WEB・モバイル2014.08.20

誠意ある対応で 集客や収益に結びつく仕事を

大阪
株式会社ラズーム 代表取締役 岡田順二氏
高品質なUIデザインをはじめ、Web関連事業を幅広く手がける株式会社ラズーム。事務所の内装もすべて自作と言う、モノづくりが好きな代表取締役岡田順二氏。風貌とは異なる(?)柔らかい語り口で、お客さまや仕事に対する実直な思いを語っていただきました。

きっかけは、自分たちが作ったモノを 直接お客さまに届けたいという想いから

2008年に設立されたそうですが、会社を立ち上げられたきっかけは?

デザイン会社から独立して個人事務所を立ち上げたのは1999年です。当初は紙のグラフィックが主な業務だったのですが、これからはデジタル系、とくにモバイルの仕事が増えるのではないかと思って、自分でサイトを立ちあげて携帯電話の待ち受け画面などを無料配信してたんですね。 そうしているところ、2007年に「EZケータイアレンジ」と言う携帯電話のきせかえサービスが始まったことを知りました。 これなら自分たちのデザインが直接お客さんに届けられると思い、参入するにあたってキャリアさんとのお付き合いになるので法人化したわけです。

自社サイトからスタートしたわけですね。

立ち上げのときは、デザインのことは分かるけど、システムに関してはほとんど知識がなかったので大変でしたね。苦労しながら企画書作って、「こんなんで通るんやろか?」って(苦笑)。でも、おかげさまで公式サイトはランキング1位を継続していました。ただ、このサービスは2年くらいでピークが来て終わるだろうなとは思っていました。 2011年からは、Androidスマホ向けアプリ「きせかえtouch」専用のコンテンツをオリジナルデザインで提供しています。

きせかえのメインターゲットは?また、モチーフはどのようにして探すのですか?

ターゲットは35才前後の女性ですね。 やはり「可愛い系」が人気なんですが、最近一番人気だったのはフェルト作家さんの作品をモチーフにしたきせかえです。きせかえサイトはたくさんあるのですが、ハンドメイドのものは手間もかかるので、他ではあまりないんですよ。ある日たまたま、個展をされている前を通って、可愛い作品だったので、スマホのきせかえサイトに作品を紹介がてら出していただけませんかとお願いしたんですね。忙しい中、いいモノを作っていただいたので、これはとくに評判が良かったです。

Androidアプリ「きせかえtouch」専用のコンテンツ 人気の羊毛フェルト作家nekkoさん こと 北垣早貴さんのきせかえテーマシリーズ 「きせかえ☆スマホ部(モバイルワンテクノロジー)」他で提供中。 ※きせかえtouchは株式会社アクロディアの商標です。

Androidアプリ「きせかえtouch」専用のコンテンツ
人気の羊毛フェルト作家nekkoさん こと 北垣早貴さんのきせかえテーマシリーズ
きせかえ☆スマホ部(モバイルワンテクノロジー)」他で提供中。
※きせかえtouchは株式会社アクロディアの商標です。

天然パンダ RunRun100m

オリジナルキャラクターを使ったAndroid向け
ゲームアプリ「天然パンダ RunRun100m

2008年に携帯電話(ガラケー)用きせかえキャラクターとして誕生した 「パンダ・オブ・ナイトメア/panda of nightmare」

2008年に携帯電話(ガラケー)用きせかえキャラクターとして誕生した 「パンダ・オブ・ナイトメア/panda of nightmare」

ユーザー目線に立った高品質なUIデザインや 集客できるWeb運営をサポート

UI(ユーザーインターフェイス)に特化したデザインを得意とされているようですが?

最初にいただいたUIの仕事が音楽ファイルの操作パネルのデザインだったんですが、自分のデザインで自由に作れるというのがやっぱり楽しかったんですね。そのあとコンシューマ向けのソフトウェアの画面全体のデザインへとつながって、どんどん仕事がいただけるようになりましたね。

UIデザインにおいてUX(ユーザーエクスぺリエンス)の意識付けは?

これは単に言い方だと思います。UXは最近よく使うようになってきましたが、UIデザインする上で、ベースになっているのはUXなんですね。スマホやタブレットのタッチパネルはこれまでのPCとは使い方がまったく違いますよね。タブレット上のデザインなどは、操作性にかなり気をつけて、楽しさや価値観を満足させるモノでないといけない。言葉として、UIの後からUXと言う用語が注目されるようになっただけで、デザインする上ではUXは不可欠ですね。

他にはどのようなお仕事を?

ECサイトの運営と代行、Google Adwordsの広告の代行もしています。自社サイトの運営から得た経験と実績から、昨年からはコンサルにも力を入れていますね。 ECサイトにおいては、どんなにいいデザインをしても、集客や収益に結びつかないと単なる自己満足の世界で終わってしまいますから。

では、どのようなサイト運営が集客や収益に結びつくのですか?

ECサイトにおいて即効性があるのは広告ですね。広告を出せばいいモノは売れるんです。ただ、やっぱりお金がかかります。ですから、当たり前ですがSEO対策やSNSを連動した集客ですね。 サイトを開設したら、即売り上げが伸びると思われているお客さまもいらっしゃいますけど、それは現実的には難しいです。「来週、ランキングを上げて欲しい」と言うお客さまもいらっしゃいますが、その場合はSEOに強い業者さんをご紹介しています(笑)。 スケジュールと予算に合わせてトータルなWeb運営を支援していますが、今お付き合いのあるクライアントさんには割と自由にご提案をさせていただいていますね。

サイト運営から学んだ誠実な対応 経営者としての課題は、まだまだたくさんある

クライアントさんとのコミュニケーションで大事なポイントは?

そうですね。例えば、お客さまの要望に対して即答ができないときもありますよね。わからない場合はわからないと正直に述べ、調べさせてくださいと伝えて後日必ず回答するようにしていますね。 自社サイトを運営していたときの経験が、今とても役立っています。サイトを運営しているとシステム上の不具合ってあるんですよ、やっぱり。そのときのお客さんへの対応こそが大事なんです。

誠実さが大切だと言うことですね?

本当に誠実な対応ができないとサイトは運営できないんですね。 当社の運営サイトの様なコンテンツ配信型の場合、当社の運営サイトの様なコンテンツ配信型の場合ユーザーからのお問い合せって、ほとんどと言っていいですけどお怒りです(苦笑)。システム上の問題もありますが、お客さんの操作によるトラブルもありますし。 いろんな考え方があると思いますが、トラブルがあったときにどんな対応をするかが一番大切だと思っています。それによってリピーターも増えるし、サイトも継続できるのではないでしょうか。 だから、クレームってすごく大事なんですね。クレームへの対応に1日追われたこともありましたが、この経験は今、とても役立っています。 アナログの実際に対面するクライアント様に対しても同じですよね。

たいへん無礼なのですが・・・今のお話と社長の外見とはギャップがありますよね?(笑)

あーよく言われます!見た目が怖そう、クリエイターには見えないって(笑)。 でも、何も言われない人より、そう言う風に言われた人の方が、後々お仕事でのお付き合いがあるんですよね、なぜか(笑)。

今後の展望は?

経営者としては、まだまだだと思っています。お客さんのことを考えると正直儲からないこともありますし(苦笑)。 これはいけると思ってやって失敗したこともありましたね。最近は安定した収入を確保するためにストック型ビジネスを求めているクライアント様も増えています。そのようなお客さまに、Webサービスの企画や運営サポートに関して弊社に任せていただければと思っています。

取材日:2014年7月16日

株式会社ラズーム

  • 代表取締役:岡田 順二
  • 設立:2008年1月16日
  • 事業内容:インターネットホームページの運営並びに企画、制作、販売/インターネットホームページに関するコンサルティング業務/グラフィックデザイン業務/広告代理店業務/コンピュータソフトウェア開発及び販売
  • 所在地:大阪市中央区内本町1-3-9内本町中央ビル1003
  • TEL:06-6314-6397
  • FAX:06-6314-6398
  • URL:http://www.razoom.net
  • お問い合わせ:上記ページお問い合わせボタンもしくはお電話
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