映像2024.06.21

Adobeさんと「ユーザー」の接点

アドビ大崎オフィス
映像ディレクター
秘密のチュートリアル!
野辺五月

去る6月7日、Premiere ProのユーザーグループミーティングがAdobe大崎オフィスで行われました。

2016年以降久々のオフ会ということで、めちゃくちゃ楽しみにしていたのですが、今回は初心者から古参のユーザーまで、年代も下から上までものすごく幅のあるメンバーによる2時間(以上)。あっという間でした。

主体になるのは、Adobeはもちろん日本のユーザーグループのまとめ役、市井義彦さん(Xのアカウントは@ittsui)。Adobe Community Evangelistでもあり、プレミアで分からないことがあれば彼の解説をみればばっちりと名高いクリエイターの味方です。関連書籍やテキストスタイルのプリセットなども販売されているので、初心者~上級者まで、名前は知らずと何かしらで関わっているという方も多いはず。

7月にVook主催のVideo Graphers Tokyoでもプレミアのお悩み解決コーナーで出演されるので要チェックです(※他にもPOMメンバー……面白すぎるのでまた別途お話したいですが)。

 

今回の会合のメインは、NAB Show 2024 という、ラスベガスで行われた世界最大の映像・放送関連展示会での報告、Adobe本社やAdobeの技術専門スタッフへのインタビューや交流報告です。

他に、参加者の交流と、参加者による3分Tipsの発表などもあり、軽食やドリンクも出されて、和やかな感じで行われました。

 

※左 市井さん・右 ゲストトークコーナー

まず抑えておきたいのが、Premiere Proのユーザーグループについてです。グループは長く、市井さんを中心にAdobeに対して、改善要望やバグ報告などを行っています。日本での要望を長く粘り強く交渉し、補強し、説明して実現してきた例も多くあります。特に文字周りは、英語と日本語で、文字数や字形周りほかだいぶ違うこともあり、単純なバグから最適化まで、いわば、さまざまな要望をまとめて本社へプレゼンしていたような形になります。

結果、今回もアップデートでいくつか採用されているところがあり……今回のイベントでは、メインの2つ目Adobe本社や支社クリエイティブ・エンジニアチームのレポートの中で、その要望をAdobeの中の人がどう見ていたのかということがインタビューで明らかになりました。

日本のユーザーグループは(FBから始まりアンケートなどで回ってきてよく見てもいたのですが)丁寧に周辺から聞き込んだ情報を、会社へしっかり伝えていて……そのため、Adobe本体の人もとても参考にしていたようです。

「最初は、大企業なのでユーザーの希望や、不満点を投げかけてもどこまで見てもらえるか分からないと思っていた」と語っていた市井さん。ところが、向こうは「チーム全員で細かく共有している」と毎度しっかり見ていることとと、フィードバックへの感謝を述べていました。

VTRで、担当者の声を聞いて市井さんが感極まっているさまが映ると、参加者はみんな感動していました。日本語のフォントは本当に特殊で、毎度何かしらあるので、私も感慨深くおもいながら、今後更に楽しくPremiereを使い、情報をシェアし、フィードバックの手伝いをしていこうという気持ちになりました。

※↑こちらはお土産のPremiere Proアイシングクッキー。アイコンが最高

ところで、交流の時間では色々な話がきけて有意義でした。

「自分でもやってみよう」「副業にしよう」というビギナーの方にも、別のことでの専門家が多くなっているようで、そちらの話も楽しかったです。また本職の方でも、ツールが同じだけでジャンルや職種、使い方がさまざまで、全く知らない情報を手に入れることが出来ました。
オフラインでのミーティングは単なる交流会も含めて、今の時代こそ大事だと思いますが、一つのツールに絞ってのことなので、Tips・知らなかった使い方の共有は仕事としてもありがたいことです。

最後に抽選では、靴下をゲット。ペンツールとか文字入れの「T」などアイコンが最高ですね。

次のイベントは……VGT……こちらもレポートできればと思います。

プロフィール
映像ディレクター
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランス(コピーライター/ディレクター)と化す。 2015年結婚式場の仕事をきっかけに、映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!2022年は現場主義へ立ち返り、演出・構成をメインに活動。現在の主流は「インタビュー」「取材」もの。 「作るために作る」ではなく「伝えるために作る」が目標。趣味の飲み歩きができるようになって嬉しい反面、ダイエットせねばと叫ぶ日々。

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