世の中になおもの造ります! 名古屋からヒット商品を発信し続ける 右肩上がりの企画会社
- 名古屋
- 株式会社プランドゥ 執行役員 磯貝健仁氏
企画部も営業も経理も、創造しまくる! 人をワクワクさせる会社
現在、どのくらいの商品を開発されていますか。
年間で約40商品をリリースしております。アイデアレベルだと、月に50~60くらいありますね。経営理念の「創造しまくる」に沿って、企画しています。
創造「する」のではなく、「しまくる」なんですね。
はい。企画の会社なので、当然、創造力は必要なんですが、企画以外のスタッフも創造しまくらないといけない。 例えば、経理であれば、効率よくするためには何ができるだろう? 営業であれば、お客様に喜んでいただけることはなんだろうか? 企画なら、世の中をあっと驚かせることってなんだろうか? ということですね。
御社の玄関にも驚きました。
そうですね。人をワクワクさせるところは経営理念につながっていますね。実は、現在の場所にオフィスを構えるまで、引っ越しを5回しているんです。閉塞感が生まれてくるのと、マンネリ化するのを嫌って、2~3年に1度のペースで引っ越しています。ただ、今回の引っ越しは色々と大掛かりにやりすぎてしまいましたね(笑)。
商談スペースの水槽も見事ですね。
元々、私が魚好きなんです。 会社で何か面白いことをしようとしていたときに、じゃぁ高価な魚を飼おうと提案したんですよ。自分のお金じゃなかなか買えないですからね(笑)。 ひとつの水槽から始まり、どんどん増えて熱帯魚店のようになってきていますが、私よりも代表の方がどんどんハマっているんですよ。8割ほどは代表が世話をしていますね。 商談でも魚のえさをあげるところから始まって、それだけで30~40分は時間が過ぎてしまうこともあります。
10年間で大きく成長した 企画開発会社の設立経緯
2004年の設立に至るまでの経緯を教えていただけますか。
代表の山中が以前にボディビルをしておりまして、エクササイズや美容健康の世界に関して、一般の男性より知識が豊富なんです。 そこで、「プロテインをアメリカから輸入して、日本一安く売ろう!」としたのが始まりです。設立から3年ほど、企画・営業・物流業務を全てひとりでこなしていました。
企画・販売の知識はあったのでしょうか。
前職で企画の仕事をしていたこともあり、退職後もバイヤーさんから声をかけられていたんです。アイデアマンで才能に長けていたので、各方面から引き合いがあったようですね。
当初は、ボディビル関連の商品が多かったのですか。
いえ、化粧品ですね。「ツルガオフェイスパック」という緑色のフェイスパックがあるんですが、設立当初に誕生し、現在でも販売されている商品です。産毛と毛穴の汚れが取れて、翌日の化粧のりがよくなると好評いただいております。
ヒット商品を生み出す苦労と工夫 全ての基本は「お悩み解決」
磯貝さんご自身の企画されたものの中からヒット商品を教えていただけますか。
顔につける赤いマスク「ほうれい線エキスパンダー」ですね。ほうれい線を引き上げるためのエクササイズ商品です。テレビドラマのワンシーンや情報番組などにも取り上げられましたね。
赤色にした理由は?
誌面で売るため、誌面で映える色を選びました。分厚いカタログの中で、目に留めていただかないとスタートしないんですよ。購買意欲をそそる以前の話ですよね。お客様に直接セールスできるわけではないので、カタログの中に全て凝縮させないといけないわけです。色だけでなく、飛び出してくるようなレンズを使ってみたりと、見せ方の工夫が非常に重要になってきます。
ヒット商品完成までの苦労話などを教えてください。
最近のヒットで「ワキサラシークレットフィルム」という商品があります。 売り出して4年ほど経つんですが、累計1000万枚売れている人気商品です。 汗ジミを防ぐには、洋服に付けたシートなどで汗を取る、制汗剤の2パターンしかなかったんです。そこで考えたのが、物理的に貼って汗を出なくする方法。早速そのアイデアを実現するために会社や商品を探し始めました。
何社にも断られ、それでも何とか探し続けて、ようやく医療用の素材が見つかったんです。傷を縫った後に貼ると、ばい菌の侵入を防いで入浴もできるテープです。肌にも優しくて、目立ちにくく、機能も充実。ただ、協力してくれる医療メーカーを見つけるのに苦労しましたね。脇汗を止める用途で発売するなんてあり得ないという会社がほとんどでした。何社も何社もあたって、ようやく1社だけ協力してくれる会社が見つかりました。簡単に出来るものはみなさん作られますからね。
そうした苦労のもと、数々のお悩みが解決されるわけですね。
ビジネスって、お客様のお悩み解決が利益につながると思うんですよ。我々で言うと、お悩み解決商材という直接的なものを取り扱っていますが、売上に困っているということを解決するのも同じですよね。これは、どんな職業であってもそうなんですよね。お客様の目線に立てることが大事だと思います。
大切なのは「関係性」 求められていることを敏感に感じとる
大手との取引も多いですが、大きく成長された理由はどこにあると思いますか。
今売れているもののリサーチ、バイヤーさんが何を欲しがっているかを取り入れることは非常に大事だと思っています。常に新規開拓も心がけています。関係性を築くことが大事ですね。
ヒット商品が一因というよりも、コミュニケーション力ですね。
ヒット商品は当然ありますが、それに引っ張られているということもないんですね。我々は企画会社なので、モノを作り続けていかないと止まってしまうんですよ。今ある商品で満足していると、すぐに業績悪化していくと思います。求められていることは、常に新しい企画を出し続けるということですね。それを続けていく事が一番難しいものの、一番大切な事だと思っています。
取材日:2014年9月17日
株式会社プランドゥ
- 代表取締役 山中雅嗣
- 設立年月 2004年6月
- 資本金 1000万円
- 事業内容 通販、生協向け商材の自社開発など 靴の企画開発、OEM製造 韓国、中国市場への商品企画
- 所在地 〒461-0004 名古屋市東区葵1-1-22 KT葵ビル1・2F
- TEL 052-930-5601
- FAX 052-930-5602
- URL http://www.my-plando.com/
- お問い合わせ 上記ホームページより