仮面ライダーシリーズの放映時刻に合わせて重大発表

「仮面ライダー生誕50周年企画発表会見」が4月3日に行われた。

当日はすでに仮面ライダーDAY。午前8時に「仮面ライダーW（ダブル）」の正当続編コミック「風都探偵」（小学館）のアニメ化が発表され、その後、午前10時には「仮面ライダーBLACK」が白石和彌監督により「仮面ライダーBLACK SUN」としてリブートされる情報が公開されていた。

ちなみに発表されたのはそれぞれオリジナルの版の放映時刻であった。

記念ロゴは周囲のリングが歴代ライダーたちの目、50の０は初代ライダーのマスクをかたどっている

そして「仮面ライダー生誕50周年企画発表会見」の開始は4月3日19時30分。これは初代「仮面ライダー」の記念すべき第一回放送日時であった。

『シン・仮面ライダー』 2023年3月公開 監督・脚本：庵野秀明（c）石森プロ・東映

そこで明らかになったのが、「エヴァンゲリオン」シリーズ、「シン・ゴジラ」の庵野秀明氏が監督・脚本をつとめる「シン・仮面ライダー」（2023年3月公開予定）の制作発表だった。

本会見には東映・代表取締役社長の手塚治氏、取締役・テレビ第二営業部部長の白倉伸一郎氏、テレビ企画制作部長「仮面ライダーW」プロデューサー塚田英明などが登壇し、趣旨の説明と、記者からの質問に答えていた。

■シン・仮面ライダー

2015年から構想があったという本作は監督・脚本に庵野秀明氏を起用し、2023年3月の公開ということだけが告げられ、発表会に集まった人間と配信を見ていた人にはイメージイラストのみが 提示された。
庵野監督コメント：
50年前、当時の小学生男子のほとんどが仮面ライダーという等身大ヒーローに憧れ熱中しました。自分もその一人でした。

50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形で少しでも恩返しをしたいという想いから本企画を始めました。本企画は、子供の頃から続いている大人の夢を叶える作品を、大人になっても心に遺る子供の夢を描く作品を、石ノ森章太郎先生と東映生田スタジオが描いていたエポックメイキングな仮面の世界を現代に置き換えた作品を、そして、オリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品を、目指し、頑張ります。

最初の企画メモから足掛け６年。コロナ禍の影響による制作スケジュールの変更から公開はほぼ２年先となりましたが、何卒よろしくお待ち願います。
脚本・監督 庵野秀明

■風都探偵

2009年放送スタートの「仮面ライダーW」は、桐山漣と菅田将暉がダブル主演を務めた平成ライダーシリーズ第11弾。その続編の物語を描く「風都探偵」は「仮面ライダーW」と同じく三条陸が脚本、クリーチャーデザインを寺田克也が担当。「週刊ビッグコミックスピリッツ」（小学館）で2021年4月現在も連載中だ。

アニメ版は総合プロデューサーとして、「仮面ライダーW」に携わり「風都探偵」でも監修した塚田英明が参加する。2022年夏に配信開始予定。

■「仮面ライダーBLACK SUN」

1987年ら放送された「仮面ライダーBLACK」は、南光太郎が仮面ライダーBLACKを名乗り、ゴルゴムと戦う。しかしその前に親友の秋月信彦がシャドームーンという敵として立ちはだかる…。同作が仮面ライダー生誕50周年を記念し、リブートされることが決まった。監督は白石和彌氏。2022年春にスタート予定だ。

50周年というアニバーサリーイヤーを迎えた東映の仮面ライダー。この3つの作品の今後に注目だ。