プロデュースの力で、ビジネスのワクワクを加速させる。
- 名古屋
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アールゲート合同会社
代表、ビジネスプロデューサー
曽布川 敬至 氏
映像プロデューサー(J-PRO) 久米 由浩 氏
※ 事務所、会議室、打ち合わせなどに利用できる共同スペース。
人々が彩り豊かに歩み出すための「ゲート」を開ける会社。
アールゲート合同会社が手がける事業についてお聞かせください。
曽布川さん:当社は、「想いや志」をプロデュースする会社です。「自分がこの社会で何をすべきかに気づき、生きがいをもって彩り豊かに歩み出すためのゲートを開ける」をモットーに、起業を志す方の発掘・支援や人材育成、ビジネス講師などのさまざまな活動を行っています。また、以前は一宮市でコワーキングスペースの運営を行っていましたが、そちらは知人に売却して名古屋駅エリアに『プロコワ』を立ち上げました。
起業までのキャリアについてお聞かせいただけますか?
曽布川さん: 営業職を中心に、製造業の生産管理や建設業などさまざまな業界で経験を積みました。最終的に建設会社の社長を経験し、その後独立しました。一宮のコワーキングスペースは、建設会社の役員時代に立ち上げています。
なぜ、コワーキングスペースを立ち上げようと思ったのでしょうか?
曽布川さん: 当時は営業や設計・施工管理などさまざまな業務を抱えていたのですが、すべてがパソコン1台で完結してしまうため、会社に戻る必要性をあまり感じていませんでした。「ずっと外にいるのなら、社外の様々な人ともつながっていられたらいいな」と感じ、理想の場を目に見えるカタチにしたのが、コワーキングスペースだったんです。
『プロコワ』立ち上げにつながる久米さんとの出会いについてもお聞かせ願えますか?
曽布川さん: 3年ほど前になりますが、一宮市の七夕イベントに「プロジェクションマッピング」を誘致したことがありました。その情報をSNSを使って発信したところ、久米さんが興味をもって会いに来てくださったのがきっかけです。
久米さん: 僕も一宮に住んでいるため、「一宮でおもしろいことをやっている人がいる」という印象を持ちました。当時は「プロジェクションマッピング」が今ほど認知されていない時期だったので、映像プロデューサーである僕の知見や映像関係の人脈が役に立つかなと感じて「自分にできることがあれば協力するよ」という話をしたんです。
曽布川さん: そこで意気投合し話していく中で、僕と久米さんの想いが深いところで一致することがわかってきました。そこから「具体的に何かできることはないだろうか?」と考え、『プロコワ』の立ち上げが進んでいったんです。
クリエイティブのプラットフォーム化に挑む。
『プロコワ』の由来や活動内容を教えていただけますか?
久米さん: 「“プロ”デュースする、“コワ”ーキングスペース」が『プロコワ』の由来です。僕の中で「プロデュース」には「活かして、創る。」という定義があります。単純に段取りや手配をするのではなく、ここにいる人たちの価値をどう作っていくのかを考え行動するのがプロデュースの本質だと考えています。『プロコワ』にはさまざまな個性を持った方が集まっていますが、多様性のある個性が集まれば集まるほど、新しいものが生まれていきます。そうすれば社会にとっても、クリエイターにとってもいいことだし、それを引き上げていくのが僕らの役割かなと思っています。
曽布川さん: 具体的な活動としては、コワーキングスペースの運営とイベントスペースの運営を行っています。また、クリエイター同士のつながりが生まれる食事会「プロクリ」をはじめとした『プロコワ』発信のイベントも積極的に展開していく予定です。
久米さん: クリエイター担当の僕としては、クリエイティブのプラットフォーム化も視野に入れています。『プロコワ』には映像やグラフィック、写真など広告関連のクリエイターをはじめ、WEBやAR・VRに強いエンジニアなどが集まっています。プロデューサーの私が主体的に動くことで、『プロコワ』に相談すればさまざまなクリエイティブを一気通貫してアウトプットできる環境を整えていきます。また、この場所から新しい仕事もどんどん生まれているため、その流れをさらに加速させていきたいですね。
立ち上げて半年ほどですが、どんな手応えを感じていますか?
曽布川さん: ビジネスプロデューサーとして「世の中の働き方を少しでも変えていきたい」という想いで『プロコワ』を立ち上げたのですが、利用されている方々を見て希望があるなと感じています。「何かを成し遂げたい!」という想いで入ってこられる方が多いので、「ここなら叶う!」と感じてもらえているのが嬉しいですね。
久米さん: 最近「おもしろい人がおもしろい人を連れてくる」という連鎖が起きていることに手応えを感じています。これまでの業界の枠組みに縛られることのない人の交流や働き方の仕組みも生まれているため、業界の垣根を越えたクリエイティブが生まれる予感を感じています。めちゃくちゃおもしろくなってきました!
『プロコワ』の空間についてのこだわりも教えてください。
曽布川さん: まずはシェアオフィス・コワーキングスペースとして必要なインフラが整っていることが前提ですが、『プロコワ』独自のこだわりとしては「空気の質」に配慮を行っています。壁を沖縄・与那国島でしか採れない化石サンゴを用いた塗り壁材で仕上げることによって、心地よい空気環境の中で仕事をすることができます。パブリックスペースをこの素材で仕上げてある場所は、全国でもここしかないんです。また、クリエイターが集う場所ですので、単なるオフィススペースではなくデザインオフィスを意識した空間にしています。
「ワクワクしたい!」と感じる多様な個性が集う場に。
コワーキングスペースにプロデューサーがいる意義を教えてください。
曽布川さん: 『プロコワ』にはビジネスプロデューサーの僕と映像プロデューサーの久米さん、2人のプロデューサーがいるわけですが、僕たちがいることで「課題解決がすぐにできる」ことが一番の意義だと思っています。僕はビジネスの組み立て方に長けていますし、さまざまな業界での経験を持っています。利用者の才能や個性を見極め、売り出し方や活かし方を含めてステージに上がるまでのプロデュースができるのが強みだと思っています。
久米さん: 僕は、けっこう最近までは「プロデューサーって何もできない人なのかな」と思っていたんです。編集ソフトを触れるわけでも、イラストを描けるわけでも、企画やシナリオを書けるわけでもないからです。でも、自分には、それらを統合したり、ものごとの大きな方向性をつくったり、お客さまとコミュニケーションをとったりする力はあって、意外とそういったことが苦手な方も多いことに気づいたんです。そういった自分の強みを活かすことで、クリエイティブをうまく機能させることができるのが、プロデューサーとしての僕の存在意義だと考えています。
どんな方に『プロコワ』を活用してもらいたいですか?
曽布川さん: 「何かを成し遂げたいけど、具体的にどうしたらいいかわからない」とモヤモヤしている方や、「自分の個性をもっと活かしたい」と前向きな想いを持っている方に活用いただけるといいですね。
久米さん: 僕はとにかく「ワクワクしたい!」と思っている方ですね。僕がこれからやっていきたいのは「人と社会のワクワクをつくる」こと。仕事を理屈で考えてしまうと「我慢」や「努力」みたいな話になってしまい、それがその人らしくない状況を作り出してしまうような気がします。理屈抜きに楽しいものを生み出していくことの連続が、仕事として成り立つようにしたいと考えています。
アールゲート合同会社としての今後の展望をお聞かせください。
曽布川さん: 自分の特性や役割をきちんと認識して、それを社会に還元していく人が生まれる社会にしていきたいという想いをもっています。そんな社会の実現のために、人材の育成や場所の提供を担えればいいですね。人々の「想いや志」をプロデュースして、前向きに生きる意欲を引き出すことを今後も事業の柱としていきます。会社を大きくしたいという想いは特にありませんが、強い会社にしたいという意思をもって今後も事業を続けていこうと考えています。
取材日:2018年1月24日
アールゲート合同会社
- 代表者名:曽布川 敬至
- 創立年月:2014年12月
- 事業内容:講師活動/運営業務/起業屋/各種工事
- 所在地:〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目17番3号 メイヨンビル2階
- 電話番号:0586-52-7461
- URL:http://rgate.holy.jp
プロコワ http://procowo.com