を表しています。

多様なバックグラウンドのクリエイターが集結

御社の事業内容について教えてください。

スマホゲームや次世代ゲーム、アプリの企画・開発・運営をメインにしています。サンリオの人気キャラクター「ぐでたま」のスマホゲーム「さわって!ぐでたま」は300万ダウンロード、新感覚のRPG「エアリアルレジェンズ」は100万ダウンロードを達成し、ハウステンボスのテーマパークとのコラボを進めています。また、ゲーム発のモバイルアミューズメントパーク構想を掲げ、マンガや音楽、CM、ドラマといったコンテンツ事業も行っています。
おかげさまで、創業から4年で「日本アントレプレナー大賞」庄司正英賞-エンタメ(社会貢献)部門、「App Ape Award 2016」スタートアップゲーム賞、「福岡ビジネス・デジタル・コンテンツ賞2017」優秀賞など、数々の賞をいただきました。

御社の強みはどんなところでしょうか。

現在スタッフは56名で、経験豊富なクリエイターたちがそろっています。九州出身者はもちろん、関東や関西、国内だけでなく韓国・台湾・アメリカ、フランスなど海外のメンバーも活躍しています。クリエイティブに真摯に向き合うプロフェッショナルばかりで、いいものがどんどん生まれています。
当社はフラットに意見を言い合える環境で、新しいことや面白いことにも柔軟に対応することで、のびのびと才能を発揮してもらいたいと考えています。
また、作品への評価に向き合い、一つひとつ改善していくことが成長につながると感じているため、社内にカスタマーサポートを置いているのも当社の特徴かつ強みです。カスタマーの声をダイレクトに受け止めながら、毎日コツコツと改善を重ねて、さらなる高みを目指しています。

いいメンバーが集まっているようですが、どんな人を採用しているのでしょうか。

僕が知らない話をしてくれる人、話していて発見がある人がいいなと思っています。話や行動が面白い人は、やはり作る作品も面白いんですよ。単なる採用面接では相手のことがわからないので、できるだけ一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだりして、リラックスした中でお互いのことを知り合うようにしています。
そして何よりも、僕らの掲げる「世界中の人々を笑顔にする」というビジョンに共感し、そこにやりがいを感じてくれる人を求めています。

世界中の人々にGood Luckを届けたい

今後の展望についてお聞かせください。

僕たちの目標は「福岡から世界最高のモバイルアミューズメントパークを創る」こと。コンテンツビジネスの盛んな福岡から、世界を席巻するエンターテインメント企業を目指しています。
理念としては「世界中の人々にGood Luckを!」を掲げています。そして、福岡から世界中の人々の心をつなげて笑顔にする、コンテンツ制作の少数精鋭・世界最強集団を追求する、世界中から同志を集めてクリエイティブに魂を燃やす、の3つを実現するために精進しています。
これまでを振り返ってみると、自然な流れと違うところで肩肘を張っても、うまくいかないことが多かったように感じています。ですから、今まで培ってきた連続性の延長で、強みを生かして新しいことにもチャレンジしていきたい。そうして、自分たちが楽しみ、ユーザーも楽しんでくれる会社でありたいと考えています。
先日、東京でたまたまうちの会社のゲームをしている人を見かけたんです。すごく嬉しかったですね。僕らが作ったものを街の人が楽しんでくれて、ひいては世界に笑顔が広がってほしいと願っています。

最後に、クリエイターが活躍するためにはどんなことが必要だと思われますか。

社名の由来に関連してお話したように、幸運は準備してきた人だけに与えられるものだと僕は考えています。準備すれば皆に幸運が訪れるわけではないけれど、いつでもしっかり準備をしておくことが重要だと思います。

取材日:2017年11月1日 ライター:佐々木恵美

株式会社グッドラックスリー

  • 代表取締役CEO:井上和久
  • 設立年月:2013年2月
  • 事業内容:スマートフォンゲーム、次世代ゲーム、アプリの企画・開発・運営、映像芸能事業、ブロックチェーン「LuckyMe」事業
  • 所在地:〒810-0001 福岡市中央区天神3-14-31 天神リンデンビル2F
  • URL:http://www.gl-inc.jp/

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