進化する情報テクノロジーを駆使して ユーザーに役立つ情報をまっすぐに届ける
- 大阪
- 株式会社チップ 代表取締役 武吉義太氏
仕事のノウハウはクライアントさんに育んでいただいた
会社を設立された経緯を聞かせてください。
大学では機械工学を専攻していて、プロダクトデザインをしたくて就職したのですが、仕事が機械部品の営業だったんですね。しばらく勤めましたが、やっぱりデザインの仕事がしたくて専門学校に入って勉強して、デザイン会社に転職したんです。 就職前から、いずれ独立したいとは考えていました。 デザイン会社では、最初は紙媒体を担当していたのですが、その後Web関係の仕事も担当するようになりました。5~6年経験を積んだのち、同僚と2人で独立したんです。 独立後はWebとデジタル媒体を中心にやってきました。
家電や住宅設備のサイト制作実績が多いようですが?
以前、勤めていた会社でやらせていただいた仕事を独立後も継続させていただいています。このようなメーカーはWeb制作におけるガイドラインがしっかり決まっているので、それを知っていないと制作するのが難しいんです。私たちはその点をしっかり把握していましたし、個人的にも好きな分野と言うこともあり、現在まで継続してお仕事をさせていただいています。
では、独立されてから、営業活動などのご苦労はあまりなかったわけですか?
そうですね。クライアントさんに育ててもらったと言うか。 色々な要求に応えながら、知識や技術を育んで来たという思いが強いですね。なので、苦労と言うよりさまざまなことを面白いなと思いながら続けてきました。 商品や会社のコンテンツが変わる場合も、今までの情報の蓄積があるので、決められたガイダンスに沿ってスムーズに制作できるのが、強みでもあるのだと思います。 また、うちの場合は、デザインもそうですが、コーディングの力がありますね。きっちり作って早くできるのが強みです。
Webサイトも新しい技術とともに変化していく
今はPCサイトとスマートフォンサイトの両方が必須ですよね?
そうですね。作り方はいろいろあると思います。もともとあったPC用のWebサイトをスマートフォン用に展開することが多いですが、僕はスマートフォン用のサイトを作って、それをPC用に展開する方が作りやすいのかな?と思ったりすることもありますね。 家電のサイトは高齢の方も見られるので、スマートフォン用は文字サイズをかなり注意して作ります。 コピー量が多かったりすると、スマートフォンの限られたサイズの中でのレイアウトにも気を使いますね。どうすればキレイに見えるのか、読みやすいのか、と。
斬新なデザインを次々作り出すと言うより、制約に沿ったデザインが多いのですね?
そうですね、サイズなど決められたガイドラインに沿って、デザインやレイアウトを考えるんです。僕もそうなんですが、もうひとりのスタッフも固いデザインが得意なのは助かっています。PC用の手直しで、スマートフォン用にうまくカチっとはまるとうれしいですね。パズルゲームのような感覚です(笑)。
Webサイトの作り方は、どんどん変化しますよね?
そうです。頻繁に使われていたFlashは、今はWebではあまり使われなくなりましたし(苦笑)。その代わり、JavaScriptなどを使って技術的なことはカバーできるようになったので、小さなところでもギミックと言うか遊びができるようになってきています。面白くなったとは思いますね。
スマートフォンの普及によりPCサイトのユーザーは縮小されると思いますか?
うーん、デジタル化によって紙の媒体が減ると言われていましたが、現実はそれほど減ってないですよね?紙には紙の良さがあり、ニーズがあると思います。PCサイトにもPCサイトならではの良さがあるので、ユーザーがそれほど減るとは思わないですね、今のところは。 むしろマーケットとしては、PCサイトにスマートフォンユーザーが流入して、トータルでのアクセスが増えたと考えていいのではないでしょうか。
新しい人材とともに仕事のキャパシティーを拡げたい
独立されて10年ですが、今後の展望は?
現在お付き合いのあるクライアントさんの仕事は継続していきますが、今はメンバーが僕とスタッフ1名だけなので、なによりキャパシティーが少ないんですよね。なのでキャパシティーを増やして、個人経営の会社やショップ関係のホームページ制作も考えています。
それと、こちらから発信するコンテンツを作りたいと画策中です。 実は母の実家が福岡県のかなり田舎なんですね。山奥で過疎も進んでいる地域なんですが、面白いモノが割とあるんですよ。ゆず、しいたけ、山菜やブランド米もあったり。 今は、そういうモノを紹介する発掘的なサイトを考えたりしています。これは会社と言うより個人的にやりたいことかな?(笑)
新しい人材に求めるものはなんですか?
若い感覚ですね。ただ、ベースがわかっていないと業務内容としては対応できないので、ある程度の経験のある人を求めています。仕事に関しては僕が教えて育てて行く部分があるので、専門的な知識はなくても学ぶ意欲があって、じっくり腰を据えてやってくれる方を望んでいます。
取材日:2014年9月29日
株式会社チップ
- 代表取締役:武吉 義太
- 設立:2004年2月(2007年6月法人格化)
- 事業内容:ホームページの企画、制作、運営
- 所在地:大阪市中央区内本町1-2-5 YSKビル202
- TEL:06-6355-4977
- FAX:06-6355-4978
- URL:http://tip-jp.net