職種その他2014.08.28

他者にはできないような販売促進の支援を 徹底的に目指す広告代理店

名古屋
株式会社エス・アール・シー 代表取締役 鵜飼良氏
株式会社SRC

名古屋にある広告代理店の株式会社SRC(エスアールシー)は、広告代理業の枠にとらわれず、お客様の販売促進を全体的にサポートしています。お客様の希望を徹底的に叶えようとする姿に「ここまでしてくれる会社は今まで見たことがない」と感激されることも。そんな熱い仕事をする会社の代表取締役である鵜飼社長に、設立当初のお話や、今の想いについて伺いました。

「お客様の希望を枠にとらわれず形にしたい」 「今やらなければ後悔する」と独立を決意

起業される前はどのようなお仕事をされていたのですか?

前職は出版業界で、営業を13年間経験しました。 営業時代には沢山のお客様にお会いしましたが、その中で、お客様が私に、いろいろと相談してくださる場面があったんです。 私としても、是非力になりたいと思ったんですが・・・会社に所属している立場では、出来ることが限られてしまうんですよね。 そんなことを繰り返すうちに、「お客様の希望をもっと枠にとらわれず形にしたい。」という思いが強くなって、会社に所属し続けるのではなく独立するという道を選びました。

独立しようという決断は、すぐに出来ましたか?

かなり悩みました。しかし、どんなに悩んでも「ここで踏み出さなければならない。」という答えにやっぱり行き着くんですよね。 人生は1回。成功しようが失敗しようが、今やらないと悔いが残ってしまう。 と、自分の想いを再確認して独立に踏み切りました。

近江商人の理念から生まれた3つの言葉を社名に込めて

独立されるタイミングで、明確なビジネスプランはあったのですか?

実は、ビジネスプランの大枠になる部分はある程度決めていましたが、明確には起業してから事業内容を決めました。 仲間と起業することになったのですが、みんなでやりたいことなどを様々な角度で話し合い、絞り込んで事業内容を固めていきましたね。社名の意味ともなった3つの経営理念も、その時にできました。

その3つの理念とはどのようなものでしょう?

満足・実現・貢献 =S(Satisfaction)、R(Realization)、C(Contribution) です。

「満足」「実現」「貢献」という言葉を選んだ理由は? 鵜飼社長のプロフィールには、座右の銘が「三方よし」そして「四方よし」という言葉がありましたが、何か関係があるのですか?

近江商人の理念「三方よし」から導きました。 三方よしとは「買い手よし、売り手よし、世間よし」といい、私にとって商い(ビジネス)を考えたり、実行したりする基本だと思っています。

この言葉から

顧客・ユーザーにとって、常に「満足」できる応えを提供する為 企画・技術を通じ、適合した商品を「実現」する事業を行い 社会に「貢献」できる企業を目指します。

という経営理念を作りました。

その理念の中にある言葉から3つ取り上げた単語を企業名に結びつけたというわけです。

「四方よし」とは、近江商人の「三方よし」という理念に「未来よし」と加え、私が考えた言葉です。詳しくはホームページを見て下さいね。

起業してから深く気づいた 「やはり『人』が大切」

広告代理店として、他社にはできないような販売促進の支援を目指しているそうですが、それはどのような理由からですか?

お客様がチラシやWebサイトを作ったり、広告を展開する目的は、「販売促進」であることがほとんどですよね。その時にお客様によって、目的を達成するために最適な方法は広告ツール以外にも様々な要素があると思うんですよ。チラシを作った方がいい場合もあれば、Webサイトとイベントを両方実行させた方がいい場合もある。あるいは、それ以外のことがベストなこともあるかもしれません。

そこで私たちは「広告代理店」という枠にとらわれず、一番最適な販売促進をお客様に合わせて広告ツール以外も含めて提案していきます。つまり販売促進を全体的にコンサルティングすることによって、販売促進全体を支援するとご説明しています。

お客様から見るとトータルで販売促進を相談できる会社、ということですね。 設立当初から順調にお仕事はあったのでしょうか?

いいえ。はじめはなかなか苦しかったですね。最初の半年は、まともに仕事がない状態でした。社員も抱えてその状態だったので、焦りはかなりありましたね。そんな時は本当にこれでいいのだろうかと迷うことも多く、つらい時期でした。同時に人に支えられていることに、気付かされることもたくさんあった時期でもあります。

例えば私が売り上げが伸びず悩んでいるとき、立ち上げから共に歩んできた仲間が「交通費・社会保険・厚生年金と昼ごはん代だけでればいいですから頑張りましょう!」と言ってくれたことがあります。これは今でも忘れられないくらい嬉しかった。その分、スタッフの想いに答えなくちゃいけないと強く思いましたね。

その後どのようにして、事業を軌道に乗せたのですか?

特に変わったことはしていないんです。ずっとお客様の要望を事業の理念に基づいて自分達でできる最大限の努力をして応えようとしているだけなのです。 例えばお店のオープンイベントが3日間ある場合、準備までをオーダーされても、私たちは状況を伺って必要であると判断すれば、準備から3日間のイベントが終わるまで可能な限り、お客様と共にイベントのスタッフとして参加するなど、惜しみない協力をするべきだと思っています。その結果、お客様からは「ここまでしてくれる会社は今まで見たことがない」と言っていただけたこともありました。

その言葉は嬉しいですね。

はい。本当に嬉しかったです。 今こうして会社があるのはやっぱり理念に基づいた行動、それを信じてついてきてくれた仲間、そして私たちを信じて任せてくださったお客様、つまり「人」のおかげでなんですよ。今でもずっとその気持ちは変わってないですね。

「人」ありき、ということでしょうか?

経営の3要素は「ヒト・モノ・カネ」と言われていますが、私は言葉の順どおり「ヒト→モノ→カネ」という流れがあると思っています。つまり、人が環境・社会を作り、そのあとモノが育てられ、お金が生まれるのではないかと。やっぱり人が一番大切な要素で、どんなことでも重要です。

デザインする前にイメージができるクリエイター

デザイナーをはじめとしたクリエイターと仕事する機会も多いと思いますが、クリエイターに一言アドバイスするとしたらどんなことですか?

デザインする前に必要なイメージを具体的に考えられるかが大切だと思います。 営業としてずっとクリエイターの方と一緒に仕事をしていますが、お客様が喜ぶデザインを作る人は、制作する前にいただいたオーダーやオリエンテーションの内容に対し、本質を理解したうえでキチンと自分の作るモノに対するイメージができる方が多いです。だからどんなものを作るのかが具体的にイメージ出来ていて、相手にもそれを伝えられる。

手を動かす前に考えるということでしょうか?

経験が豊富なクリエイターの方であれば、作りながら考えることもできるのでしょうが、経験が浅いうちは、先にやるべき意図を理解し、しっかりイメージしたほうがいいですね。 どんな目的で、どんな形で、どんな色のものを作るのか・・・「考えをまとめる」ともいえるかもしれません。それがお客様にとって良いモノを作る事になるのではないでしょうか。

最後に、どんな方と一緒に働きたいですか?

月並みですが、男女は全く問わずやる気のある方と働きたいですね。一番大事なのは仕事に対する想いです。最初から上手く出来なくてもいいから、「この仕事がしたい」という気持ちが強い方と仕事をしたいですね。

取材日:2014年8月6日

株式会社エス・アール・シー(株式会社SRC)

  • 代表取締役:鵜飼 良
  • 設立年月日:2007年9月10日
  • 資本金:300万円
  • 所在地:〒460-0022 名古屋市中区金山二丁目16番22号 守隨ビル4F
  • TEL:052-321-9292
  • FAX:052-321-9293
  • URL:http://src-office.com/
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