映像2024.01.31

撮影・防寒について

東京
映像ディレクター
秘密のチュートリアル!
野辺五月

コロナ・インフル・咽頭炎とフルコンプしてしまいました。
みなさまはお元気でしょうか。
というわけで、今回は、また増えてきた体調不良陣をよけるべく……
外仕事・現場仕事のための「段取り」ならぬ「暖取り」の話。

1・2月は地味に一番冷え込むシーズンなので、
まだまだ「寒さ」への対策は必要だと思います。
ポジションにもよりますが、現地へ出向くロケハン・シナハン組……
カメラ組……美術・装飾系の方など、もう当然装備あると思うんですが
ある日いきなりちょっと「立ち合い入ってきて」とお願いされた時の為にも(?)
外での撮影ないし準備で必要なものアレコレについて
簡単にまとめてみたいと思います。

あくまでも「独断と偏見により」のものですので、
もっと必要なもの・いいものがあれば是非教えて下さい。
主に服装、身に着けるものについてまとめます。

撮影の時のルールは、場所によって違うと思うのですが
外の場合は温かくないと……ということが殆どだと思います。

大事だなと思うのは、兎に角重ね着です。
&動くポジションなのか、立ち止まっている&待っているポジションなのかで変わりますが、一番下のレイヤーに何を着るかは重要です。
その点でも、一番大事なのは、「汗をかくかもしれないのかどうか」。
要するにヒートテックが向いてるか向いていないか……
登山でのヒートテックがアウトとされるように、こまめに汗をかく場合、乾きにくくて冷えてしまう可能性が高いので、ヒートテックはおススメできません。
反対に、立ち止まったまま……や、待機時間が多い場合はヒートテックさまさまなので、お勧めできます。
チェックや、誰かを待つ制作・立ち合いの場合は、個人的にヒートテックには助けられてます。逆に用意や準備で動き回る仕事の場合は、エアリズムの方が有効で、速乾性のあるものを下にきて、その上に重ねていく流れです。

寒さの原因は風か濡れか気温ですが、傘OKな現場なら特に濡れはきにせずOK(汗をかくのだけ注意)。アウターは突発の天候で濡れないようにする以外では、風を防ぐのが一番大事になってくるので、防風性があるものが大事になります。
おすすめはワークマンなどの作業着向けで作られたものOR登山・スポーツメーカーのもの。レインウェアやウィンドブレーカー系……ベンチコート系、いつも感謝しています。
きちっとした格好が求められる場合は、上はキレイ目なコートにしておいて、中に、ユニクロのウルトラライトダウンが鉄板だと思います。
ダウンジャケットはそういう意味で中に着こむのに地味におススメ。他に中に着るのにおススメなのはフリース。
そして中がヒートテックや、メリノウール。

下はパンツスタイル上等ですが、ジーンズ・登山用で中綿や裏起毛もありです。あるいは……地味にお勧めなのが、タイツやスパッツ。最近だと240デニールなどのめちゃくちゃ厚いのも出ているので女性男性関わらずおススメです。
できれば足下を温かくするのに靴下の方がいいので、おすすめはスパッツとの組み合わせで靴下を厚手にすること。ゴアテックスのブーツなどもありです。

場所でいうと、足下は大事なのです。更に、首も。
首や足が温かいと大分体感温度は変わります。首については、基本的に何かしら襟首がたてられるか、邪魔にならないマフラーがまけるような格好で行きます。

そして仕上げは帽子!
私は個人的に帽子を収集していて、名刺にも帽子のマークをつけるほどの帽子好きですが、防寒用にも勿論使っています。目だけ出すタイプは怪しすぎて……となると思いますが、首元と耳を温めることは大事なのです。

そして手袋。
これが結構難しくて……どうやっても邪魔になりがちなのですが、現場では手元の温かさは欲しい。けれど、器用さも欲しい場合が多いと思います。立ち合いの場合は迷わず、温かさ重視で、ミトンタイプ。手も出せるけれど隠せるのが最高です。
また作業がある程度必要な場合はケンコー・トキナーや、ハクバなどのカメラマン向けに出されている手袋や、フィッシンググローブもありです。

他に貼るカイロはじめとするホッカイロ系、温かい飲み物入りの保温ボトルや、いざというときの毛布なども(どうせ養生用として使用したりするので)もっていくことがあります。
この辺りは場所に寄るので今回は抜きにします。

そしてマスク……
マスクは防寒にもなります。またわりと寒いとその側面ばかり気になってしまうのですが、人数が多い場所、人と接することが多い現場では意識して替えることをおすすめします。寒いとついつい鼻をこすったり、ちょっとした動作で触ってしまったりするので、予備はもっていきたいもの。私も気を付けたいと思います。

まだまだ寒い日が続きます。
長時間外に出ていく時は、脱ぎ着ができる服装で、しっかり防寒して仕事にのぞんでいただければ幸いです。
今回はここまで。次回は、ツールによってのシナリオの差の話辺りを出来ればと思います。

プロフィール
映像ディレクター
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランス(コピーライター/ディレクター)と化す。 2015年結婚式場の仕事をきっかけに、映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!2022年は現場主義へ立ち返り、演出・構成をメインに活動。現在の主流は「インタビュー」「取材」もの。 「作るために作る」ではなく「伝えるために作る」が目標。趣味の飲み歩きができるようになって嬉しい反面、ダイエットせねばと叫ぶ日々。

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