繁盛、繁盛継続。お客様に寄り添ったもの作りを、利他の精神で取り組む
元気で生きていることが一番の宝物!病気をきっかけに後悔のない人生を送りたいと、利他の心でお客さんに寄り添い、空間づくりに取り組む。 いいデザインは当たり前。繁盛、繁盛継続が経営の信条。 これからの時代を見据えて様々な空間作りに積極的にかかわっていきたいと話す穏やかな笑顔が魅力的な、株式会社SPパートナーズの森田社長にお話しを伺いました。
今、生きている喜びを感じながら・・・
SPパートナーズとはどんな会社ですか?
BtoBでのデザイン・設計・施工・マーケティングなどを提供しています。
立ち上げまでのキャリアを教えてください。
もともと大学時代に百貨店のディスプレイなどのアルバイトをしていました。デザインに特に興味があったわけではなったのですが、それがきっかけで、ディスプレイの会社に就職しました。その後、もう1社を経て店舗工事等10年弱経験し、2012年(平成24年)に今の会社「SPパートナーズ」を立ち上げ、今年で8年目を迎えました。
会社を設立されたきっかけを教えてください。
36歳の時、大病を患い死に直面したのです。生きている素晴らしさ、命の大切さを実感し、180度人生観が変わりました。80歳以上の老人に、「年を重ねてきて今までの人生で後悔したことは?」というアンケート調査すると「やりたいことをチャレンジしなかったこと」という答えが8割の人から返ってくるそうです。でも私は36歳の時に病気を経験したおかげで「やりたいことをやり切る人生を」「後悔しない人生を」という生き方に変わり、以前、働いていた会社の部下たちに背中を押され、退院してから4ヶ月でこの会社を立ち上げました。
お客さんのことを考えた取り組み
現在の業務内容について教えてください。
今、やっているのは、店舗や商業施設を中心としたデザイン・設計・施工です。 住宅と違って店舗の場合、出資者と利用者が違います。お金を出す人はオーナー、その店舗に来られるお客さんが利用者ということになります。ですから繁盛してその繁盛が継続するお店でなければならないのです。そのためにもデザインの部分も含め、力になれるようにという思いを持って仕事に取り組んでいます。お客さんの満足=エンドユーザーの満足、さらにクライアントに満足してもらうことそれが大切です。
御社の目指していること、強み(特徴)を教えてください。
やっぱりいいデザインを残したいです。しかし、いいデザインばかり追求するとお金がかかります。すごく難しいですけれど数字的根拠も必要です。最近では物販の店舗の発注は減少傾向にあります。しかしながら美容系や飲食系などサービス関係の店舗は当面大きく減少することはないと思います。
エステ、美容クリニックなどの店舗にはこれまでと違う目線で入り込んでいきたいと思っています。 デザインにはトレンドがあります。特にこの業界はトレンドの変化が速いので我々はそのトレンドを先取りして改装スパンを減らしたり、お店の価値を極力下げないで総体的な利益を残すことが重要だと思います。
飲食店の場合、自分たちも利用できるのでいろいろなお店にたくさん行っています。実は、全国規模で飲食店経営のサポートをする一般社団法人日本フードアドバイザー協会に入っていまして、特に飲食業のお客様には空間づくり以外でもアドバイスをしながらコンサル型の取り組みもしています。
繁盛、繁盛継続。
仕事を進めていく上での理想は?
僕らの仕事は、いいデザインを作るのは当たり前だと思っています。 どれだけ利益をあげられるお店を作れるのか。どれだけ働きがいのある空間をつくれるのか。 一時的に繁盛しても継続しないと意味はない、一時的に流行っても 必ず衰退するので・・・。 繁盛、繁盛継続が基本姿勢です。 「御社の経営パートナー」それが理想です。
どのようなお仕事が多いのですか?
もともと会社を立ち上げた時、下請け率は70%くらいありました。 今は元請け(直請け)率の方が多く、下請けもやっておりますが、両方ともお客様への思いは変わりません。
お客様との信頼関係はどのように構築されるのですか?
元請けは紹介が多いです。継続してどんどん拡張してもらうには、長いこと付きあっていかないとなかなか無理ですよね。その流れの中で実績をつくり信頼関係が構築され次第に仕事も大きくなってきました。
僕らはすべて成功ノウハウを持っているわけではないので、様々な本やメディアなどでネタを見つけたり、勉強会に行ったりして常に勉強にしています。
どのようにして新しい情報を収集していらっしゃるのですか?
経営塾、コンサル塾、異業種交流会、メンタル研修など経営や人間にかかわる様々な勉強会に参加しています。
この仕事は建築業に入るんですが、弊社ほどお客さんに寄り添う建築会社はないと自負しています。自社が儲かるのはお客様の成功があって初めて自分たちが成功できると思います。大切にしているのは「お客様の成功」。この思いは、立ち上げ前の自分の経験が大きいです。
将来的な展望は?
商業業態が変わりつつある中、その時代、その時代の社会の変化についていけるよう、利他の精神(相手のまたは他人の利益や便益を重んじ、自己を捧げる心構え。)があればどんな時代になってもお客様はついてきてくれると思っています。個人一人一人、メンバー人一人、社員一人一人にも利他、お客さんにも利他、その精神があればこれからの厳しい時代になっても、必ず生き抜いていけると信じています。
最後にクリエータ―に必要だと思うことは何ですか?
見て、感じて、考えて、それからデザインに反映させることが大切です。 特に商業デザインの場合、これからは見た目のいいデザインだけでは評価されないと思います。
一見のデザインだけでなく、なぜそれが必要か、などを1つ1つの根拠を考えて1つのデザインを完成させていかなければいけないと思います。
取材日:2019年10月7日 ライター:土井 美幸
株式会社SPパートナーズ
- 代表者名:森田 誠司
- 設立年月:2012年7月
- 資本金:320万円
- 事業内容:商業空間、オフィス空間などのデザイン・設計・施行。看板、サインの設計・施工、展示会、イベントの設計・施行。CI・VI制作、各種印刷物の製作。ホテル・ゲストハウス・住宅などのリノベーションやリフォームなど
- 所在地:〒730-0803 広島県広島市中区広瀬北町4-18 諏訪ビル1F
- URL:http://www.sp-partners.co.jp/
- お問い合わせ先:082-297-1505