シナリオと絵コンテ
映像を作る土台になる設計図がコンテとシナリオ。
映像の種類によっては、コンテはあまり利用されなかったり、逆にシナリオがないも同然だったりすることもあります。
映像を作る工程で、絵コンテ・シナリオってどういうものなのか。
今回は軽くご紹介したいと思います。
ざっくり言えば
シナリオとは、動画のストーリー・台詞やアクションを文字にしたもの。
絵コンテとは、それらを絵で表したもの。
ストーリーがあまりない広告映像などでは、シナリオというより字コンテといったキャッチコピーや説明のテキストを尺に合わせて作る場合もあります。(ナレーション原稿+字幕のようなものです)
ここを任されるのはその道のプロのこともあれば、広告の映像については、代理店や制作会の担当ディレクターの場合もあります。
今回は、「シナリオ」「絵コンテ」から引き受ける際のお話と、その基本的な部分についてちょっと触れていきたいと思います。
※シナリオはドラマ・ストーリーものにMust
基本的に、シナリオ・絵コンテを作る手前に、広告の場合はクライアントからのヒヤリングをします。何が必要で、どういう印象でいくのか、企画意図・顧客の確認・コンセプトのチェックをします。
そこで、「じゃあやるよ」となると、制作が始まります。
絵コンテやシナリオ段階でのすり合わせ、イメージを統一をしてから、実作業(手配・撮影・編集)に入ることで、ロスをなくし、やり直しを防ぐ効果があります。
これは実写だろうとアニメーションだろうと必要な情報整理です。
ところで、ここが毎度難しいなぁと思うのですが、広告会社・制作会社・(広告の場合)クライアントによって、どこまで・誰が責任をおうのか差が出やすい印象があります。
もちろん、基本的に映像は、どんなものであっても、シナリオ・絵コンテ通りに制作が進む前提ではあります。ここで一度確認してみてもらって、場合によっては更に一歩すすんだ「Vコンテ」という、軽い紙芝居動画でチェックしてから中身をフィクスします。
制作会社も頼む側も千差万別ではありますが、人数が関わる仕事だけに、意向をすり合わせなければ始まらないのです。
「Youtubeは?」「アドリブじゃダメなの?」という方もいると思いますが、
これも場合によりけりです。どういう内容をいれるのか、映像に「尺」がある以上、どうやっても、ラフな流れは作られています。
本人が編集をする場合ならまだしも、編集を誰かに頼む場合ますます「設計図」は重要です。
じゃあどういう場合にシナリオが必要か・コンテがいるのか。
どのくらいのレベルのものが必要なのか。
場所によって求められるレベルは変わりますが、専門家を呼ばないレベル=掛け持ちで編集者やディレクターがやるレベルについては、基本的に、【分かりやすいこと】が大事です。
絵コンテというと、アニメーションのコンテを浮かべて、「絵なんてかけない」と思う方もいると思いますが、例えば実写のコンテで大事なのは立ち位置。絵自体は棒人間でもいいわけです。何を見せたいか、何をテロップでいれるのか、が明確であることや、場所・小道具の有無が分かることの方が大事です。
シナリオも同じですね。どういう人間がどこで、何を、どんな格好でするのかが分かる必要があります。【尺】は大事ですが、基本的には流れを確認する設計図なのです。
ただ例えばアニメーションの元のコンテとなると、自分で作る場合も誰かに頼む場合も「最低限、分かりやすい絵」は必要であると思います。
分かりやすいってなんだ?
私はシナリオは仕事として噛んだことがあるため、わかるのですが、絵コンテとなるとどうだろうか?何となく代理店的な業務の中でこなしてきてしまった過去があります。そこで、ちょっと勉強することにしました。
絵がうまくある必要はないので、コンテとしての最低限の練習で行きついたキーワードがあります。ストーリーボードです。次回は、ちょっとだけストーリーボード勉強してみた話をしたいと思います。
位置関係が分かることが大事!
【今回のまとめ】
シナリオも絵コンテも 映像の設計図!
クライアントとの ゴールの確認のための道具です。
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誰が作るのか、媒介が何かお金は出るのか含めて「曖昧になりやすいパート」なので、要注意。