「社会貢献ができる会社を創りたい」 はじまりはそんな理想から

会社を立ち上げたきっかけを教えていただけますか。

はい。会社を創ろうと思ったのは、22歳のときだったと思います。たまたま見ていたテレビで、世界のとある国で生まれた子どもと、恵まれた日本に生まれた自分との境遇の違いを知り、驚いたんです。また支援を必要としている人や国に対して、世界的な著名人たちが支援の輪を広げていることも知りました。その時、自分も社会貢献ができる会社を立ち上げて、支援したいと強く思ったんです。

その想いを持ちながら、まずは就職されたんですね。

そうです。東京の会社に就職して経験を積んだ後、2007年に仙台に移りました。そこから2年間、仙台で本格的に創業の準備を進めたんです。そして2009年に石巻でワールドアイズを立ち上げました。

20歳のころからの想いは今も変わらないのでしょうか。

「なぜ会社を創ったのか？」という問いに対する私の答えは、いつもひとつです。「社会貢献をするため」ですね。世界の国や子どもを支援したい。大きな目標はそこにあります。ですが、まずは、地域貢献からはじめたいと思っています。東京で会社を立ち上げるのではなく、東北に戻ると決めたのも、地域で何か役に立つことがしたいと思ったからです。

ソフトウエア業界はさまざまな分野に精通できる それが、この業界を選んだ理由

どうしてソフトウエアの業界を選ばれたのでしょう。

ソフトウエア業界はさまざまな分野に精通していると感じているからです。自分たちの世代から、PCやネットの環境、今はモバイルの業界も進化しつづけています。ソフトウエア業界は日進月歩ですから、日々新しいスキルを身につけなければなりませんが、さまざまな分野を学びそして精通していかなければならない。そういった意味でも、成長しつづけたい自分に向いていると感じたからでしょうか。

現在、御社が力を入れているプロジェクトを教えてください。

主に業務管理システムの開発を行っています。 最近では、『LiCAST』という、ホームページ制作にかかる経費をできるだけ抑えたいという店舗に向けたセミオーダー式のホームページ制作のパッケージ商品を開発しました。 この商品では、マーケティングに重点を置き、最低限のコストで効果のある宣伝と集客をWEBと紙面媒体、セットでご提供できるようパッケージ化しております。弊社にはインハウスデザイナーがおりますので、WEBの制作からお手伝いをさせていただき、オプションとしてリーフレットの制作なども経費を抑えてサポートさせていただいているんですよ。

そうですか。他にはどんなものがありますか。

店舗の予約管理システムや、企業内のグループウエアシステムや営業支援システムなどを開発して、基本的にはパッケージでご提供しています。マーケティングに重心を置いて、業務を効率化できるようなシステムをご提供していきたいと思っています。

考えや構想を形にすることができて 自立しているクリエイターに魅力を感じる

社員にはどんなことを求めていますか。

会社のビジョンを共有して共感してもらうことが最も大切であると考えています。目標を達成するために、何をどうすればいいのか。その人の個性から導き出されるアイデアを求めています。決まった枠組みの中で行動を制限してしまうことはせず、制限の無い自由な発想から同じ方向へ向かって行くことが重要と考えており、それには自分を律することができるという自制心が必要不可欠です。怒られるのが嫌だから仕事をするとか、誰かが見ているからとか。そういった考えは求めていません。

「プロフェッショナルであること」ですね。

そうですね。プロであり続けるということは、自分を持っているということだと思います。それは、その人その人の持つ個性がとても大切です。仕事をする上で、自分を知り、個性を強みにできることが大前提だと考えています。

そうですか。現在は何名で活動されているのでしょうか？

自分のほかに従業員が2名います。年度内には5名、一年後には10名の体制が目標です。

クライアントあっての広告 でも、受け身である必要はない

今後のビジョンを教えていただけますか。

個人が持つ最大の武器である「個性」を大切にし、その個性を活かし成長し続けることができる環境の構築を目指しております。会社、そして地域が持っている個性をブランド価値のあるものとしてICTの力で世界へ発信できるようにして行きたいと考えております。

そうですか。最後に5年後の目標を教えていただけますか。

自分が40歳になるころですので、支店を立ち上げることができるように躍進したいですね。半年前に仙台市に拠点を移しましたので、この地の人々の力になれるように、まずは、一歩ずつですね。 最終目標はもちろん、世界に貢献できる会社になることです。

取材日：2014年12月10日