映像2022.06.27

VGT 2020

渋谷ヒカリエ
映像何でも屋
秘密のチュートリアル!
野辺五月

今回は、VIDEOGRAPHERS TOKYO2022のレポです。
Vookさん主催の祭典、昨年はオンラインでの開催でしたが、今年はやっとリアルイベントでした。
場所は渋谷ヒカリエ。2Days。(6月10日11日)LUMIX、Nikon、Canon、ASUS、SONY、SanDisk、SAMSUNGなどなど国内外の名だたるスポンサーが展示ブースもだしていて、会場はちょっとしたパーティー状態でした。
ただ最初イベントが始まったときほどの熱量はへって、ちょっとフォロワー層というか、尖ったクリエイティブから緩やかに楽しんでいる人や、仕事で少し扱うようになった層などが増えてきた印象もありました。
マニアックな内容がメインになっているセッションは、人数が少し少ない傾向にあり、YouTuberなど表に出てきてるタイプのセッションはすぐにも満員になる傾向でした。
もう一つは、技術から、少し技術そのものから離れた考え方や、見積もりなどのセッションも前よりも大きくとられていたり、ワークショップも大盛況でした。

今回はセッションの中で面白かったものの中から幾つか取り上げてみたいと思います。

 

マインドマップの構想
『広げて、まとめて、取り出そう!企画・演出のためのマインドマップ情報整理術』
星子旋風脚さん(星子旋風脚アニメーション監督/モーションデザイナー)が、熊田 勇真 さん(ビデオグラファー)のMCで送るワークショップ。
初日のこのワークショップがめちゃくちゃ面白かったので、軽い紹介をしてみたいです。

映像を作る前の準備にも使えるマインドマップ。
MindMeisterというツールをベースに考えるのですが、使い方が面白くて、・情報整理型・意思決定型・企画型(ちょっと違う言い方かもしれません。うろ覚えですみません)の3タイプに応用可能だということです。
ざっくりいうと、情報整理型は分類をしていくことで、内容をはっきりさせたいとき、必要な要素などをみたいときにつかえます。意思決定型は、会議などでも使うことができ、星子さんは、まさかの引っ越しのときに奥さんと一緒に使ったそうです。子供がいたら/いなかったら……など場合分けをし、それぞれのパターンに分けて、要望も出していく中で意見を収束していくやり方です。
企画は企画内容を出していくわけですが、アイディアをどんどん伸ばしていき、分類し、関係性で付けていく作業は非常に難しいので、「図」になると便利だなと思いました。

ワークショップで一番面白かったのは、その場で好きなテーマを選び、ブレストし、作り、それを横の人と共有することです。こういう機会こそ、リアルの場に求められるもので、最近失われていたもの。
課題はショートフィルムの登場人物設定・大手IT企業の社内向けVP企画・失恋ソングのさびパートの演出と三つありました。自分で作る作業は勿論のこと、横の知らない人との意見交換がとても新鮮でした。
斬新な意見や、違う意見を取り入れるためにも、話をしながら「情報整理OR意思決定」として、意見をまとめて、それ自体マインドマップにしてみたいと思いました。

『映画監督、藤井道人』/『撮る』

今回面白かったのは、『新聞記者』『余命十年』の藤井監督のセッションと、その翌日にある、藤井監督と組んでいるカメラマン今村圭佑さんのセッションです。
それぞれ違うセッションだったのですが、連日きいていると、映画はチームとしての動きがあるので、その辺が伺えました。
また、今村さんのセッション『撮る』では、河津太郎さんもいて、河津さんも佐藤監督(キングダム)との組み合わせの話もしており、共通の部分が勉強になりました。技術部分ではなくて、用意やチームワークの部分での話がとても多かったです。時代だなと思いました。

※一番感銘を受けたスライドはこちら

 

制作がミニマムになり全て自分でというもの、チームでの制作(かつ、その専門性が高いもの)二つにきっかりと分けられていく最近の傾向も一方で見えてきました。

今後、私はチームで専門的な作業をより多くうけていきたいと考えている為、この2つのセッションはとても重要でした。
その一方で、YouTuberの工夫のセッションの、フレキシブルなところ、試して動いて常に結果を見ていく部分も学びになるなと思います。

人気がありすぎて外から見るような場合もありました。

また、こういった一手にまとまるイベントの良さは、出会いにもあります。
ワークショップのセッションではじめて話したその場の方、終わった後に久々に会った仲間などなど……本当にリアルだからこそのイベントの良さを体感してまいりました。
次も何か機会があるときは行きたいと思います。
ただし、傾向がかなりわれてきているぶん、自分の立ち位置・したいことをもっと明確にする必要も出てきてもいます。技術しかり、思考しかり……向き不向きもあることを確認してきました。

その他、今回は最新情報として、録音機と、Frame io(Adobeが買収したソフト)の使い方などもえることができ、実際の作業効率上も優位になりそうです。
長くなったので今回はここまで、次回は別セッションの話かもう少し新しい情報もお届けしたいと思います。

 

※撮影掲載可能スペース・セッションでのみ撮影しています

プロフィール
映像何でも屋
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランス(コピーライター/ディレクター)と化す。 2015年結婚式場の仕事をきっかけに、映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!2022年は現場主義へ立ち返り、演出・構成をメインに活動。 「作るために作る」ではなく「伝えるために作る」が目標。早く趣味の飲み歩きができるようになって欲しいと祈る日々。

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