お客様と自社の「双方の強み」を掛け合わせ 論理を超えた直感的な魅力あるWebサイトづくりへ
今から20年前に今のWebの現状をどれほどの人々が予想できたでしょうか。今Webマーケティングの理論的な部分をAIが担いつつあり、Web環境は刻一刻と変化し続けています。その中でWebサイト制作に真摯に取り組む株式会社プラソルが大切にしているものは、クライアントやスタッフ間で「誠実に対応すること」。理論的な部分に加えて、クライアントから「強み」を丁寧に引き出し、スタッフがお互いに個々の「強み」を最大限に発揮し合う、この「双方の強み」を掛け合わせることが欠かせない要素になると時松 朋儀代表取締役は語ります。 顧客定着率、仕事の紹介率ともに全体の8割以上というお客様から熱い信頼を寄せられている時松代表に、仕事上大切にされていることや、Web制作会社として必要な姿勢などについてお話をうかがいました。
Webサイトを作る意味は何か?
元々この業界に関心があったのですか?
いえ、大学卒業後は大手ジーンズメーカーの販売スタッフとして働いていたのですが、Webサイトが出始めた頃に、自分で一から作れるところに興味を持ち、働きながら専門学校に通いました。その後、システム系専門の派遣会社「ロココスペース」にホームページ制作担当として就職したのです。時代の流れもあって、Web制作の案件が増えてきまして、Web制作事業を本来の派遣事業から分社化し「プラソル」が立ち上がり、3年前に私が社長に就任しました。
現在の事業内容について教えてください。
Web制作の中でも、ホームページをリニューアルしたいというご依頼をいただくことが多く、コンサルティングやプランニングから携わることが多々あります。ホームページは立ち上げて終わりではなく、継続していかないと、本来の目的である、お問合せ件数や売上増加には結びつかないので、メンテナンス等で長いお付き合いをさせていただいています。
どのようなタイミングでメンテナンスをされているのですか?
お客様の社内にWebサイト専属のご担当者がいる場合は、自社で出来ない所のみをこちらにご依頼いただき対応しています。また、ご担当者がいないお客様につきましては、更新作業や広告展開を定期的に行うものから、潤沢に予算があるお客様には先々の展開も想定してオウンドメディアの構築を提案するなど、様々なケースがあります。ほとんどのお客様が3年以上ものお付き合いをさせていただいています。
日々の積み重ねが信頼の源
すごい定着率ですね。仕事で大切にされていることは何ですか?
お客様をはじめ、スタッフ間でも「誠実に対応すること」です。お客様の“強み”を引き出すためには、丁寧なヒアリングが必要となってきますので、しっかりとしたコンサルティング力やコミュニケーション能力、そして制作するうえで、編集力、ライティング力、デザイン力など、個々の強みを打ち出してお客様と弊社の「双方の強み」を掛け合わせることが大切だと考えて取り組んでいます。
お客様からの反応はどうですか?
売上が上がった、お問い合わせが増えたというお声もいただくのですが、その中でも、しっかりとした対応をしてくれている、と言われることが多いですね。弊社を信頼していただき、お客様から新たなお客様をご紹介いただくことも多く、ほとんどの新規案件がそういった繋がりによるものなんです。
具体的にはどのような取り組みをされているのですか?
弊社としては当然だと思っているのですが、レスポンスの速さであったり、聞かれたことに対しては、「わかりません」では終わらずにしっかりと調べてお答えしたり、そういった一つ一つの対応を丁寧にしています。また、出来る限りのことをしたうえで、それ以上のことを求められた場合は、費用面と必要期間などをキチンと説明したうえでご納得いただくよう努めています。
様々な業種のWebサイトを手掛けられていますね。
ご紹介による案件が多いので業種が偏ることはないです。お客様からのご要望があった時点で、それに応えられるスタッフやパートナー会社も含めた最適なチーム編成をしていき対応しています。全く知識のない新たな業界であれば、その都度担当スタッフ全員で調べて勉強し知識を蓄積していきます。その積み重ねで今では幅広い業種に対応できることも弊社の強みになっています。
実際に良いサイトとはどういうものだとお考えですか?
今後単にWebサイトを作るだけならAIで出来るようになってくると思います。その中で良いサイトというのは、論理的なところはベースにしつつ、閲覧者の感覚的なところに訴えかけられる、共感できるようなモノだと考えています。お客様にとっては、実際にお問合わせや売上が増えないと、良いサイトとは言えませんので、特長や強みが伝わりやすかったり、見やすかったりすることに加え、パソコンやスマホ、タブレットなど、様々なデバイスに応じたWebサイト内の遷移や導線により閲覧しやすいことも重要になります。
現状にとどまらず、常に変化系で挑む
今後の展望についてお聞かせください。
Web自体はしばらくなくならないとは思いますが、今のような位置づけではなく、それに代わる新しいメディアがまた近い将来出てくるはずです、そういったものにも積極的に取り組んでいきたいと思っています。日頃からインターネットで情報収集するのをはじめ。定期的な展示会に赴くことなどアンテナを張り巡らせ、これはと思うものがあれば、積極的に取り入れていきます。
そのような前向きな姿勢はお客様にとっても心強いと思います。
仕事の内容だけではなく、会社の形態も現状にこだわっていないので、スタッフ一人ひとりが得意分野をもって育っていき、独り立ちしていける位になってほしいと思っています。社内という縛りにこだわらず、案件に応じてチームを組んでいけばいいと思っています。
社内啓発的な活動もされているのですか?
今年からはスタッフの「これに取り組みたい、学びたい」といった声に応えられるよう、自発的な社外研修への参加や本の購入については会社が費用負担するといったことを始めています。スタッフのスキルが上がり、それを会社に還元していくというようなループをスタッフと一緒に作っていこうとしています。
皆が意見や希望を言い合える風通しが良い社風なんですね。
私の性格的にも社風的にもトップダウンではないので、皆で意見を出しあって良いものを作っていこうといった感じです。仕事で新規案件が入った時も弊社のディレクターがお客様からヒアリングしてきた内容をもとに、私もミーティングに加わり、皆でどうしていこうかと決めています。
今後求められる人材について教えてください。
弊社では、しっかりと考えることができるコアなメンバーを定期的に増やしていきたいと思っています。第一に求めるのは、お客様と同じ目線に立って、誠実な姿勢でヒアリングできることが重要です。スキルは入社してから身につけてもらえればいいと思っていますので、お客様とコミュニケーションが取れ、ディレクションが出来る人を希望しています。新しいことにも臆することなく自分から積極的に調べたり動いたりでき、会社に貢献したいという姿勢の人と一緒に仕事をしていきたいです。
取材日:2019年4月20日 ライター:川原珠美
株式会社プラソル
- 代表者名:代表取締役 時松 朋儀
- 設立年月:2010年1月
- 事業内容:Webサイトの企画(コンサルティング・プランニング)・制作、Webサイトの運営・サポート、自社サイトの運営
- 所在地:〒550-0003 大阪府大阪市西区京町堀1-3-3 肥後橋パークビル6F
- 電話:06-6441-3341
- URL:https://plasol.co.jp/