スペース2013.04.30

より良いオフィスを創造することで 社員のやる気までをも後押しするのが ディー・サインの役割

東京
株式会社ディー・サイン 代表取締役社長 佐藤浩也氏
 
今回は株式会社ディー・サインにおうかがいしました。オフィスづくりの専門家として、移転改修などを引き受けてくれるという同社。快適なオフィスをつくることによってスタッフのやる気を引き出し、企業の目標達成を助けてくれるとのことですが、具体的にはどのような仕掛けで私たちをサポートしてくれるのでしょうか。ディー・サインのサービスや、そこにある想いなどを、代表取締役社長の佐藤浩也さんにうかがいました。

より良い「場」をデザインするプロフェッショナル集団

ディー・サイン オフィス

ディー・サイン オフィス

株式会社ディー・サインの業務内容についてお教えください。

一言で言えば、人のやる気や創造性を増すための「場」をつくる仕事ですね。「オフィス移転の専門家」だと思われることも多いのですが、それは、お客様が移転を契機にオフィス環境を見直されることが多いためです。事実、ディー・サインに持ち込まれる案件の8割はオフィス移転についてのご相談です。ですがオフィス移転に限らず、ちょっとした改修や運営方法の見直しまで、より良いオフィスを創造するためのお手伝いならなんでもお受けしています。 「ディー・サイン(DE-SIGN)」は、その字の通り「デザイン」から誕生した名前ですが、これは見た目の格好よさや意匠に凝るという意味ではありません。クライアントの本来の目的を達成するために、様々な情報を整理し、人が認識できるカタチにする、という広い意味でのデザインを手がけるのがディー・サインの役割だと考えています。

ワンストップサービスにより実現する信頼性とコスト削減

事例写真 A社

事例写真 A社

より良いオフィスづくりとは、具体的にはどのようなことを?

ディー・サインの一番の特徴は、ワンストップでオフィスの移転や改修といったプロジェクトを担当できる点です。 オフィス構築や移転に際しての作業は意外に多いものなんですよ。例えば、昔とは違って今時のオフィスでは一人一台以上のパソコンが稼働していて、ネットワークや電源コンセントの対応が必要となる。そうなると当然、ビル全体の電源容量も気にしなければいけない。さらにはパソコンが出す排熱もばかにならないので、冷房も強化しなければ…と、パソコンひとつを取ってみても、色々な対処項目が出てくるんです。 でも、そういった対処項目を内装業者や家具販売店、設備やネットワークの工事業者などに個別に相談していくのはクライアントにとっては面倒ですし、どこかで齟齬が生じてしまうかもしれません。そこで我々が全ての作業のハンドリングを一手に引き受けて、時間的にも予算的にも無駄なくプロジェクトを進行するわけです。

御社に依頼することで、時間だけではなくコストも抑えられるのですか?

はい。クライアントの担当者がオフィス構築の相場や実情を熟知されているケースは稀ですから、発注先選定から見積査定、金額交渉において我々の経験と知識を駆使してベストウェイを追及することで、その適正さをきちんと確保します。

安心できるプロのパートナーということでしょうか。

はい。また、時間やコストのメリットだけではなく、クライアントと業者の間にある知識や理解の溝を埋める「通訳」の役割を果たすことで、プロジェクトを円滑に進行させることができます。この点はクライアントはもちろんのこと協力会社からも好評をいただいており、「ディー・サインにお願いするとスムーズにオフィスづくりができる、また一緒に仕事がしたい」と言ってもらえることが多いのが弊社のちょっとした自慢です。

では、オフィスの重要性や創造性とはどんなところに表れるのでしょうか?

正直に言って、これはパッとすぐに成果が見えるものばかりではありません。例えば、オフィスを移転した次の日にいきなり売り上げがアップする、というものではありませんからね(笑)。ですが、クライアントを想い知恵を絞ったオフィスで、実際の企業活動が積み重なり、変化成長していくことが成果になっていくものと確信しています。 その成果は例えば、社員同士の会話が増えるという面で表れるかもしれませんし、社員が会社を好きになるという面で表れるかもしれません。または学生が会社見学に訪れた際、「この会社で働きたい」と感じるひとつの材料になる…など、可能性は色々です。 すぐに目に見える成果があるとすれば、オフィスの空気が変わり社員の気持ちが変わることですね。スーツを新調して「よしっ頑張ろう」と思うのと同じですね。実際、クライアントが移転後に行う社内アンケートにおいては好意的な意見が多数を占めます。スタッフの皆さんが自社オフィスに愛着を感じながら働いていれば、その後の仕事や人間関係に対し何らかのプラスが生まれていくことは間違いないと思いますよ。それを業績に繋げて頂くところは、お任せするしかありませんが(笑)。

一件一件、一社一社を大事にしたい想いからMBOの道を選択

事例写真 B社

事例写真 B社

御社はMBO(マネジメント・バイアウト)で独立されたとのことですが、あまり聞きなれないMBOとその経緯について教えていただけますか?

弊社の前身は、株式会社リンクアンドモチベーションの事業部の分社化によって2004年に誕生した株式会社リンクプレイスでした。私たちが現在行っている業務自体はリンクプレイス時代とほぼ同じもので、法人としては9年目になります。ただ、親会社のリンクアンドモチベーションが上場企業となる変遷において、弊社の事業環境にも大きな変化が起きたのです。 上場企業には「常に拡大し続けること」「短期的に業績・成果を出すこと」が求められます。 もちろん、それ自体は事業の改善や効率化、新規事業の機会創出につながるので決して悪いことではないと思います。しかしながら、上場企業グループという環境の中で、私たちの事業だけがそのペースやリズム、解決策に関して相容れないことが増えてきました。

目指すべきベクトルの違いが明らかになってきたということでしょうか?

そうですね。例えば、事業の効率化の手段として、サービスを固めてパッケージ化しそれを拡販するという方法があります。もちろん、私達も効率化は目指しますが、パッケージ化はできない。プロジェクトをひとつひとつ組み立て、クライアントに満足頂くことが次の受注につながるわけですから。 最初から薄々は気づいていたのですが、そもそも上場企業がやる事業には向いてないですね(苦笑)・・・結果的に、もう少し成長スピードを落としてでも、一件一件のプロジェクト、一社一社のクライアントに丁寧に向き合える環境をつくることの方が成長に繋がるとの結論に至りました。 事業に合ったペースを確保し、スタッフが充実して働くための環境の獲得、場づくりをすることが独立の第一の目的でしたね。

事例写真 C社

事例写真 C社

独立後の変化、苦労されている点などはありますか?

企業経営、組織運営をする立場からすると痛し痒しの点なのですが、弊社のスタッフは「社内のしくみや組織づくり」よりは、「より良い仕事をしたい」「良いものを作りたい」という目の前のプロジェクトへの情熱の方が勝る人が多いんです。そういった彼らのエネルギーを大切にしながらも、未来のディー・サインに繋げるための組織マネジメントをしていくのは至難の業ですね。ただ、今感じているひとつの正解は、「意味がないと感じながらやらざるを得ないことを排除すること」「報酬に関する納得感を高めること」を徹底することです。そういったルールやオペレーションの変更が功を奏して、ややこしい対処は減りスッキリと伸び伸びと業務に向かえる様になりました。これは、スタッフの日々の言動から明らかに分かりますね。

では、そんな御社が求める⼈物像を挙げるとしたらどんな⼈でしょうか?

「より良くする」ことに貪欲な人がいいですね。「自分が関わったからには、絶対良い結果に繋げてみせる」という信念を持つ方に向いている仕事です。成長欲求と貢献欲求、この両方がかなり高いレベルで共存している方は、良い仕事を引き寄せ、良い経験を積んでぐんぐん伸びますね。また、プロジェクトを推進するためには、繊細さと大胆さの共存も求められます。なかなか難しい仕事です。経験でしか身につかない技量が多い職人肌の仕事なので、“学ぶ力”のある人にとっては面白い仕事だと思います。 これから就職や転職を目指す皆さんにも、仕事やクライアントへの真摯な気持ちを忘れずに頑張って欲しいと思います。

株式会社ディー・サイン

  • 代表取締役社長:佐藤浩也
  • 事業内容:企業の目標達成、課題解決のためのプロジェクトディレクション
    • オフィス・店舗など、施設の構築・移転・改修
    • 新コンセプトワークスタイル/プレイスのプロデュース
    • プレイス戦略構築支援、入居先ビル選定支援
    • 賃貸ビル経営支援、リーシング支援
    • 不動産関連企業向けコンサルティング、マーケティング支援
  • 所在地:〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-11 京橋サウス2階
  • URL:http://www.design-inc.co.jp/
  • 問い合わせメール:info@design-inc.co.jp
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