「夢中になる」パワーを原点に、驚きや感動を世界へ発信
- 新潟
- 株式会社ソルメディエージ 代表取締役 丸山 健太 氏
まずはチャレンジ!次に「楽しい」を深めていく
会社立ち上げのきっかけを教えてください。
発端は大学時代まで遡るのですが…。当時クラブのDJだったこと、Macでフライヤーを制作していたこと、またDJの音楽に合わせて映像を表現する「VJ」も担当するようになったことから、音楽・紙・映像などさまざまなメディアを操る楽しさを知りました。
大学卒業後は、東京の照明会社に就職。エンターテインメント関連など、好きな分野の仕事を担当させてもらっていたにも関わらず、わずか2年弱で新潟県三条市にUターン。一言で表すなら「挫折した」ということ。仕事にも自分にも。
その後すぐ立ち上げ、というわけではないのですね?
最初は自宅でアルバイト感覚の制作をしていましたが、仲間の2人が加わって、新潟市で仕事をしようという流れに。つきあいのある会社と事務所をシェアしていましたが、半分の家賃を捻出するのに精一杯という状況でした。
その後、徐々に仕事の依頼が安定し、2003年創業。その2年後に正式に設立しましたが、イベント事業を始めとした事業の多様化・拡大の中、個人事業としての限界を感じて法人化したという経緯です。
設立当初はどんな想いでしたか?
“起業しよう”と始まった集団ではなく、「クリエイティブチームとしてもっと楽しいこと・面白いことがしたい」という気持ちの延長線上。その想いは今も変わっていません。他人がやっていないことに取り組んで、自分たちが夢中になることを追求する。
だから昔から「NO(できない)は言わない」というポリシーもあります。「やってみよう」という意欲がすべて現在のサービスに結びついていると感じますね。
光と映像の仕事から、再び縁がつながって…
媒体を問わず幅広いクリエイティブ活動を行っている印象ですが?
確かにそうですね。グラフィック・Web・映像・音楽…これらはすでに境界がなく、複合することで新たな価値を提案できる時代だと思っています。弊社は、プロデューサー、ディレクター、プランナー、デザイナー、プログラマーなど多彩なスペシャリストがいますが、職種の枠を超えて広い視野でものづくりをします。制作だけではなく、プランニングとサポート力も弊社の強みかもしれません。
その中でも特に力を入れているジャンルは?
「エンターテインメント関連」でしょうか。近年ようやく一般に浸透しつつありますが、イルミネーションやプロジェクションマッピングをはじめとした体感できるジャンルです。
弊社は、マッピング黎明期以前から事業のひとつに取り入れ、各地で展開してきました。新潟においては、市や県のイベントを彩る目玉として採用していただいたことから、さまざまな波及効果があったと思います。
マッピングで重要な「光」「映像」を扱う際、新卒から約2年お世話になった東京の照明会社を訪ねてノウハウを伝授していただいたんです。
退職してからもおつきあいがあったのですか?
いえいえ。このとき、辞めてから初めて連絡を取らせてもらいました。法人成りを機に、ドキドキしながら年賀状を送ったことを今でも憶えています。
ライトアップやイルミネーション、またプロジェクションマッピングの事業に取り組む中で、より一層最先端の技術やテクノロジーに影響を受けましたし、現在も東京支社の活動の中で大変お世話になっていて本当にありがたいです。
会社運営の心掛けや仕事のこだわりはありますか?
設立の想いと重なるかもしれませんが「チャレンジ精神を失わない」ということですね。数字や効率も無視できないものではありますが、クリエイターとして「妥協しない姿勢」つまり信念のようなものは、ずっと持ち続けていたいと思います。それはスタッフに対しても同じです。
経営者としては、一人ひとりがのびのび働くことができる環境づくり、失敗を恐れず進行できる前向きなチームづくりを目指しています。
経験に基づいた「感覚」が大切。より強く大きな人間に。
御社に在籍する7名のプロ集団の魅力はどこにあるとお考えですか?
「夢中になれる」ことだと思います。
「夢中」は努力を超える圧倒的なパワーがある。その力を原点に仕事をするからこそ良いものができる。楽しんで夢中になった結果が、クライアントの驚きやエンドユーザーの感動になる。その反応がまた素晴らしいモチベーションとなっていると感じます。あとは一人一人の人間性と個性。これが一番ですね。
今後、どのような会社にしたいと思われますか?
これからも変わらず「楽しそうに仕事をしている会社」でありたいです。
今は情報量が膨大で、連絡や作業も随分スムーズになりました。しかし肝心の経験、リアルな実感が不足しているように思います。もっと広い世界を見る機会をスタッフに与えていくことが代表としての使命。海外の仕事にもどんどん挑戦して、さらに楽しく、さらに強く大きく成長してくれることを願っています。
昔から変わらないもののお話がありましたが、逆に「変わったもの」はありますか?
私は現在41才。30代の頃に比べると「スタッフを信じて任せる」ことができるようになったと思います(以前は、逐一チェックを欠かさなかったような…)。
周りからはよく「ゲームに没頭する少年のようだ」などと揶揄されますが、人並みに心が折れて、負けそうになる時ももちろんありますよ。でも適度な「ゆとり」というか、良い意味で気楽にやることも必要かなと。バランスを保っていけるようになった、これが一番の変化かもしれません。
クリエイター志望の方、現在活躍中の方へメッセージをお願いします。
モノを作るということに終始すると、つい視野が狭くなりがち。趣味を広げてリフレッシュしながら、心地良い刺激を与えることを忘れずに。広い世界を見て物事を知る、自分に投資する、「遊び」の要素を取り入れることも重要ですよ!
私自身も一生プレイヤーでいたいと思っています。
ぜひ、みんなで「夢中」を追い続けましょう!!
取材日:2018年12月11日 ライター:本望 典子
株式会社ソルメディエージ
- 代表者名:代表取締役 丸山健太
- 設立年月:2005年1月(創立 2003年10月)
- 資本金:1,000万円
- 事業内容:デザイン全般(映像/Web/グラフィック/イベント/空間設計)
- 所在地:本社 〒950-0905 新潟県新潟市中央区天神尾1-2-27
TEL:025-290-5674 FAX:025-290-5675
支店 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-1-8 高岡ビル5F
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